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157話




「おはようつばめ、起きて?」




「………後5分…」




「卵を何個焼けばいいのか分からなくてカールが途方にくれてたよ?」




「……?コンスタンティンさん?あ、おはようございます」




 朝のモーニングコールありがとうございます。今日も素敵な顔面ですね。




 身支度を軽く済ませて、キッチンがある部屋に移動。

 ちなみに、オムレツは卵3個分でお願いしました。今は他の物を先にいただいている。




 つばめ朝ごはん


 レーズンパン

 キャベツのコールスローサラダ

 マッシュポテト

 海老団子のミルクスープ

 オムレツ

 野菜と果物のジュース





 硬めのパンを噛み締めるとレーズンの優しい甘みが口に広がる。うまー…。


 レーズンパンと海老団子のミルクスープは昨日カールさんと一緒に作った物だ。

 カールさんがミキサーやらフードプロセッサーを持っていると言う事で昨日何か色々作ったのだ。あれは楽しかった。


 調子乗りすぎて作りすぎたので、一部朝食に回そうって事になったけど、パンとスープしか残って無い所を見ると誰か他の人が食べたのかもしれない。


 野菜ジュースはちょっとだけ苦味もあるけど、果物多めで飲みやすい。



 焼きたてのオムレツが出てきたので、お礼を言って受け取る。あ、トマトソースは無事だったのか。




「パン以外全部食べられてしまったので、朝から作り直しました。お味は大丈夫ですか?」




「美味しいです。朝早くからすみません…片付け手伝わせて下さい」




「それでは、食洗機の細かな操作手順をお教えしましょう。つばめ様の自宅にも洗濯機同様、同じ物が入りますので」




「ありがとうございます」



 食洗機も洗濯機同様水も洗剤もいらない物だった。入れればいいだけなので手間はかからないが、洗浄が終わるのが30分なのでカールさんは洗い物が少ない場合は手洗いで済ませていると…私もそうしよう。  


  確かに食器1、2個とか、1回使ったフライパンまた使いたい時に30分待ってられないもんね。


 何か色々機能あるけど、この30分のが1番洗浄力あるらしいので迷ったらコレを使えば大丈夫みたい。


 冷蔵庫もついでに説明を受ける。



 上の段が冷蔵庫で、両開きのドアにサイドポケット。卵ケースもある。


 カールさんの冷蔵庫には無いが、その下に右が急速冷凍庫で左が製氷室。


 氷を作りたい時はスイッチで切り替えて自動で製氷室に氷を作る事が可能らしい。

 更に下は冷凍庫で1番下は野菜室。






 説明が終わった所でコンスタンティンさんが幾つか書類にサインして欲しいと言われたので、椅子に座って話しを聞く。


 家と土地の所有権が私に完全に移ることと、後は『監視オッケーです』の書類だ。お…おう。

 提出用とコンスタンティンさん用と私の控え。



 フルネームでサインして全てコンスタンティンさんに預かってもらった。国に提出する物は出しといてくれるらしい。


 ゴタゴタしてるのが終わったら、今サインした控えなどは資格証等のファイルと一緒にして渡してくれるらしい。それまでよろしくお願いします。




「それじゃ、荷物を持ってつばめの家に行こうか?昨日の服はリビングのテーブル上に置いてあるからね」




「ハイ……」




 自分の荷物を持って小部屋に移動し、自宅のベランダに転移する。まだ早朝で空がやっと明るくなって来た頃だ。


 コンスタンティンさんは徹夜だとして、カールさんは一体いつ頃起きたんだろう………後5分とか言ってすいませんでした。







 玄関に靴を置きに行って私は荷解きする。

 コンスタンティンさんは寝室にあるウォークインクローゼットの中から梯子を出して登って消えて行った。

 アレだ、前に言っていた秘密の部屋だね。家の結界の設定をするらしい。



 荷解きが終わったら、リビングに用意してある物の確認をしてくれと言われたので、見てみる。






 丸テーブルや布団。後は調理器具などなど。タオルもいくつか追加である。


 後はメッセージカードのついたプレゼントボックス。ロジャーさんからだ…ティーセットと紅茶の茶葉が入っていた。出勤したらお礼を言おう。


 確認作業が終わったので準備してしていただいた品物をしまったりしていると、コンスタンティンさんがリビングに来た。




「足りないもの無さそう?」




「はい、大丈夫そうです」




「布団向こうに運んどくね?」




「お願いします」




 粗方片付け終わったら、聞き慣れた電子音が鳴った。







 ピンポーン







「え?」




「丁度いいから説明するね」




 インターホンの音と共に、壁にあるドアホンの画面が映し出された…ロジャーさん?




「通話ボタン押して、挨拶してあげて?解錠ボタンを押せば、つばめが玄関に行かなくてもドアの鍵が開くから」




「わかりました。…ロジャーさんおはようございます」




『うわぁ!?おはようございます』




 ガチャッ




「カギ開けたから身分証かざして入って来て?」




『はい!』




 その後、終了ボタンを押したら画面が元に戻った。録画もされてるみたいで、履歴ボタンを押したら先程のロジャーさんが映し出された。私が不在の時に誰か尋ねて来たのか見れるのは助かるかも。




「お…お邪魔しまーす」




「おはようございます」




「おはよう。大きい袋はパントリーに運んでくれる?」




「はい。こちらの袋は冷蔵とかなので、つばめ様お願い出来ますか?」




「わかりました」




 手渡された袋の中身を見ると、ベーコンやらチーズの塊……ケースに入ったバターにオリーブオイル、砂糖と塩。


 先程パントリーに運んでもらった物はじゃがいも、玉ねぎ、にんじんだ。食べ物助かります。ありがとうございます。






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