加賀に拉致され
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「着いたよ!」
と加賀に言われると家から少し離れた、カフェ店が目に飛び込んできた。
初めて見るカフェ店で白いドア枠に木を深緑に塗装された外壁。ヨーロッパ風の外観。フォトジェニックな感じでオシャレだ。
「おいで。」と腕を掴まれたまま、そのカフェ店の中に入る。中も凄くオシャレなカフェ店。私はキョロキョロとする。
照明は黄味がかった温かい照明が無数に天井に吊り下げられていて、綺麗でロマンチックだ。木のテーブル席は仕切りで区切られていて、
一つの部屋みたいに囲われている。
席に促されて座るとクリーム色のソファーはフカフカだった。
座り心地の良いソファーに自然と顔が緩む。
その顔を加賀がじっと見ていることに気づかない。
「何、頼む?俺の奢りだから好きなの頼んでね!
オススメは今旬の
さくらんぼを使ったムースと紅茶の組み合わせだけど、他もあるよ?」と進めてくる。
「奢りってそれは、悪いです!」
「気にしないで!俺が無理矢理誘ったんだから!さあ、遠慮しないで?」とヘーゼル色の瞳を細めて微笑む。
「じゃあ、お言葉に甘えて。加賀さんのオススメにします。」と言って何となくメニュー表を見ると驚きの値段が...。高!さくらんぼムース¥3000
ぼったくりだ!
紅茶...紅茶にも種類が何種類もあって、聞いたことある名前から、知らない名前まで...。確か、上の
3つは世界3大紅茶だったっけ?
・ダージリン
・ウバ
・キーマン
・アッサム
・アールグレイ
・ディンブラ
・キャラメルetc...
全て¥1000代の値段に驚く。
普段100円から200円の紅茶を飲んでる私からしたら驚きだった。
見なかったことにしよう...。
「じゃあそれに!紅茶には、ミルク入れる?」
「はい!俺ミルクティー好きです!」
「そっか!ミルクティー向けの紅茶は沢山あるけど、アッサム、ディンブラがスタンダードだよ。ウバなんかも渋みは有るけど、ケーキとかムースに合うよ?どの紅茶にする?」
えぇぇ!ミルクティーにも色々あるんだ?
どれがいいんだろう?
「う〜ん、ムースに合う、ウバにしてみようかな?」私は真剣に悩む。
フッと言う気配で
「そうだね!甘いのが好きな人は、キャラメルなんかも選ぶけど、こればかりは好みだね!良かったら、ここの紅茶の全制覇付き合うよ?」
「アハハッ取り敢えずウバにしてみます。」愛想笑いで、加賀さんの誘いを交わす。
「つれないな〜。分かったよ。ウバだね!」
「有難うございます!それにしても、加賀さんって紅茶に詳しいんですね!」と私は感心する。
「まぁ、紅茶は母の趣味だったからね。それで、詳しくなったかも。だけど、ごめんね。急に誘って。」
加賀さんのお母さんが!
それにしても、強引に話を変えられた様な?
加賀さんのお母さんと関係があるのかな?
取り敢えず、私はそこには、触れないでないおく事にする。
「いえいえ。それで、俺を急に誘った訳って何なんですか?」
「フフフッそれはさっきの事に関係があるんだよ?」
「君は、大浴場使わないよね?」
「はい。そうですが...。」と麗は疑わし気になる。もしかして、私が大浴場に入らない訳を問われる?何言われるんだろう?私が実は女だとバレてないよね?
私は即座に警戒する。
「それは、何か訳があるのかな?」わわっ来たー。どうしよう。
「俺が力になってあげるよ。麗ちゃんはもしかして...」
それ以上は言わないで!慌てふためく麗。
「麗ちゃんはもしかして、潔癖症なんでしょう?だから、1人で風呂に入りたいんだろ?」
あれ?思っていた言葉と違う。女だとバレて無い?
私は慌てて
「そ、そうなんです!加賀さんは察しが良いですね!よく分かられましたね!さっきは助かりました!」
「やっぱり?だと思ったんだよな〜はははっ」と笑って此方を見る。
「明日は俺が最後、風呂掃除する日だから、麗ちゃんが風呂に入れる様に呼びにいこうと思って!
その話をする為に誘ったんだ!
部屋のシャワーだけじゃ疲れ取れないでしょ?」とヘーゼル色の目をウインクさせる。
「有難うございます!嬉しいです!」
ごめんなさい!加賀さんの事、警戒してました!本当はお風呂入りたかったです!心の中で麗は謝るのだった。
「フフッじゃあ、明日10時くらいかな?呼びにいくよ!遅くなるけど、ごめんね。」
「平気です!寧ろ申し訳ないです!本当に有難うございます!加賀さんっていい人ですね!」加賀さんって意外といい人!
「フフッそうだよ!俺は結構いいヴァンパイアだよ?」とヘーゼル色の瞳を細めた。
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