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224話



 休みの日や仕事終わりに鈴木さん宅に通いレシピの提供や試食の為の料理作成、提供方法を話し合いあっと言う間。


 私は前日丸々1日使い最終確認。ついでに鈴木さんのお宅に泊まりで、料理の仕込みをしていた。





 そして、やって来ました食事会当日。



  参加者 20名


 鈴木主催 皐月 ロジャー

 健介 ジョン マリー 椿

 ユリエル 次郎 累 夏美

 水島夫妻 ハル ミア クマ 

 ウルスラ カンジ お子さん2名



 私は当日主にロジャーさん用厨房(野菜)で作業をする事になった。

 素敵なパン切り包丁をお持ちの料理長は違う厨房(肉)担当。




「盛り付け確認お願いします」




「大丈夫です……順番に出して下さい」




 お子さま2名はワンプレートだが、昼は基本コース料理。厨房によって提供するメニューは違う。

 とりあえず、食べて貰って足りない分は追加オーダーだね。


 食事量や趣向の違いはあるので一人一人盛り付け量は異なるが個別対応だ。

 



 このロジャーさん用厨房で担当するのはロジャーさん、ユリエルさん、健介さん、ジョンさん、マリーちゃん、椿さん、鈴木さん、累さん、水島夫妻の計10名分。




 昼ごはんロジャー厨房(野菜)


 ミルフィーユ仕立てのサラダ

 オニオングラタンスープ

 伊勢海老の姿焼き

 桃のソルベ

 豆腐ハンバーグ

 サーモンの唐揚げ

 クリームブリュレ

 ショートケーキ

 洋梨


 パン各種

 



 料理長の厨房(肉)は普通のハンバーグだったり、鶏肉の唐揚げが違う位。付け合わせや細かな事を言うとキリが無いので今回は割愛。


 1番始めはミルフィーユ仕立てのサラダ。

 下からアボカド、クリームチーズ、きゅうり、トマトを丸い型に順番に入れてそーっと引き抜くと綺麗な層になる。そこに更にバジルソースやディルを散らしたら完成。


 サラダが運ばれて行ったのでオニオングラタンスープの盛り付けと、伊勢海老の姿焼きの焼き具合を確認するーーー。







 今は厨房に居るので分からないが、概ね料理は好評の様で追加が入った。


 誰だ口直しで出したのに3回も桃のソルベをお代わりしてるのは。

 まさかのジョンさん………いっぱいお食べ。うんと食べて。ユリエルさんかと思ったら違った。ごめんユリエルさん疑って。



 その前に1番大きいスープの器で出したのに、オニオングラタンスープお代わりした健介さん居るから大丈夫。




 その後、追加注文は入らず順調にデザートまでたどり着いて、暫くするとメモを持った給仕の方が口を開けた。




「サラダがロジャー様2、マリー様1、水島旦那様5。オニオングラタンスープが健介様2。桃のソルベがユリエル様10、ジョン様3、椿様3。伊勢海老の姿焼きが水島奥様1、マリー様1。豆腐ハンバーグとサーモンの唐揚げが皆様1。更に健介様がハンバーグを3追加。デザートも椿様、鈴木様意外はもう一度召し上がるそうです。」




「ソルベはデザートプレートに載せちゃおっかな………ユリエルさんだけボールに別盛りで。カットした桃も付けましょう」




「畏まりました。盛り付け致します」


 


 なるほど、後から来るスタイルだったのね。

 料理余るから夜の部にリメイクして回そっかなと思考を巡らせていた位だったから、逆に安心した。



 一通り出し終わって、最後もう一回デザートを盛り付けていると追加注文。




「マリー様が豆腐ハンバーグとサーモンの唐揚げをもう1人前追加でして最後になります」




「分かりました。これ盛り付け終わりましたんで持って行って下さい」




 マリーちゃんが最後注文した料理が完成したので、本格的に片づける。



 これからは飲み物や焼き菓子を出して、談笑や遊びタイムの筈。

 私は夜の部の料理の下拵えだね。

 




食事会side


鈴木「本日はお集まりいただき誠に有難う御座います…挨拶は省略させて下さいませ。先ずは料理を楽しみましょう」


皐月「よかったわねロジャー。今日も美味しいわよ」


ロジャー「よかったです参加出来て。これなら皆んなと食べられます」(感動)


累「きゃー!出だしから可愛いの来たわ」


夏美「これが累が自慢してた料理か。凄いな」


健介「スープお代わり」


ジョン「ソルベ美味しい。あの、お代わりを…マリーは食べる?」


マリー「私は全部食べてからまた決める」


椿「なるほど。わたしもそうする」


一部大人達 (そうしよう)便乗


ユリエル(桃のソルベ食いたい)


給仕(メモを多めに準備しよう)



次郎「某唐揚げお代わり!」


ミア「私も!もぐもぐ…」


クマ「僕も欲しい。ハンバーグも」



水島妻「この大きな海老美味しいわね」


食料調達班(空路で港から運んだ甲斐がありました)ガッツポーズ


水島夫「儂はサラダのトマトが気に入った。いただいたジャムも良い物だったが、甘いもの以外も作れる方だったのか。…うまい」


食料調達班(完熟朝取れ新鮮高級トマト召し上がれ)グッジョブ



お子様2名「「それ何?違うやつだね」」


マリー「豆腐ハンバーグと鮭の唐揚げ…食べる?」


お子様「「やったー!!おいし〜ね」」


ウルスラ「あ!コラッ!!?」


カンジ「子ども達がすいません。いただいたならちゃんとお礼を言いなさい」


お子様「「ありがとーございます」」


マリー「美味しい物は皆んなで食べるとさらに美味しいね」


お子様「「ねっ!」」


健介「マリーの分を追加してくれ」


給仕「畏まりました。只今お持ちします」



ハル(厨房入れて貰えなくて、結局偉い人達とご飯食べてる件。オイシイな〜このケーキ。)遠い目



 思い思いに過ごす参加者達であった。




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