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176話

1


 丸テーブルに料理も並べ終わったので、ごはんタイム突入。



  つばめ夕ごはん


 ロールパン

 白菜とカボチャのシチュー

 トンカツ

 キャベツの千切り

 ベーコンといんげんの炒め物

 人参とアーモンドのサラダ

 きゅうりの和え物

 みかん

 紅茶




 クマさんはこれだけじゃ足りないので、フランスパンのガーリックトーストと、ぶどうとバナナを追加。


 ついでに丸パン大の中身をくり付いてシチューの器にし、パンの中身はおろし金でパン粉にしてから豚カツの衣に使いました。



 ガーリックトーストはニンニクを一欠片皮を剥いた後、フランスパンをスライスしてオリーブオイルをかけた物をトースターで焼いて、ニンニクのカケラを表面に擦り込んだ。

 乾燥パセリを表面に散らして、もう一回軽くトースターで焼けば完成。

 私は味見がてら端っこをモグモグした。ニンニク旨い。



 シチューの具は鶏胸肉、白菜、カボチャ、玉ねぎ、えのき茸。小麦粉とバターと牛乳、顆粒コンソメでホワイトソースを作ってからコトコト煮込む。

 白菜を大量投入したので野菜の甘みが感じられるね。



 トンカツは豚ロースとヒレの2種類。キャベツの千切りと彩りにプチトマト。

 残念ながらソースは無いので塩でいただく。

 これはこれで美味しいけど、ソースどっかに無いかな?



 ベーコンといんげんの炒め物は、冷凍いんげんとベーコンをバターで炒めた。厚切りにしたベーコンの旨味がいんげんと絡んで無限に食べれそう。



 ニンジンとアーモンドのサラダは、おろし金の目の粗い穴でニンジンをゴリゴリ削ってから砕いたアーモンド、マヨネーズを投入して混ぜ合わせから冷蔵庫で冷やした。アーモンドとニンジンの食感が楽しい一品。


 箸休めに、薄切りのきゅうり、レモン汁、砂糖、塩をフリーザーバッグに入れて揉み込んで冷やせば完成。サッパリ仕立てのきゅうりの和え物。








「おいし〜!この『トンカツ』特に美味しいね。表面がザクザクしてる」



 シチューはお代わり出来る様に鍋ごと持って来て、カツはラップを敷いたお盆の上に大量に積み上げて、後はボールに盛った。2人で取り皿に分けながら食べている。


 クマさん美味しそうに食べてくれるから嬉しいよ。作った甲斐があります。

 今は獣型だから表情があんまりわからないけど、目の輝きが増した気がする。




「前に外食した時も思ったけど、クマさんってお箸使うの上手だよね」




「人にもよるけど、獣人族も色々だから。この国は基本ナイフとフォークだもんね。たまに軍の食堂で見かけるけど、人族の人もマイ箸使ってる人いるし」




 そう言えば、ウルスラさんもお箸でお弁当食べてた気がする。クマさんと外食した大衆食堂っぽい所はナイフとフォークとスプーンに箸が置いてあったかも。


 鈴木さんと前に行った甘味処は箸は無かったな…あの時はパンケーキとパスタメインだったもんね。『トマスの食事処』も箸は無かった。




 んー…何か外食関係とか皆んなの普段の食事とかもっと情報収集したいなぁ。


 食材とかはあんまり変わらないけど、日本とはちょっと勝手が違う気がして来たので不安。

 現に、クマさんがシチューの器のパン食べないと思ったら、食べていい物か悩んでいたらしい。


 そうだ!女子会でもしようかな?

 クマさんは私が作った料理美味しいって言ってくれてるけど、出来れば女性の意見も聞いてみたい。



 私の家に呼べないかな…もう危険は無いなら、自宅に人を呼べる様にしたい。登録者が増やせるか、コンスタンティンさんに明日手紙で聞いてみよう。











 現在時刻は19時。デザートのフルーツと温かい紅茶を飲んでいる所だが、ふと気になったーーー。




「クマさん、寮の門限とか大丈夫?」




「寮?僕の寝床は隣だから大丈夫だよ」




「………となり?」




「お姉ちゃん家の隣の掘建て小屋」




 五月雨書店とは逆のお隣りは倉庫だと思ってたけど、どうやらクマさん宅だったらしい。


 そう言う事はもうちょっと早く言って欲しかった。ついでに明日朝市に一緒に行って、朝食買い食いの約束も取り付けた。




「クマさん、引越し挨拶に蜂蜜りんごジャムをどうぞ」




「うがー!!!」




 普通に渡す用に作っただけだが…まぁ、いっか。クマさん顔が凶悪だよ?あ、それ笑顔なんだね。素敵な笑顔過ぎてお姉ちゃん心臓止まるかと思ったヨ。



 ジャムの大瓶に頬ずりしてるクマさんを眺めながら、バクバクしてる心臓を収めるのに全力を注ぎました。

 ちなみにクマさんが帰り際に玄関先で外国人式挨拶を熊型でされた時、また心拍数が上がっしまったのは仕方ないと思う。少しずつ慣れて行こう…慣れたらモフモフさせてくれ、弟よ。



 




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