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99話



 朝ごはんを食べ終わる頃にユリエルさんが戻ってきたので事の詳細を聞いた。



「……君の部屋に入ったら侍女がいた」



 侍女さん達3人は食堂室と言う所でお茶を飲んでいたらしい。

 私はいつもリビングのソファで食べているので使っていないが、ごはん食べる所だね。休憩中だったのかな?


 ユリエルさんもお茶に誘われたが断ってリビングで本を読んでいたら、しばらくして侍女さん達が近寄って来て色々話しかけてきたみたいだ。


 最初はシカトして本を読んでいたが、侍女さんがユリエルさんに触れようとして結界の魔道具が発動したらしい。



「……許可の無い者が私に触れようとすると発動する様、組み込まれている」



 結界の種類は色々あるらしいが、今回はユリエルさんの許可のない者が半径1メートル以内に入れない様にする魔法だったみたいだ。

 結界に阻まれてユリエルさんに近づく事が出来ないと分かると、ドレスを肌けさせ始めたしい。

 そこにハンバーガーを持ったコンスタンティンさんが部屋に入ってきて、侍女さん達は気絶したみたいだ………気絶?



「ほら、私人相悪いからよくある事だよ」



 人相悪い………魔王顔だからか!?

 気絶する程かはさておき、多分顔の作りが綺麗すぎて無表情とかになると威圧感半端ないですもんね。あ、笑顔の方が威圧感あるわ。

 たまに大量の負のオーラとか背負ってそうだなと思う時ある……私は素敵なお顔だと思いマス。コンスタンティンさんの顔を眺めていたら「どうしたの?」と聞かれたので「顔鑑賞会をしています」と答えた。



「楽しい?」



「はい、素晴らしい顔面偏差値ですね」



「ふふっ…ありがとう?」



 話を元に戻すと、コンスタンティンさんがユリエルさんに確認したら双方お楽しみ中と言う訳ではなく…一方的にセクハラかまされてたので縛って警備兵に突き出したらしい。

 あの3人は戻って来ないだろうと言われた。



「私の世界だと、痴漢とかセクハラは冤罪かけられる事があるんですけど、ユリエルさんは大丈夫ですか?」



「……問題ない。映像記録がある」



 撮影してたの?と思ったら、このカイザス国は至る所に監視カメラみたいものが設置されているらしい。

 監視カメラみたいな物だが、実際どんな物なのかは軍の管轄で軍事機密なので教えられないと言われた。監視社会怖っ!


 犯罪行為があった時のみ映像などを見られる物なので、普段お利口さんにしていれば一生縁のない物だからあんまり気にしないでねと言われた。


 皐月先生が部屋に盗聴器とか無いって言ってたのは、アレは個人で設置したものって意味だったのか………………プライバシーとか皆無な世界だね。その代わり冤罪はほぼ無いらしいので何とも言えない。



「つばめがもしこの国に腰を据えたいと思ったら、同意書とかにもサインが必要かな?」



 監視されてもOKですって同意書らしい。わぁお。

 他にもいくつか同意書はあるが、戸籍を取得して1年以内にサインしなければコンスタンティンさんの養子縁組を自動的に抜けるらしい。



「この国に来ても肌が合わない人はいるかも知れないからね。1年間はお試し期間をもうけてあるんだ」



 新規の戸籍取得で一年以内に別の国に移住する場合は土地に住む権利代は半額返金されるが、家を建てた代金などは自己負担(返金無し)なので、まずいないらしい。って事は皆んな監視されてもOKの書類にサインしてるんだ………なんか凄い世界に来てしまった。



「そうだ。話は変わるけど、つばめは自分が何の仕事に向いてるか知りたいんだよね?」



「はい、そうです。私でもつける仕事はありますか?」



「いっぱいあると思うよ。お金稼げるのと自分がやりたい仕事とどっちがいい?」



「んー…職種によります。オススメの稼げる仕事は具体的に何がありますか?」



「つばめが稼げる仕事だと1番はユリエルの所かな?どう思うユリエル?」



「……共通語とエルフ族の国の言葉が話せるだけでも採用試験は受かると思います」



 そう言えば「ユリエル長官」って呼ばれてるのは知ってるけど、具体的に何の仕事してる人だろう?







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