表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/499

131話



 今後の予定は私の自宅建設をコンスタンティン主体で行い、私は就職先の職場見学。

 コンスタンティンさんは魔道具の制作もあり手が離せなくなるので、今後は頻繁には会えないと言われた。


 職場見学はユリエルさんの所の第7長官室と王宮司書だね。見学日は近日中にそちらで決めていただけるので、それまで私は自主的にお勉強。

 ユリエルさんも今は仕事が立て込んでいるらしい。





「つばめに囮役なんて本当に大丈夫かな?やめるなら今の内だよ?」



「外装費と資格、免許費用の為に頑張ります」



「辛くなったらいつでも言ってね?」



「はい、ありがとうございます」



 

 就職して、一人暮らしした後は学園に通う様になる。

 その時に選択科目で『食品販売資格』の受講もしてみないかと勧められた。


「つばめって資格とか個人で取得しちゃったから、一般のやり方も体験してもいいと思うよ?試験は無いけど、手続きの仕方分かると後で自分で何か資格取りたい時楽かも」



 私の資格や免許取得方法は個人取得なのでかなり特殊らしい。

 普通は大人数や複数人の会場で講義を受けたり、試験を受けたりするみたいだ。大体は学園や専門学校で取得。


 卒業したら、一般で学園都市で取得も可能。その場合は、やはり対応している学園や専門学校で受講や試験を受ける者が多い。

 後は、医療系は病院附属の大学とかがあるっぽい。


 確かに『食品販売資格』は中級魔道具使用免許(一部フィールド限定)を取得すれば受講だけで試験無しで取得出来るので、確かに雰囲気だけでも知りたい。

 私はコンスタンティンさんに「そうしてみます」と返事を返した。

 どの道、学園に入学したら最初は寮生活になるのでお店は開けられないだろうし。






 その後は中級魔道具使用免許のお勉強会。


 とりあえず、手渡された中級の教科書をざっくり読んで、分からない事や補足を2人から教えて貰う。





 『中級魔道具使用免許』の教科書には殆ど攻撃魔道具関係の説明が多い。フィールド限定も教科書は同じらしい。


 これは、扱いが危険な物が多いと言うのもあるが、実際には軍属の方々や商人の護衛、フィールドに出て魔物を狩る人が主に使うのでこんな仕様になっている様だ。

 魔道具に使われる魔石の区分が中級品に当たる物が今回学ぶものになる。


 後は場所限定の農業や畜産関係で使うもの。

 医療器具限定で場所の指定が無いものなどは別の分類になるらしい。『農業都市指定魔道具使用免許』や『医療魔道具使用免許』などなど。

 場所や使用用途の限定品を除いたものが『中級魔道具使用免許』に分類される。それが主に攻撃魔道具で、軍属などの人が必要とする物だ。


 しかし、刃物の携帯には『刃渡り何センチ未満』とか規定があるので、自分が使う武器の用途に合わせてそちらもセットで免許取得がいる。

 武器を使う人もそうだが、作る人も取らなければいけない免許だね。


 後は防御系の結界やシールドなどの盾みたいにして使う魔道具は初級に分類され、性能によってはそれ以上。


 

 「つばめの場合は料理で使う一部の大型の魔道具が中級に分類されるかな?厨房のオーブンとか」



 私の場合はフィールド限定と言っても、実際には場所と魔道具を登録、建物内の厨房で登録した魔道具を持ち出さなければ使う事が出来る。

 後はフィールド限定じゃ無い普通の中級魔道具の使用。主に攻撃性の低い物に限る。


 フィールド限定品も殆ど攻撃用魔道具で、後は中級魔道具の中で大型の物が指定されていた。


 教科書自体はそんなに内容は無い。試験は受かるだろうが、もっと色々知りたければ魔道具関係は学園でまた授業だけ受けてもいいかもよと言われた。



「全部の授業受けなくても、興味があるのは一コマだけ受けるとか出来るからね?免許取得者でも授業内容や教えてくれる人によってそこだけ受講する人も居るみたいだし」



「武器関係はスルーして、軍人以外の日常生活での仕様など口答で聞くのもありだな」



「なるほど」



 中級以上の魔道具関係は色々と秘匿されている。それは、中級魔道具の中に軍事利用出来る物が多いからだ。

 

 後は魔道具の持ち出し範囲や登録方法、必要な魔力量により資格取得は出来ない事などなど。



「ファイヤーボールって無いんですね」



「アレは危ないから、中級じゃ扱えないかな?」



「…………」



 中級じゃ扱えないって事は上級魔道具使用免許以上って事なのね…多分。上級取得だと基本は軍属らしいよ。




 

 


 

 昼食が出来たと言う事で、キッチンのある部屋に移動した。


 結局生活費は私が一人暮らしを始めるまではコンスタンティンさんが支払うらしい。すいません。引っ越ししたら何かお礼をせねば。



つばめ昼ごはん


クルミパン

シーザーサラダ

トマトスープ

豆腐ハンバーグ


苺のパンケーキ

紅茶



 クルミパンはカールさんがわざわざ焼いてくれた様でほんのり温かい。最高だね。


 スープが温かいよ。更に最高だね。お腹があったまるよー。カールさんごはん作ってくれてありがとうございます。

 感謝したら、おかわりありますよ?と言われたので遠慮なくいただいた。幸せ過ぎる。

 トマトスープなんだけど、玉ねぎかな?たっぷり入っていて甘味が強い。

 


 豆腐って何処で売ってるんだろう?今は作業中なので、後でカールさんに聞いてみようかな。

 豆腐ハンバーグの中ににんじんや豆など、刻んだ野菜が入っていてヘルシーなのに美味しいです。もぐもぐ。


 サラダも半熟卵がトロッとしてて、粉チーズとレタスを絡めて食べると美味しい。

 

 



 


 カールさんの作ってくれた昼食をいただき、食後の紅茶とデザートに苺のパンケーキを頂く。

 おかしいな、あんなに昼食を食べたのにパンケーキをペロリと2枚食べてしまった。ユリエルさんは更にお代わりをしている。



「つばめ様には遠く及びませんが、教わったパンケーキを焼いてみました。お味がいかがですか?」



「100点満点中200点です!とっても美味しいです」



「パンケーキをつばめが作っただと?」




 この間の料理免許後のパンケーキ量産の話をユリエルさんにすると、眉間に皺を寄せられた。



「次は呼べよ」



「あ、はい」



 甘い物好きなのかな?ちょっと今は怖くて聞けないので確認する勇気が無い。





 あ、そういえばコンスタンティンさんに聞きたい事があったんだった。



「コンスタンティンさん。世界史の地図を見たら、私の知ってる世界地図とはエデン以外全然違うんですけど何ででしょう?」



「ああ、エデンは私が作ったからね?」




「え???作った??????」




「そうだよ?後は地図を見た方が早いかな。カール、球体地図持って来て」



「かしこまりました」



「ユリエルも話し聞く?」



「私は遠慮する」




 手が止まっていたユリエルさんは苺のパンケーキと紅茶の入ったカップを持って、更に眉間に皺を寄せながら部屋を出て行って。


 ユリエルさんカムバークッ!一緒に話し聞こうよ!?



 カールさんが球体地図を持って来てくれたので、それを見ながらコンスタンティンさんにお話ししてもらった。



 




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ