血と涙の盟約←挿絵入れました
何時もお読み下さり有難うございます!
カラーで西園寺彩世の挿絵描きました!
血と涙の盟約(Tears and blood compact)...!
その契約を結ぶと相手の血を少量飲むだけで生きていける契約。例え己の血が欠乏していたとしても、相手を死に至るまでは飲まない絶対的契約。
前世生きてた頃、何処かの国では約束を強化する為にお互いの手を切り、そこから出た血をワインなどに混ぜて飲む風習があるって聞いた事あったけど、
ここでの、"血と涙の盟約"はちょっと違う。
私の手からの血を彩世さんが飲み、彩世さんの涙を私が飲む。(ヴァンパイアの血を飲むのは危険だが、涙はいいそうだ。そう言えば、掌の傷を唾で治して貰ったし!納得だ!)
そして、彩世さんが私の手首に噛み付いて巴の紋様が浮かび上がったら契約が成立する。
この巴の紋様は次第に薄くなり、消えるらしい。
いつ消えるかは、分からないけど、それまでの期間、彩世さんに少量ずつでも血を、2日に1回のペースで提供しなければならない。
この盟約はゲームでは、当然、
主人公ひなちゃんがする。
そして、普通はソウルメイトか、恋人でするものなんだけど...。
私がそんな大役担ってもいいのかな?だけど、今はそうも言ってられない。人命?ヴァンパイア救助だ!きっとヴァンパイアに付けられた傷は、普通の刃物で切る傷とは違って治りにくいに違いない!
「うっあ、ああ。黒頭...上坂麗頼む。」と
彩世さんは耐える様に言う。苦しそう。
「はい!任せて下さい!」と返事すると
晃生さんが血と涙の盟約について説明をしてくれる。
今の彩世さんが私の手から直接採血するのは、危険だと言う事で晃生さんが私の指に牙を立てる事になった。
晃生さんがぷつりと噛み付くと痺れが走る。
血がぷっくり出ると
彩世さんを晃生さん、智美で抑えつけながら、彩世さんの口をこじ開ける。その中に私の血をぽとりと入れると、彩世さんは赤褐色の眉と眉の間に皺を寄せ、身体を震わす。私に襲い掛からないように耐えている様だ。
そして、私の番。
彩世さんがヴァンパイアの能力で、涙腺を緩めて、
涙を出したのを見計らい
私は彩世さんの涙をペロリと舌で舐める。
ちょっと、いやかなり、恥ずかしいけど...。
彩世さんは苦し気にしながらも一瞬驚いた様な顔をした気がした。
智美や晃生さんも驚いている。
あれ?何か間違えた?
「あの、俺何か間違えてしまいましたか?」と焦りながら聞く。
「いや、間違いではないが、その、なんだ、涙の飲み方に驚いてな...。」と少し顔を赤らめる智美。
うわ!やってしまった!恥ずかしい!
ゲーム越しに主人公がやっていたから、何の疑問も持たずその通りにしてしまった!主人公でもない私がこんな事、確かに違和感があるし、恥ずかしい!
指で掬って舐めたら良かった。
恥ずかし過ぎる。
「まぁ、何だ、効率的ではあるな!」とまだほのかに赤い顔の智美がフォローを入れる。
そして、晃生さんは顔を背けていたけど、明らかに顔が赤い感じだ。ううっ恥ずかしい。
気を取り直し、手首を彩世さんの顔に持っていき、噛み付いて貰う。
月に照らされた彩世さんのトパーズ色の瞳が
キラッと光って綺麗で幻想的に見えた。
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めちゃくちゃに噛まれてしまうかと、怖がっていた私だけど、意外に冷静に噛まれる。
私は首を傾げていると、察した晃生さんが
「彩世の涙を飲む事によって、上坂の血の香りが一時的に消える。だから、今の彩世でも冷静で居られるんだ。」と説明してくれた。
ああ!と納得の表情をする私。
そうこうするとものの、3秒で赤い色をした巴印が浮かび上がった。
「これで、血と涙の盟約が完了したな!もう彩世を押さえなくていい。」と解放される彩世。
「彩世さん、では、俺の血をどうぞ。」と私は顔を横に向き首筋を、彩世さんに向ける。
「悪い。有難な」と彩世さんが耳元で囁くと私の首筋に噛み付く。噛みつかれると、痛くは無いけど、何だか温かい感じがする。
血と涙の盟約を結んだあとの吸血って普通の時の吸血と違って何だか安心感が湧く。
この温かさが安心するのかな?彩世さんの怪我が早く良くなりますように!
と思っていると、私は、段々意識が薄らいでしまった。
本日も最後までお読み下さり有難うございました!




