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血の渇望彩世 視点①

何時もお読み下さり有難うございますm(__)m

ブックマークも有難うございます!

イラスト制作中でして、明日は更新出来るか分かりません。申し訳ございません!(>人<;)

少し、微妙なニュアンスだけ訂正します!そして、今回少しグロテスクですが、お許しください。後少し生々しい表現も取り入れてますごめんなさい。


血塗れになった肋骨を押さえる。

うっ 油断したな。

俺は、晃生と妹の智美に担がれて家の裏庭まで到達する。


そして、近くに美味そうな甘い香りが漂ってくる。その香りは嗅ぎ覚えのある香りだった。


「兄上大丈夫か?もう少しの辛抱だ。」と智美が話しかけてくると


「大丈夫ですか!?」と最近同居する事になった黒髪ショートヘアーに薄紅色の瞳をした上坂麗が近付いてくる。


こんな、美味そうな香りをさせて、血が欠乏状態の俺が我慢できるわけ無い。


「うっ来るな!」と麗に向かって彩世が叫ぶ。


「その通りだ。今彩世は血が欠乏状態だ。今上坂が来たら、君を彩世は襲いかねないくらい危険な状態だ。」晃生が言うが、その通りだ。今の俺は普段、抑制している、何倍もきつい。拷問の様だ。


「大丈夫です!」上坂が叫ぶ。何馬鹿な事を言ってやがる!

「大丈夫じゃ無いから言っている!」晃生も叫ぶ。

「そうだ!無理せずとも大丈夫だぞ!麗」

智美が説得する。


それにも構わず、黒頭...上坂麗は更に距離を詰めてくる。

「俺の血貰ってください!彩世さんには血が必要な筈です!」上坂は必死な形相で叫ぶが

簡単に言うんじゃ無ぇ!今の俺は抑制が効かない!


「麗...血が必要なのは、否定できないが...本当にいいのか?」俺の代わりに無茶な事を智美が話す。


「大丈夫です!男の血で彩世さんは不満かもしれませんが、言ってる場合じゃありません!こんなに酷い傷なんですから!」上坂...


だが、


「さあ!彩世さん俺の血を飲んでください!」と麗は彩世に首を近づける。


今の俺は抑えが効かない。無抵抗な上坂の血を吸い尽くし、死に陥れそうだ。

「駄目だ!黒頭!今の俺は加減が効かねぇ!」俺は必死になって抵抗する。


「兄上!麗が折角言ってくれてるんだ!

こうなったら、''血と涙の盟約''(Tears and Blood compact)をしたらどうだ?」と智美が彩世に提案する。その盟約は、



血と涙の盟約(Tears and Blood compact)...!

その契約を結ぶと相手の血を少量飲むだけで生きていける契約。例え己の血が欠乏していたとしても、相手を死に至るまで飲まない絶対的契約。


上坂の手からの血を俺が飲み、俺の涙を上坂が飲む。そして、俺が上坂の手首に噛み付いて

巴の紋様が浮かび上がったら契約が成立だ。


考えるより先に

「うっあ、ああ。黒頭...上坂麗頼む。」俺は痛みに耐えながら、口が動いていた。


「はい!」と上坂が返事すると晃生が血の盟約について説明をしている。今の俺が上坂の手から直接採血するのは、危険だと言う事で晃生が上坂の指に牙を立てる事になった。

晃生がぷつりと噛み付くと血がぷっくり出、より美味しそうな香りが漂う。


俺は齧り付きたい衝動を必死で抑え、晃生や智美に押さえつけられ、俺の口をこじ開ける。その中に上坂の甘い血がぽとりと入る。その一滴だけで更に、喉の渇きが増す。足りない。もっと欲しい。

そんな欲望に駆られる。俺は赤褐色の眉と眉の間に皺を寄せ、身体を震わす。血を飲みたい渇望が!襲い掛からないよう耐える。


俺も涙腺を緩めて涙を出す。苦しいが、我慢しねぇと。

その時、生暖かく柔らかい、湿った舌がペロリと俺の目の下を舐める。舐められた部分は少し冷たさを帯びる。「!?」俺は苦しいながらも、一瞬動転する。


ドクンッ



まさか、舌で直接涙を舐められるとは、思わなかった。焦る。



「あの、俺何か間違えてしまいましたか?」とおどおどと聞く上坂。


「いや、間違いではないが、その、なんだ、涙の飲み方に驚いてな...。」智美も驚いている。俺も予想外だった。上坂の薄紅色の瞳と何気なくぼぉっと目が合うと、暗がりでも分かるくらい、上坂の顔が赤くなる。自分がした癖に何、赤くしてんだと思う。俺様も釣られるだろが!


ドクンッドクンッと鼓動を打つ。


白く、男にしたら細い腕、一瞬で折れてしまいそうな腕が俺の顔に近づく。俺はその細腕に噛み付く。

めちゃくちゃに噛んでしまいたい衝動が過ぎるが、俺の涙を飲む事で上坂自身の甘い血の香りが一時的に薄まり、消える。それで衝動を抑えられた。



噛み付くと、3秒程で巴印が浮かび上がった。

その瞬間、俺の中で


ドクンッ


と再び鼓動が鳴り響く。

何だ?さっきから、この鼓動の音は?

そして、この湧き上がる様な安心感は?


肋骨辺りが痛む事に変わりない筈だが、無性に安心する。これは、盟約の力なのか?


「これで、血と涙の盟約が完了したな!もう彩世を押さえなくていい。」と晃生と智美に解放される。


「彩世さん、では、俺の血をどうぞ。」と

上坂は顔を横に向き白い首筋を、俺に向ける。俺は首筋から目が離せず、金の瞳で見つめる。ゴクリッと喉が鳴る。


「悪い。有難な」と俺は耳元で囁くと堪らなく、

上坂のしっとりと柔らかな首筋に噛み付く。

噛み付いた牙から血を飲むと温かく、甘い血が、俺の喉の渇きを潤す。先程の欠乏感から一転、満足感が広がる。


血と涙の盟約を初めて交わしたが、

吸血時、これ程までに、温かく、何もかもを包まれている様な、そんな安心感を得た事は無かった。


上坂の血が俺の身体に循環するのが分かる。


特に、肉が裂けた、血が欠乏状態の肋骨の辺りに、血が巡り、俺の身体を修復してくれる。先程の痛みがみるみる和らぐ。


我慢が効かない。もっとだ と

俺はこの安心感を求めて、欲望のままに、

吸血していると

上坂は段々意識が無くなっていた。


本日も最後までお読み下さり有難うございました!

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