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109話



【これで終わりだけどどうかな?質問とかある?】



【大丈夫です。ありうございました】



「ベスティア国鳥人種保護区使用言語に丸つけて」



「…はい」



 あー……終わったー……長かった。喋るのは良いけど書くのが時間かかる。


 コンスタンティンさんと外国語で会話しながら、ユリエルさんに手渡された書類の翻訳を行う。

 外国語で書いてある物を共通語に直したり、共通語で書いてある物を外国語に翻訳したり。


 結果はエデンで使用されている言語は喋れるし、書ける事が判明した。

 いくつか別大陸の言語も大丈夫みたいだが、数が多すぎるので資格に当てはまるものや主に使われる言語のみに絞って調べてくれた。


 いくつか物凄くマイナーな言語を混ぜたが、何なく喋って書けたのでおそらく調べていない言語も理解出来ているだろうと言われた。


 コンスタンティンさんが手話でも試してくれたけど、ちゃんと理解出来た。

 モースル信号みたいなものは全くわからなかった。なんで手話はよくてモールス信号はダメなんだろう?




 流石に私が疲れてしまったので、午前中の内に解散。

 午後は部屋でゆっくり休んでくれと言われたのでお言葉に甘える。






 お昼を食べて、お昼寝して夕方皐月先生がきてくれて検査。

 ストレッチと軽い運動をしてお風呂で汗を流し、夕飯をいただく。


 初めて赤身のステーキが少量出て来たが、よく焼かれてて固い……いや、食べるよ。

 食べるけども……うん、味は薄味だけど慣れれば美味しいかな?まだ慣れてこないけど。色んな種類の豆たっぷりサラダうまうま。



 この世界にスマホがあれば調べごととか求人票とか直ぐに見れるんだけどなー………。

 魔物図鑑はざっと見てユリエルさんに本を返却してしまった。

 法律関係の本は追加で2冊渡されたので少しづつ合間で読んでいて、今は資格と免許の詳細を確認してる。




食品販売資格

独立店舗の責任者。店舗にて料理提供や食品を売る場合必要。屋台、指定区画販売店舗は含まれない。


料理免許

主に料理人や管理栄養士に必要な免許。料理人見習いに指導をする際もこの免許を必要とする。



〇〇語公文書翻訳資格

政府機関での公文書を〇〇語から共通語、共通語から〇〇語に翻訳する際使用する資格。


〇〇語通訳資格(ビジネス通訳)

ビジネス上にて〇〇語から共通語、共通語から〇〇語に通訳する際必要とする資格。



中級魔道具使用免許(一部フィールド限定)

中魔石〜一部大魔石を使った指定魔道具を使用する際に必要な資格。詳しくは魔道具区分一覧参照。




 街でごはんやお菓子でも作って売ろうと思ってたんだけどな…………。

 ボランティアや日常生活では資格は無くても問題無いが、仕事として金銭が発生する場合は資格が必要な職種もあるみたいだ。


 ユリエルさんの所で仕事するにしても、街で何か食べ物を売るにしても必要な資格や免許があるので、キチンと確認してから仕事を選んだ方が良さそう。


 まさか異世界に来てから資格を取る羽目になるとは…………何処かに冒険者ギルドとか無いかな?明日聞いてみよう。

 そして、魔道具区分一覧表なる物が無いのでそれも聞いてみようかな。

 フィールド限定っていうの何だろう?車のオートマ限定みたいな響きだね。


 今日はこの辺にしてお休み前に窓の外を見てみた。



「今まで夜空を眺める余裕もなかったのか………異世界の月は綺麗に見えるね」



 月は一つだけだった。

 今日は三日月で日本みたいにウサギがいるかは不明だ。明日は太陽が一つだけなのか確認してみようかな。目覚ましをセットしておやすみなさい。













 ピピピピ…ピピピピ…ピピパチッ




 太陽はひとつだけだね。今日はいい天気になりそうだ。

 残念ながら私が居る所からは富士山…こっちでは霊山かな?は見えなかった。




 無言の侍女さんが運んでくれた朝食を食べて、法律関係の本を読む。

 交通ルールの本だが、カイザス国は馬車が主流らしい。車の免許無いなーと思ったらそう言う事か………太陽も月も変わらなさそうだが、やっぱり違う世界なんだなと改めて実感した。




 午前中にユリエルさんが来てくれたので、冒険者ギルドが無いか聞いてみたら、エデンには無いが別大陸にはあるらしい…あるんだギルド。


 ユリエルさんは、今も規定が変わって無ければ上から2番目のSランクらしいよ。最近ギルドに行って無いので、もしかしたら資格が失効しているかも知れないと言われた。



「………身分証としてはカイザス国籍の方が上だ。冒険者ギルドはそんなに大した物じゃない」



 冒険者ギルドは戸籍が無くてもギルドに入れるので、ランクにもよるが、国で発行してる身分証の方が信頼性は高いみたい。

 エデンは他大陸と違って魔物がそんなに強く無いし、軍が魔物討伐や間引きをしっかり行っているので冒険者ギルドがそもそも必要無いみたい。


 へー。でも、Sランクかぁ…ちょっと尊敬の眼差しを向けてしまったのは仕方ないと思う。異世界っぽいよね。




 そして、ユリエルさんに『スキル』とか『レベル』とか『ステータス』の話をしたら、かなり間を空けて眉間に皺を寄せながら「なんだそれは?」と言われた。どうやら無いらしい。



「……………………………魔力量は健康診断の時に見れるが……『MP』?に当てはまるだろうか……他はすまない。よく分からない」



「いえ、こちらこそ変な事を聞いてすいませんでした」



 私が物凄く残念顔だったんだろう。かなり絞り出して、捻り出して答えてくれたユリエルさんに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 『健康診断』のフレーズがちょっと現実的過ぎる。血液検査の欄に乗ってるらしいよ。まさか、コレステロールとか鉄分とかと同じ扱いなのかな?


 魔力量は一応魔道具でも調べられるが、血液検査の方が正確に知る事が出来るっぽい。



つばめ朝ごはん

ロールパン

トマトのカプレーゼ

キャベツのサラダ

スクランブルエッグ

そら豆のスープ

オレンジジュース


つばめ (キャベツのサラダと言う名のほぼキャベツの千切り……なんか薄味に慣れてきたかも。野菜って美味しいね)






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