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つばめと学ぶ異世界生活事情  作者: とりあえずごはん(・ω・)
第一章 王都一人暮らし編
43/499

43話



 お昼の鐘が鳴ったのでご飯食べよう…栄養補給大事。

 奏君は食堂へ行ったので、ユリエルさんとロジャーさんと私の3人分お茶を入れる。




 昨日同様ご飯を食べ始めると、2人はりんごをかじり始めた。

 誰のりんごか疑問だったが、ユリエルさんとロジャーさんのだったみたいだ。


 昨日私が食べてるのを見て、果物ならお昼に食べれると気がついたらしい…用意する手間とかあまりかからないもんね。



「食べる前に2人ともりんごに手をかざしてましたけど、何かのお祈りですか?」



「ああ、コレは食べられない物が入っていないか検査したんですよ。ホラ左手の中指にはまっているのが魔道具です」



 ロジャーさんは左手にしている指輪型の魔道具を見せてくれた。

 王宮に入る前にゲートを通って危険物や毒物の検査をするが、アレの簡易バージョンだと言われた。


 料理や飲み物に予め登録しといた物が入っていないか検査出来るらしい。便利だなぁー!



「目に見えないけれど、食べられない物が入っている場合もあるので…もう手をかざすのはクセみたいなものですね」



 昔に接待を受けて外食した際、揚げ物に反応した事があると言われた。揚げ物の具、自体は問題無かったが使っていた油が豚脂ラードだったらしい。

 事前に食べられない物など伝えて野菜を中心としたメニューにしてもらっていたが、まさか油が引っかかるとはロジャーさん本人も思わなかったらしい。


 後はゼリーに使われるゼラチンも引っかかった事があるみたいだ。


 出汁とか大変そうだな…鶏ガラもダメだもんね…そりゃ外で食べるのも一苦労だ。



 私がバケットサンドとオレンジを食べて素焼きアーモンドを食べていると…



「なるほど。ナッツ類もいけそうですね。本国の実家を出てカイザス国に来るまでは、ここまで食べる物に気を使うなんて考えもしませんでしたね………」



「………全くだ」



 2人ともご実家はこの国じゃ無いみたいだ。あ、私も実家異世界だったわー……………一緒にしちゃダメか。



ユリエルとロジャーの冷蔵庫


前日残業中の2人の会話


ロジャー「つばめ様って美味しそうにご飯食べますよね」


ユリエル「……あぁ」


ロジャー「ユリエル様、実はお昼抜きだとお腹空きませんか?残業続きで夕飯の時間も遅いですし、これから毎日空腹でつばめ様のお食事風景眺めてるとか拷問です。お昼に何か食べるか、残業なしにしません?」


ユリエル「…………」苦悶の表情


ロジャー「りんご持ってきますから一緒に食べませんか?」


ユリエル「………いただこう」



 その日の内にりんごが2つ届いた。冷蔵庫付きで。



ユリエル(これだから坊っちゃんは。この大きさの冷蔵庫なら高かったろうに…わざわざ冷えたりんご食べる為だけに冷蔵庫買うか普通。……まさか冷凍庫付きだと………いくらすると思ってるんだっ!?)



当日残業中の2人の会話


ロジャー「りんごを丸ごとかじるなんて、人生初でしたよ。一度やってみたかったんですよね。」


ユリエル「……明日は私がバナナとナッツを持ってくる」


ロジャー「ありがとうございますユリエル様、バナナにもかじりつけるなんて…実家出てきてよかったです」


ユリエル(バナナもそのまま食べた事が無いだと………)



 その後ユリエルが冷蔵庫代を半分出したそうだ。めでたしめでたし。




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