悪役女子を狙う影
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8月20日0時に一部修正いれました!若干の変更申し訳ございません!(>人<;)
藤堂さんは昨日から行方不明になっていて、今も見つかっていない。
前世ヴァンパイヤシェアハウスのゲームをしていた私だから分かる。行方不明イコール死を意味している事が。
おそらく、過激派ヴァンパイヤの餌になり、生存はしていないだろう。
その日私は、他人事では片付けれないくらいに、緊張が走っていた。
今日は皆んなとどのみち帰れないと思い
何となしに社会の先生の頼み事を聞いた。
資料を探してほしいとの事だったので、そんなに時間は掛からず、これなら早く帰れるかもと思ったがそんな私が甘かった。
頼まれた資料を社会の先生に持って行くと偶々、通りがかった担任の先生に捕まり、明日、生徒に配るプリントのコピーと尚且つプリントを3枚ずつホッチキスで綴じてほしいと頼まれた。仕様が無くその頼みを聞く事にするのだった。
手伝い終わる頃には外が、大分暗くなってきていた。
先生から大いに感謝されたが、私は内心気が気ではなかった。こんな物騒な時期に帰るのが遅くなったじゃないか!と。
だけど、先生への点数稼ぎにはなったと無理にでも前向きに考え、自分自身慰めるのであった。
一応皆んなが居そうな所、図書室やクッキング部などを見に行ったが、もう帰ってしまったのか誰も居なかった。
結局、私は皆んなよりも帰るのが1番遅くなってしまっていた。
すっかり暗くなりかけているほの明るい空に街灯の下、道で1人歩いてる私は少し心細い気持ちになっていた。
こういう時ってやっぱり私の死亡フラグが立ってしまっているのだろうか?と考えてしまう。
そして、何かが出てきそうな道だなと思う。そして、その予想は当たっていた。
麗を遠くで見ている影が3つあったのだ。
果たして敵か味方か。麗に1番近い所、目の前の餌に恍惚と瞳を輝かせる第二者と麗と第二者を傍観する、第三者と第四者がいた。
第三者は艶やかな烏の濡れ羽色の様な黒髪を靡かせこの世の物とは、思えない程の圧倒的な美貌の持ち主。
血より明るい赤い目を細める。
いい匂いがするが、生憎、男には、興味がない。今日の処はあの過激派の同志の者に譲ろう。と1人納得しすぐさま、興味を無くし遠くへ去って行こうとしたその時、第二者の同志の様子がおかしい事に気付く。
最初は汚い涎を垂らして近づいていた第二者の同志だが、次第に鼻に皺を寄せ、尻餅を突き逃げて行くのであった。
その状況を目の当たりにした烏の濡れ羽色の様な長い髪の美貌の持ち主は黒髪の少年に興味を示した。ほぉ、どう言う訳であろう?赤い瞳は品定めをする目付きで麗の方を見る。
何故同志の者は逃げて行ったのか?疑問に思い赤い瞳を光らせて近づく。
上空から屋根屋根に飛び移り接近すると、上級ヴァンパイヤ2人の匂いが鼻をかすめた。
この者は一体?
気になり、黒髪少年に距離を詰める。
近くで見ると成る程、白い肌に薄紅色の瞳が際立つ女に引けを取らない容貌をしていた。
それにしても、2人もの上級ヴァンパイヤの血の匂いをさせているとは、先程の下級ヴァンパイヤの同志が逃げて行く筈だ。
そして上級ヴァンパイヤに気に入られているこの者はそれ程まで価値があるらしい。確かにこの香りは稀に嗅ぐよい香りだが、
それだけで、こんなに気に入られるものなのだろうか?好奇心が勝ち向かおうとすると、隣に覆面をしたお付きの者が着いてくる。ダボっとした衣装を見に纏って、性別不能だ。
「主人様、今日は一族の会議ではありませんでしたか?お急ぎでは?」
「構わない。一時の間だ。直ぐに済む。我が遅れると、お前が先に行って伝えておけ。」
「...承知しました。ではその様に申し伝えます。」と言う返事とともに付き人は姿を消した。
鬱陶しい付き人も居なくなり久しぶりに楽しめそうだ。
クックックと血より明るい赤い瞳を細め、愉快そうに笑った。
この者を喰らったらどうなるであろうか?
2人の上級ヴァンパイヤから不況を買うだろうか?それは、面白そうだと思うのであった。
まさか、護身用のヴァンピールアクセがこんな形で枷となるとは誰も予想しなかったであろう?と思うとまた、笑いが込み上げてくるのだった。
さて、どう楽しませてもらおう?と
長く美しい烏の濡れ羽色の様な黒髪をかき上げて、これからどの様にして目の前の獲物に手をつけようかと、楽しそうに微笑むのであった。
純粋に不況を買う事を想像し楽しむこの狂人は未だかつて無いぐらい胸を膨らませていた。
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