寄せられる思い③由希翔視点
何時もお読み下さり有難うございます!
今回は由希翔視点を先に入れてみました。
昨日4月5日に投稿致しました、
47部「寄せられる思い③」の前に「朝倉加賀 視点」を本日4月6日に割り込み投稿致しました。
なので、47部が「朝倉加賀 視点」で
48部が「寄せられる思い③」になりました。
結論は、「朝倉加賀 視点」も見てみて下さい!
ややこしくなり、申し訳ございません!(>人<;)よろしくお願いします!
麗が図書室に戻ると、由希翔は驚いた顔をする。
「加賀と2人で何もされてない?」由希翔は心配気な表情をする。
「はい。何とか何も起こらなかったです。昨日の事を謝られました。」麗は苦笑いをする。そう言いながらも麗の心臓の鼓動はドクンッと跳ねる。加賀に何かされたんだ。何だか面白くない。それに、さっきから、麗から加賀の匂いがする。
由希翔はその瞬間瞳が揺れた。
「それは...?」由希翔は麗の耳に視線を向けた。
「あっ!このイヤリング加賀さんが仲直りの印にってくれたんです。」と麗は横目に視線を走らせる。
僕は麗に近づき、麗の耳に指先で触れてイヤリングをマジマジと観る。やっぱり。此処から更に、加賀の血の匂いがする。加賀が、ヴァンピールアクセを麗に渡したんだ。
僕等ヴァンパイアがヴァンピールアクセを作って誰かに渡すなんて、
相当、その相手を気に入っている証拠だ。
加賀は女性にしか興味無いと思ってたけど...
こんな事思ったら麗は、怒るかもしれないけど、麗が女の子みたいだからかな?
「加賀が君を守る為に、作ったんだね。...」と由希翔は声を低める。
由希翔が麗に朽葉色の瞳を向けると「!?」顔を赤らめてプルプル振えて、耐えている麗が目に入る。どうやら、耳を触っているのが擽ったいらしい。
その姿が可愛らしくて由希翔は思わず、クスリと笑ってしまう。悪戯心が掻き立てられる。麗に何かしたい衝動に駆られる。
麗の耳にフゥと吐息を吹きかけてみる事にする。
フゥとすると、麗はビクッと反応する。その反応が面白くて、由希翔は目を細めて、クスリと笑う。
「な、何するんですか!?」と焦った様に息を吹きかけた方の耳に手を当て、目を開き薄紅色の瞳を由希翔に向ける。
「麗は女の子みたいだよね。」と僕は悪戯心で言ってみる。ほんの出来心で。
すると、ドクンドクンッ麗から心臓の鼓動が速く鳴るのが聞こえる。もしかして...麗は
もしかして...
だけど、透かさず麗は
「そんな事無いです!俺は立派な男です!」麗は必死に否定する。その間もドクンドクンッ麗の心臓の音が速い。
もしかして...麗は女の子?
由希翔は動揺する。
「ごめんね。気に障ったよね。怒らないで。麗を見たらつい揶揄いたくなって...」と僕は急いで取り繕う。その言葉に、麗の心音は安心した様な緩やかな音を奏でる。僕は自分でもあざといと思いながらも、眉を下げ、悲しい瞳を麗に向け、演技をする。
僕は話を逸らすことにする。
「あっ!そうだ、麗が探してた本、僕のおすすめを持ってきたんだけど。」と由希翔は近くのテーブルに置いてあった本を麗に差し出す。
「わぁ!わざわざ有難うございます!探すの大変だったんじゃないですか?」と感激しながら麗が手を伸ばす。
『筋肉の動き』、『下半身筋力トレーニング』
『ストレッチ体操』、『ダンスの基本DVD付き』、
『食卓のマナー』、『パーティーマナー』
6冊の本を用意した。
筋肉の動き、や下半身筋力トレーニングの本を両手に持って眺めながら麗が首を傾げている。
「ああ!筋力の動きと下半身筋力トレーニングの本は一見要らなそうにみえて、実はダンスをする上で重要なんだよ。ダンスは筋力が要るからね。僕もそんなに上手く踊れるわけじゃ無いけどね。」と僕は苦笑いを浮かべながら、答える。
「そうなんですね!謎が解けました!しかし、ダンスって奥が深いんですね!俺、この筋力トレーニングで筋肉ムキムキになるかもしれませんね!」と納得した表情をし、麗は由希翔に笑顔で力瘤を作って見せる。
そんな麗の様子に思わず、ふふふと笑みが溢れる由希翔。女の子なのに、男らしく振る舞う麗が見ていて微笑ましい。
「あっ!この『ダンスの基本DVD付き』って、DVDは2階のリビングにあるテレビで観ていいんですか?」
「ああ、いいと思うよ。僕の部屋にもテレビは有るけど、麗さえ良かったら僕の部屋に来て。」
「了解です!由希翔さんの部屋に行ってもいいんですか?何だか、悪い気がするんですが?」麗は遠慮がちに聞く。
「いいよ。麗なら来てくれたら、歓迎するよ。」由希翔は微笑む。本心で歓迎するよ。
「由希翔さんは優しいですね。
俺と会って3日しか経ってないのに、有難うございます。
だけど、由希翔さん、俺の事信用しすぎてませんか?人を信用し過ぎてはいけません。」と麗は真剣な表情で由希翔を見る。
由希翔は面食らう。嘗ての僕は人間の心が分からなく、間抜けにも捕縛されてしまったが、今の僕には、新しい能力が備わっている。
ヴァンパイアの能力の心音で人の気持ちを感知できる、今の僕にとっては心配要らない事。まさか注意されるとは思ってもみなかった。
だけど、僕の事を心配してくれてるんだと思うと、嬉しくて、笑みが溢れる。ヴァンパイアの僕を心配する人なんて初めてだ。
「ふふっ有難う。まさか注意されるとは、思わなかったよ。肝に銘じるね。」由希翔は朽葉色の瞳を細める。
「あ!すみません。俺、生意気でしたね。」麗は心配そうに眉を下げる。
「全然!寧ろ新鮮。ヴァンパイアの僕を心配してくれて有難う。心配される事って無いから嬉しかったよ。」由希翔は笑う。
「そうですよね。ヴァンパイアの由希翔さんは強いですし、心配要らないですよね。お気遣い、有難うございます。今後は気をつけます。」
居た堪れなくなった麗は「そろそろ、部屋に戻りますね!本も有難うございました!これで、頑張れそうです。では!」と言って退出しようとする。
「気にしないでね麗。また、来て!」と僕は後ろから透かさず、声を掛ける。麗はチラッと振り返る。白い顔を赤く染めて、コクリと頭を下げ、逃げる様に退出していった。ふふふ何だかいちいち反応が面白くて、可愛い。
麗は可愛い女の子だ。
僕がヴァンピールアクセを作ったら、
麗は受け取ってくれるかな?
だけど、どうして男装してるんだろう?
僕は疑問でいっぱいだった。
本日もお読み下さり有難うございました!




