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つばめと学ぶ異世界生活事情  作者: とりあえずごはん(・ω・)
第一章 王都一人暮らし編
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21 目覚め前クマ4


 この医務室に居たのは全部で5人。

 皐月先生と川上先生と助手と僕。後は女神だよ。


 ここは訓練所に遠いからあんまり人が居なくて、他に患者も居なかった。


 ユリエル長官が出て行った後、医務室のドアに『休診中』の札をかけて誰も入って来れない様にした。


 皐月先生は女神の個室に入ったっきりで、助手が部屋を出たり入ったりしてる。

 川上先生は助手から魔道具やら試験官やら色々受け取っているので、多分検査をしてるんだろうな。



 僕?僕は邪魔になるといけないから、椅子に座って部屋の隅にいるよ。






「ちょっとお邪魔するね?」





 コンスタンティン様が医務室に入って来て、個室に消えて行った。







 見間違えかな?コンスタンティン様って、王宮内最深部の自室から出ないイメージなんだけど?


 あ、個室から出てきた。見間違えじゃなかったみたい…自室以外で見るの初めてだから、なんだかお外に居ると違和感が凄いね。






「検査結果見せてもらってもいい?」



 川上先生が顔をポカーンとさせながらもメモを差し出してる。

 メモを受け取ったコンスタンティン様はまた個室に消えて行った。


 川上先生はまだメモを差し出した状態でフリーズしてる。

 うん、昔の僕もあんな反応してたのかな………気持ちはわかるよ。



「ウェルエル、ちょっと来てくれるかしら?」



 皐月先生に呼ばれたので僕も個室に入る。


 個室に入る前に、助手が入り口横で驚愕の表情のままカチコチに固まってたのは見なかった事にしたよ。



「ウェルエルが彼女を見つけてくれたみたいだけど、何か変わった事はなかったかな?」



「変わったこと……ですか?」



「特に彼女が現れた時に違和感なかったかい?」



 あぁ…アレの事かな?



「女神が現れる少し前に体がゾワゾワして変な感じがしたんだ……なんだが…攻撃用とかの出力の大きい魔道具を使った時に誤作動で終わった時みたいな…です」



「ふふっ…ウェルエルは彼女を女神って呼んでるんだね。私もそう呼ぼうかな?女神の名前が分かるまではまだ少し時間がかかりそうだし」



「時間がかかる?」



「女神の体がこの世界と馴染むまで眠ったままだろうね」




「この世界???彼女はいったい何なのでしょうか?」



「彼女は異世界人だよ。前に確認されたのは…たしか人族の国に500年くらい前に居たかな?誰も知らなくても仕方ないよ。まぁ、迷子だと思ってくれていいよ?」




 女神はとてもスケールの大きい迷子らしい。








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