102話
・あらすじのタグ確認を推奨します。
・後書きを必ず読んでから次の話しにお進み下さい。
OKな方は今回の話をお読み下さい。
「……君の世界の人族は寿命が短いみたいだな。エデンは男女共に平均寿命は約100歳だ」
次の日『新規移住者の方へ』を読んで疑問に思った事をユリエルさんに聞いてみた。80歳まで仕事するの大変では?って。そもそもこちらの人は平均寿命が長いらしい。
人族、獣人族が100歳。ドワーフ族が200歳。エルフ族が500歳だそうだ。後はエルフ族から稀に生まれるハイエルフ種は1000歳くらい生きるとか。
「……カール様がそうだ」
カールさんそんなに長生きなのか!!?今いくつなんだろう…見た目は若く見えるけど。
ちなみにユリエルさんの歳を聞いたら200歳以上だと言われた…………にひゃく?
エルフ族は20歳位で体の成長が著しく緩やかになり100歳で止まる。個人差はあるが、大体400歳を過ぎてくると老化が進んでくるらしい。
カイザス国だと成人は一律20歳だが、エルフ族の国だと100歳で成人とみなされるみたい。
「20歳以上80歳以下だと全員労働の義務があるんですよね?」
「あぁ…」
「病気の方や障がい者の方は?」
「………『障がい者』?」
なんと、この国に『障がい者』と言う言葉自体が存在しなかった。
代謝が良い内は治療の効き目がいいので、早い人は胎児の段階で治療するらしい。
大人になってから何かの拍子で怪我をしても、義手や人工臓器等の魔道具が発達しているので、日々のメンテナンスは必要になるが問題なく生活も仕事もこなせる様だ。
その他の病気もある程度は早い段階で治療すると問題ないらしい。
年に一回健康診断を受けるのもカイザス国民の義務だとか。どうやら日本よりも医療技術が格段に良いんだろうな……寿命が長いのもそのせいかな?
『障がい者』としてでは無く、生活に支障が出ない範囲であくまでも『個性』として捉えてるらしいよ。
美容整形とか無いのか聞いたら、ケモ耳や尻尾生えてる獣人族が居る時点で日本よりも見た目は気にしてない事が判明。
異種族混合国家のカイザス国だと、見た目よりどちらかと言うと気にするなら魔力量らしい。
魔力と人族以外の種族がいる時点で個性豊かだな異世界と思いました。
今回少し触れましたが福祉、医療関係(子育て、医療、病気、老後etc)はだいぶ先になりますが、医療都市の話しで詳しく書く予定です。
あくまでも物語の中のお話しや世界設定ですが、人によってはご不快に思う所も出て来ると思われます。
タグにも書いてありますが、これから先は予告無く踏込んだ話や残忍な描写、トランスジェンダー等のお話しが出てきます。
今回の文章で既に読むのがダメそうだと感じたら無理せずプレイバックして下さい。
何でもウェルカムの方はそのままお進み下さい。