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136話



 ユリエルさんに借り受けた洋服の性能の説明を受ける。

 ローブは浄化作用とユリエルさんが今着用しているローブには劣るが、自動温度調整がされるので、冬は温かく夏は涼しいらしい。靴下も同じような作用があるみたい。



 ブーツは更に性能が良く、浄化作用と温度湿度も自動で調整してくれるので蒸れなくて助かるね。魔法、物理防御に足の疲れが出にくかったり、小さな怪我程度なら履いていると治ると言う治癒力促進…異世界のブーツ凄い。


 ベルトの飾りに魔力をこめると簡易結界にもなると言われた。防音機能はついて無いが半径2メートル以内を守るみたいな説明を受けたけどよくわからない。



「試してみるとわかるよ。ベルトの端についている飾りに手を当ててみて?ちょっとユリエル一緒に中に入ってあげて」



「………わかりました。つばめ、こちらの飾りはボタン式だ。強く押していると発動する」



「これですか?押しますよ……」



 いつぞやのシャボン玉みたいなので周りを覆われた。おー…私結界発動してるよ凄いなボタンひとつで結界魔法使ってる。



「ロジャー、あの結界叩いてみて?」



「わかりました」



 ロジャーさんがトントンとシャボン玉の膜みたいなのをノックしたが結構硬い音がした。


 更にユリエルさんは内側から外に出て行ってしまって、今度は外側から中に入ろうとしたが膜に阻まれて戻ってこれない。



「つばめベルトから手を離していいよ?」



 結界は跡形もなく消えた…マジックみたいだね。ファイヤーボールは使えないけど結界の魔法は使えるやったね。

 これは生き物と魔法に作用する簡易結界なので、飛び道具には反応してしまうと言われた。



「………ローブに物理防御が組み込まれているので最悪それで防げる」



「わかりました」



 使う事は無いだろうが…無いよね?

 一応性能確認と後は細かな話しを聞いて本日はお開きとなった。


 私は肩掛け鞄もユリエルさんからお借りして洋服類を入れて折角なのでローブなどは着たまま客間に戻った。

 ドアの前に人が立っている。私を見るなりお辞儀をしたまま頭を上げてくれない。



「つばめ様。お暇を申し上げに参りした…本日は他の侍女を止められず申し訳ありませんでした」



「『桜子さくらこ』さん…」



「………先程話に出た侍女か?」



「はい、手紙を唯一持って来なかった桜子さんです」



 桜子さんは手に大きな荷物を持って、洋服もいつもの侍女服では無く私服の様だ。



「………そなたに話があるのでついて来い」



「え…あの……えっ……!」



「大丈夫ですよ。コンスタンティン様の所にお連れするだけですから、次の就職先はお決まりですか?」



 やっと頭を上げたと思ったら、絶望した様な顔をした桜子さんは小さな声で「まだ…」と言ってユリエルさんとロジャーさんと一緒に歩いて行った。

 チラチラ私の方を振り向いていので、手を振ってお見送りした。桜子さんが居なくなるのは寂しいが、いい次の職場が見つかるのを祈っていますね…コンスタンティンさんよろしくお願いします。(合掌)









 いつもの様に夕食をいただいて、お風呂に入る…ローブは洗濯に出さなくても大丈夫だと言われたので他だけ明日の朝出そう。


 ストレッチをして明日着る洋服を選ぶ…自分で洋服を選んで着るなんて普通の事が、ここでは当たり前じゃ無いんだな………買い物行きたい。お金ない………働きたい。明日の職場見学頑張ろう!



 あんまり考え込むと負のループに入りそうだったので明るい事を考えよう。


 ベッドの中で一人暮らししたら何をするだとか、お店のメニュー何かいいの無いかなと考えていたらいつのまにか寝ていた。


 ちゃんと目覚まし時計はセットしていたので朝は起きられたよ。







 朝食を食べて着替えをすませ、リビングでソワソワしながら待っていると、ユリエルさんとロジャーさんが迎えに来てくれたので王宮司書が働いている図書室に向かう。




 さて、桜子さんもだが私も就職活動頑張らなければ…目指せ一人暮らし快適生活!



ユリエルのお下がり



ユリエル「……前に使っていた物なんで、余り性能は良くないが。ブーツは貰い物だが、私は履かないのでつばめが履くといい」


つばめ「ありがとうございます」


ロジャー(ちょっと何を言ってるのか私は分からないよ?これで性能が良くないって…じゃあ、ユリエル長官が今身に付けてるのは?)ガクブル



コンスタンティン「あんまり機能良くしても、つばめが身に付けられないと困るから、これ位が丁度いいかな?」



カール「そうですね」



 『それ、高性能ですよ。もはや服じゃ無くて只の装備』とロジャーが教えなかったので、つばめが『異世界の服凄い』と、思っただけでお着替えは終了した。




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