表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/102

男装女子の狼狽

何時もお読み下さり有難うございます!(>人<;)


「... ...い ... ...い。お〜〜い。お〜〜い。

麗れい!」目の前に制服姿にストロベリー色の髪をツインテールにした美久が私に必死に喋り掛けてくる。


はっとした私は

「あっ!美久どうしたの?」私は美久に尋ねる。


「どうしたの?じゃないよ!次、移動教室だよ麗れい!」美久は焦った様子で椅子に座っていた麗の腕を引っ張り上げる。

その間そそくさと、面倒見の良い

さやや智美が麗の為に、移動教室用の用意を手伝ってくれる。

私は焦った。そうだった。今学校にいるんだったと。


「麗くん大丈夫?ずっと上の空だけど...。」主人公ひなも心配し、薄水色の瞳を揺らめかしていた。相変わらず天使。


「そうですわ!最近麗様は何処かおかしいですわ!」さやも心配する。


「大丈夫なのか?」智美は遠慮がちに心配した。



4人が心配するのも無理ない。

2日前から、麗はずっと上の空で、シェアハウスメンバーに話し掛けられても、返事が生返事で何処かぼーとしていたからであった。



「そうそう!昨日なんて隙だらけの麗れいを狙って

加賀っちが、麗れいの横腹を突っついたり、擽ったり、終いにはホッペにチューまでされかけてたもんね!

まぁ、晴にぃと彩あやや何故か由希っちや晃こう

、征っちまで凄い速さで加賀っちを引き剥がしてたけど。」とニヤニヤしながら美久が私を見てくる。


「いや〜大丈夫!何もないから!」と誤魔化しつつ4人から心配されてしまった麗は内心酷く動揺していた。

私もしっかりしようと思うんだけど、2日前の事が頭から離れなくて...。


そう2日前...。

加賀さんの部屋で女装姿を彩世さんに見られた日。

別にそれだけだと普通と言うか少しの動揺はあれど、ここまで露骨に動揺する事なんてなかった。


思い出すだけで、赤面する。

何と言いますか、少し官能的な恥ずかしい血の吸われ方をされ、気持ち良くなってしまって、そんな自分が恥ずかしくてそれだけでも動揺してしまっていたのに...



それから、彩世さんの事を加賀さんと一緒にした事を叱られ、デコピンをされ 


問題はその後が原因だ。


その後、彩世が麗の頬を両手で優しく挟んできた。


段々と彩世の綺麗な顔が近づいてきて

麗をじっと見てくるトパーズの瞳は妙に熱っぽかった。


最初は何かの冗談じゃないかと思った。


彩世と麗の顔が物理的に10センチ 5センチと距離が縮まり、

なぜこんなに距離を詰めてくるのかと、私はパニックになってしまっていた。

トパーズ色の瞳は私を捉えて離さず、目を逸らそうと思っても金縛りにあった様に綺麗な彩世さんの顔から目を逸らす事ができなかった。


私の瞳には彩世さんの瞳の色が鮮明に分かるところまで映し出されて彩世さんの瞳には、髪の長い自分が映し出されているのが分かる。

この瞬間は偽物でも女に戻ってると言う事を妙に意識してしまい、ドキッとする。


3、2、1センチと更に距離が近づいて、おでこがピタリとくっつき暫くするとおでこが少し離れてお互いの鼻と鼻が重なり唇と唇が触れてしまいそうだった。


彩世の熱い吐息も掛かる。ドキドキと心臓の音が早くなり、酷く呼吸がしづらい。

0.5cmの所で彩世の顔がピタリと急に止まり「チッ

加賀か...」と舌打ちしながら呟いた。


その拍子にノックがした。


「麗ちゃん入っていい?」と言う加賀さんの声が聞こえた。その声を聞いた瞬間いっきに脱力感で慌ててしまう。



「上坂は着替えてろ!その格好は加賀に見せなくていい。」と命令口調で彩世さんが言い

「で、でも」と言いかけた私に彩世さんは

有無を言わせず、彩世さんは部屋から出て行き何やら加賀さんに話しかけていた。

「えぇ〜嫌だ〜!」と思いっきり加賀さんの叫びがしたかと思うと引きずられるような音と足音が遠くなっていった。


麗の顔は真っ赤に染まり足から力が抜けてヘナヘナと力無く床に崩れた。

さっき何されようとしてたの!?

彩世さんの唇が近づいてきて、唇を奪われかけた様な!?

まさか、私の顔に埃が付いてて取ってくれようとしてたと言う落ちではあるまい。

いやいや、あの距離感では流石に無理がある。鈍感な私でも分かる。キスされそうだったと言う事が。

何?何が起こった?と頭に疑問が浮かび、先程の出来事を頭に浮かんでは消し、浮かんでは消し、を繰り返しパニック状態になっていた。

一気に顔が火照るのが分かる。




どうやって服を着替えて自分の部屋に戻ったかも分からない。

な〜んて少女漫画の様には思わず、意外と私は冷静で、現実は、普通に服を着て帰った。


だけどあれから、唇を無意識に触っては首をブンブン振って煩悩を消し去ろうとするぐらいには、狼狽していた。


彩世さんを見ると無意識に整った薄い唇に目がいき、やけに唇がセクシーに見えてしまい、キスされそうだった事を思い出してしまう。


加賀さんの時はこんな事無かったのに。

彩世さんが何か口を開きかけたかと思ったら無意識に目が彩世さんの唇に見入ってしまい、恥ずかしさから何か口実を作って

彩世さんを避けたい気持ちになる。だけど、そんな事でもすれば、シェアハウスの皆んなが怪訝に思うかもしれないと、彩世さんを避けるのは我慢した。


彩世さんはあれから、私に何かを話しかけようとしつつも戸惑った様な表情をし核心には触れない。その癖近づいてくるからタチが悪い。


だけど、夜の護衛もあれから晃生さんが護衛にきた。正直、気まずいから有難かったけど。


2日前からずっとこの調子で

冷静に普通に振る舞えると思ったのに。これはやっぱり無理。現に皆んなに心配されてしまっていた様だし。

普通になんて出来ない。

1人になると麗は眉毛を下げて困った顔をし、手で顔を押さえて身悶えるのだった。





本日も最後までお読み下さり有難うございました!

明日ももしかしたら更新できるかもしれませんので、宜しくお願い致しますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ