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204話


 東大通りの酒屋さんに到着。んー…迷う。日本酒ベースの梅酒は将来的に届くかも知れないから、どうせなら違うお酒で漬けたい。


 家庭で梅酒を作るなら、日本だとホワイトリカーがポピュラーだけど………。店員さんに聞いて、クセの無いお酒を1種類選んでもらい、私は焼酎とウィスキーをチョイス。




「鈴木さんも飲みますか?良ければ一緒に漬けときますよ」




「よろしいので御座いますか?」




 鈴木さんはその後悩みに悩んだ末、結局私が選んだ焼酎かウィスキーと一緒でいいとの事なので、どうせなら2種類贈呈する事になった。




「一応飲み頃になったら賞味期限の魔道具で調べてから渡しますけど、口に合わなかったら飲むのやめて下さいね」




「畏まりました」




 氷砂糖買い忘れた!と思わず言ったら、鈴木さんが用意してくれるとの事で、お言葉に甘えた。梅の実と一緒に持って来てくれるらしい。助かります。



 馬車で自宅まで送って貰い何なら荷物を玄関まで運んで下さった…鈴木さんありがとうございます。




 鈴木さんと別れの挨拶をしたら、マシロさんにただいまの挨拶後、荷物整理。何たって大量だからね。



 お弁当箱やタッパー類を食洗機で洗いながら、夕飯と明日のお弁当のメニューに頭を悩ませる。


 んー…電子レンジが無いと、ごはん炊いても冷凍出来ないんだよな。雑炊とかには出来るけど、弁当に使うには不向きかな?

 冷蔵庫に保存するのに味付きのごはんにしようと決めて、米を研いで水に浸けておく。


 ちょっと早いけど、夕飯と明日のお弁当用のおかずなどを並行して幾つか作ろうかな。




 つばめの夕ごはん


 ごはん

 唐揚げ

 金平ゴボウ

 ナスの味噌炒め

 ネギのコンソメスープ

 ヨーグルト+蜂蜜


 スコーン

 ジャスミン茶




 ユリエルさんとの高級店巡りで入ったお茶屋さんで、色んな茶葉を買えたのは助かったかも。

 緑茶も買ったけど、昼間『精進料理 西河』で飲んだので、今日はホットのジャスミン茶を頂きます。



 唐揚げは今回醤油味にした。鶏もも肉、醤油、ニンニク、生姜、日本酒、小麦粉と片栗粉をフリーザーバッグで混ぜ混ぜしてから、冷蔵庫で味を馴染ませた後に2度揚げ。明日のお弁当にも入ります。


 塩唐揚げも好きだけど、どちらかと言うと醤油味の方が私は好みだ。



 金平ゴボウは、削ぎ切りにしたゴボウを水に浸けてアク抜きした後、ごま油で細切りにした人参と炒めて、顆粒和風出汁、醤油、日本酒と水を少し入れて炒めた。


 簡単顆粒出汁バンザイ。昆布を水に浸さなくていいこの手軽さ…あれはあれで美味しいんだけど、毎回はちょっと手間がかかるよね。鰹節は高いし。




 ナスの味噌炒めは、中華鍋で牛肉の挽肉を炒めた後一旦取り出して同じ鍋で切ったナスを炒める。

 挽肉を戻し入れ、味噌、砂糖、コチュジャンで味付けした物。

 肉の油を吸ったナスが美味しいよね。

 これも、明日のお弁当のおかずに併用。




 ネギのコンソメスープは鍋に水と生姜と白ワイン、切ったネギ入れ沸騰させ、鶏のササミ肉を投入。肉に火が通ったら肉だけ取り出す。


 鶏のササミ肉はお弁当に使うので、煮汁と一緒にタッパーに入れて、冷めたら冷蔵庫。

 

 スープ自体は塩と顆粒コンソメで味を整えれば完成。ネギを大量に入れたので甘みが出てて美味しいです。



 スコーンを大量生産したのに、コンスタンティンさんとユリエルさんが全部平らげたのでまた作った。

 今回はココアナッツ、紅茶、メープルの3種類。

 マシロさんはココアナッツ味に苺ジャムを塗って手渡したら大変喜んで食べていた。苺ジャム好きだよねマシロさん。



 ユリエルさんが頼んでいたタッパー類も私が代わりに受け取っていたので、食洗機で洗ったタッパーの中にスコーン3種を詰めてから、後で渡しに行こうと思う。





 ピンポーン





 ん?来客だ…誰だろう?




 来客は熊型のクマさんだった。保冷袋を返しに来てくれたみたい。



「明かりが付いてたから、直接来たよ」




「クマさんお仕事お疲れ様、わざわざありがとう」




 夕飯誘ってみたけど「大丈夫」と言われてしまった…徐々に行こう。無理強いは良くない。今はお昼のお弁当を受け取って貰えてるだけでも良しとしよう。


 クマさんはおやすみの挨拶と共にハグして帰って行った。






 ユリエルさんの部屋にも明かりが付いていたらしいので、私はタッパーとスコーンを渡しに3階の賃貸スペースに向かった。




「ユリエルさーん」



 

 ガチャッ




 ドアノッカーをコンコンしてから声をかけると、ユリエルさんが出迎えてくれた。

 タッパーとスコーンを受け取るとご満悦である。




「……ハルが話があると言っていたな。厨房の設備の話しをある程度したいそうだ」




「伝言ありがとうございます。ちょっと聞いてきますね」




 ハルさんの部屋訪れると丁度お食事中。食事が終わり次第、私の部屋に訪ねるとの事でその場を後にした。





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