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つばめと学ぶ異世界生活事情  作者: とりあえずごはん(・ω・)
第一章 王都一人暮らし編
20/499

20 目覚め前クマ3


「……牙はあったか?」



「い…いいえ、無かったわ」



「…彼女の体を触って倦怠感などは?」


「それも無いわ」


「僕もなかったよ」



「……種族判定の魔道具を持ってくる。少し待て」





 そう言うとユリエル長官は個室を後にした………魔族って…



「魔族?女神が?」



「………ユリエル長官の様子を見ると、エルフ族よりは可能性が高そうね」



「でも、魔族って大昔に別の大陸にお引越ししたんでしょ?何で王宮のこんな所に居るのかな?」



「とりあえず待ちましょう…ウェルエル、午後の訓練だけどお休みしてここに居てくれるかしら?隊長には後で誰か人をやって伝えとくわ」



「………はい」



 ユリエル長官が来るまで僕は女神を観察した。


 魔族かぁ…魔族って皆んなこんなに綺麗なのかなぁー……

ダークブロンドの肩に付かないほど短い髪は毛先だけ内側にカールしてる。

 キラキラしててツヤツヤしててとても輝いて見える。

 まつ毛長いなぁー…お鼻は高いし、お口は少し肉厚で唇は薔薇色だ。

 肌は白いし、体の大きさの割に顔は小顔だね。

 手足はスラリとしていてどこもやわっこい。


 女神だなー…目は何色なんだろう?





 どれくらい女神を見ていたんだろう?

 いつの間にかユリエル長官が戻ってきて、手には黒い箱を持っていた。



「……彼女の腕を上げて箱に触れさせろ。私は魔道具を動かす」



「はい」



 丁度近くに居たので頼まれた。

 女神の腕を両手でそーっと持ち上げる。あぁ…腕にも包帯が巻かれてて痛々しいよー。


 黒い箱の表面に文字が浮かび上がった…







 種族 人族

 性別 女

 年齢 28歳


 ※エラーコード4

 最寄りの政府機関に速やかに連絡して下さい。








 は?人族?????あれ?魔族じゃないの?

 あ、エラーコードだ。



「はぁー………………コレは私の手に余る…コンスタンティン様に相談するしかない…」



「えっと…その身長と顔付きで人族なのかしら?人族にしては目鼻立ちがはっきりし過ぎで、まだエルフ族とかドワーフ族だと言われた方が納得するわよ?」



「……私も古い文献でしか読んだことはないが……多分人族なんだろうな」



 うわぁ〜…エルフ族の古い文献なら相当昔のなんだろうな……だって平均寿命は人族の5倍だもんね。

 エルフ族の国だと成人100歳とか、人族の寿命終わっちゃうよ。



「……毒物反応と細かい身体検査をして、しばらくこの個室に隔離してくれ…検査が済むまで誰も出入りするな。医務室は封鎖する」



 封鎖?皆んな出られないの?



「ユリエル長官は大丈夫なのかしら?彼女に触れて、医務室の外に出たり入ったりしてるわよね?」



「……ローブに浄化作用のある魔法陣が組み込まれている。私はコンスタンティン様に指示を仰ぎに行くが、こちらの事は任せた」




 わー!浄化の魔法陣って家一軒分位お金かかるって聞いたことあるよ。エルフ族のローブって凄いね。




 エルフ族ローブの浄化作用


 体表面の清潔を保ちます。お風呂に入らなくても綺麗サッパリ!

 エルフ族はしばしば寝食入浴色々忘れるので重宝されてます。

 成人の際に親から譲り受けたり、新しいものをオーダーメイドで作ります。


 浄化作用の他にもオプションで性能をカスタマイズ出来ます。





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