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118話



 皐月先生の検査を受けて、診察結果を聞く。



「ちゃんとお部屋でお利口さんにしてたみたいでよかったわ。後2〜3日したら魔力も完全に安定しそうよ」



「ありがとうございます」



「皐月、つばめが住む場所一緒に決めない?」



「とても楽しそうですね。仲間に入れて下さい…ついでにユリエル長官も呼びましょう」



「私が呼んでくるから、ちょっと待ってて?」



 そう言うと、コンスタンティンさんは部屋を後にした。





 あれだ、話すなら今だな。

 皐月先生に保健体育の解説?授業?をお願いしたら、明日の夕方教えてくれる事になった。


 とりあえず、教科書を読んで見て、わからない所はメモでもしといてくれればまとめて教えると言われた…ありがとうございます。大変助かります。



「………そうよね…養父がアレじゃ色々聞きづらい事とかもあるわよね。他にも何か気になる事とか疑問に思った事は遠慮せずに私に聞いてちょうだいね」



「ありがとうございます」



 助かるー…本当助かるー。ありがとう皐月先生。


 コンスタンティンさん物知りで助かるんだけど、たまに天気の話しをするみたいにサラっとデリケートな事いきなりぶっ込んでくるからね。


 食事中に避妊の魔法かけてくれたり………誰も何も言わないから、あれがコンスタンティンさんの平常運転なんだろうな。職業柄かな?生物学の研究者だし、きっとそうに違いない。そう思おう。






 皐月先生と軽く雑談していたら、ユリエルさんとコンスタンティンさんが到着したので4人で住む場所を話し合った。



「一階を店舗にして、2階に住む様にしたいですね」



「店舗だと人を雇うのかしら?」



「いえ、昼間の時間帯のテイクアウト中心にして、出来たら一人でもお店を回せる様にしたいですね」



「………それなら獣人族が多く住む区画は向かないな」



「そうだね。獣人族はよく食べるから食費減らす為に自炊がメインだもんね…買い食いするのはお金に余裕がある人かな?」



 東門付近は農業関係者の獣人族が多く住んでるみたいだ…ここは候補からはずす。




「………酒の提供は?」



「お酒を出すのは考えて無いですね…提供しない方向で」



「じゃぁ、ドワーフ族向きじゃ無いわね…お酒が無い店だと来ないと思うわ」



 北門あたりの職人のドワーフ族が多く住む区画も候補地から外す。

 西門の研究者もドワーフ族が多いみたいなので外す。



「後はファミリー向けの南門付近だね」



 高級路線は難しいらしい。

 大体家に料理人が居るし、食べるとしてもレストランや買っても大通りの店舗や馴染みの店とかだとか………。



「大通りの並びは居住不可で店舗のみなんだ。今はお店の空きが無いから、欲しいなら順番待ちかな?」



 大通りに店舗を建てて、さらに他の所に家を建ててもいいよと言われたが、店舗も最低1ブロックからだった。んー…お店のみはいらないかな。



「……いっそ中途半端な所に建てては?」



「中途半端ですか?」



 ユリエルさんが指さしたのは王宮の正面。北表大通りと、東大通りが交差する付近。北表通りから1本入った所だね。



「なるほどね」



「……何を何処で買うか迷ったら、とりあえず大通り付近に行けば大抵の物はある」



「王宮に近いから王宮勤めになっても通勤は便利そうだね?普段の買い物も楽そう」



「………こちらなら大通りで買い物ついでに寄ることも可能だ。……建ててから多少客のニーズに合わせても良いと思う」



 アパートも近く2人以内住みの人、北大通りの先には富豪層、北表通りで買い物ついでのお客さんも狙える好物件。

 東大通りにも近いので、東門から出荷される新鮮な食材も手に入りやすい。



「ここにするなら賃貸物件の許可区画に入るから、3階建てにして他の人に3階部分を貸し出しちゃえば?」



「つばめさん1人でお店を回すって言っていたけど、従業員を雇ってそこに住める様にするのもよさそうね」



 その考えはなかった。売り子さんがいてくれるだけでも確かに助かるかも………どれくらい物が売れるかわからないが、部屋を貸し出せばその分収入になるしね。場所はこれで決定した。




「つばめ、一旦他の勉強は中断にして先に間取りの案だけでも考えてくれないかな?出来たら明日夕方までに」



「わかりました」



 今日は解散して、明日また夕方から集まる事になった。そして、皐月先生に授業は後日に延期して欲しいとこそっと言われたので了承しといた。




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