40話
さて、オヤツ製作タイム突入だ!
「甘いもの作ろうかな」って呟いたら心なしかマシロさんがソワソワしている…かわいい。
今作るから待っててね。
材料は水と砂糖、バターと素焼きアーモンドだ。
このアーモンド結構粒が大きい。
水と砂糖(砂糖の量はアーモンドの半分くらい)をフライパンに入れて熱し、気泡が出来たらアーモンドを投入して混ぜる。ひたすら混ぜる。
アーモンドの周りが白くなってきてもさらに混ぜる。
キャラメル色手前でバターを入れて混ぜる。いい色になたらクッキングシートの上にくっつかない様にして広げる。
さて、もう一回やろう。
マシロさんが足元で待機していた。
危うく踏む所だったよ…すまん、マシロさんもう少し待っててね。
同じ工程をしてさらに瓶を2つ煮沸消毒。
瓶が冷めるまで一回目に作って冷蔵庫でクッキングシートごと冷やしたキャラメルアーモンドを味見しよう。
お待たせしましたマシロさん。
「食べますか?」
私は箸で摘んだキャラメルアーモンドを持ちながらマシロさんに聞いてみた。
こくり
前回同様近づいて来たので、頭付近にキャラメルアーモンドをのせる。
スーーーッと沈み、こし餡?部分に到達して、消えて行った…
ゴリッ…ガリゴリガリゴリ…
ん?
待って。
今スライムがさせていい音じゃ無かったよね?前回は無音だったよ?
せめて、『しゅわわわわー』とか溶ける音じゃないスライムって?明らかに咀嚼音でしょ………そのこし餡の中身どうなってるの???
食べ終わったマシロさんは動かない。
「もう一つ食べますか?」
こくり
気に入ったらしい。好きなだけお食べ。
マシロさんはその後2回お代わりして、ピョンピョン跳ねながらリビングに消えて行った。
マシロさんのガリゴリ音と共に私のライフも削られている様な錯覚になったよ。
まぁ、ご機嫌そうだから細かい事は気にしないでおこう。こし餡の中身気になるけど。
煮沸消毒したひとつ目の瓶は皮ごとカットしたオレンジを入れておく。
ふたつ目の瓶は素焼きアーモンドと、切ったクッキングシートにひとつひとつ包んだキャラメルアーモンドを入れておく。
2つの瓶は冷蔵庫に入れて、明日サンドイッチと一緒に職場に持って行って食べる用だ。
残りのキャラメルアーモンドはクッキングシートに包んでフリーザーバッグに入れて冷蔵庫で保存した。
使った物の片付けをして、羊湯たんぽをオフトゥンにセットし、洗濯物を回しつつキャラメルアーモンドを食べながらお茶を飲む。
ゴリゴリ…美味しい。
お茶の食器を片付けて歯磨き等就寝準備をし、洗濯物を片付ける。
リビングにいたマシロさんに明日の予定を伝えてお休みの挨拶をして1日は終わった。