寄せられる思い①
何時もお読み下さり有難うございます!
今回も投稿遅くなり申し訳ございません(>人<;)
本日も宜しくお願い致します。
麗は、ダンスレッスンが終わり、自室に戻らず、
ダンスの踊り方の本やテーブルマナーなどの本を探しに図書室に向かう。
ひなちゃんは流石主人公。上達速度が尋常じゃなかった。私は転生前から人よりも覚えが悪かったから、復習して練習しとかないと!転生前は何事も、努力する事を諦めていたけど、今は頑張るって決めたんだ。皆んなの足を引っ張らない様にしないと!
ちょっとでも、上達出来るようにしよう!よし!頑張ろう!
そう思ってガッツポーズをしながら、図書室に向かうと、後ろから肩を優しく掴む手が...
振り返ると伊集院由希翔が立っていた。
「図書室に行くの?」
「はい!今からダンスの仕方の本とテーブルマナーの本を見つけに行こうかと。」麗は答える。
「そうなんだ。僕も一緒に行く。」と言い、「えっ?はい。」麗の返答を聞くや否や、
由希翔は麗を抱えて「えっ?ちょっちょっと待っ」て下さい!
麗がそう言おうとする前に、図書室まで強引に、瞬間移動されてしまった。何でここのヴァンパイア達は、こんなに強引で急なの?麗は思う。
「着いたよ。」由希翔は朽葉色の瞳を麗の薄紅色の瞳に向ける。
「あ、有難うございました。」と麗は由希翔の腕の中で軽く会釈する。
その拍子に由希翔の長いシルバーブロンドの髪が麗の顔に掛かり、麗は擽ったくて、身じろぐ。
「ふふっ、髪、擽ったかったね。ごめんね?」と由希翔は顔を微かに綻ばせる。
それよりも、そんな事よりも、
「いえ、大丈夫です!あの、俺、重いと思うので、そろそろ下ろして欲しいです!図書室にも着きましたし。」麗はこの抱えられてる状態が、居た堪れず、懇願する。
「それなら、大丈夫!麗は軽いから!ダンスとマナーの本だよね!そこまで、運ぶよ。」由希翔は嬉しそうに答える。
全然大丈夫じゃ無い!
「えっそんな、いいですよ」ブンブン横に顔を振る麗。だってお姫様抱っこで恥ずかしいよ〜!と顔を赤らめる麗。
由希翔は「大丈夫。任せて?」と朽葉色の瞳を細めて微笑む。いやいやいや
それから、麗はされるがままに、由希翔に寄っ掛かる。
「着いたよ。この辺りが、趣味の覧で、ダンスについての本があって、この先にマナーの本も有るよ。」由希翔は又もや微笑む。
「有難うございます!それでこの体勢は...」と麗が頬を真っ赤に染め、焦りながら言う。麗が焦るのも無理ない。まだ、麗は抱えられていたのだから。
「ああ、忘れてた。麗は軽いし、音も落ち着くからね。」と朽葉色の瞳を細め、麗をその場に立たせる。麗はホッとした顔をした。
「えっと?音...ですか?」麗は由希翔の朽葉色の瞳を覗き見る。気になり過ぎて聞きたくなった私は、
「もしかして、ヴァンパイアの能力か何かですか?」私は目を輝かして問う。
由希翔は微笑んで「うん。そんな感じ。」と返した。
「凄い!羨ましいです!由希翔さんの特別な力なんですね!」私は興奮して、前のめりになり話す。厨二病発生!ヴァンパイアの特殊能力は皆んな違う。由希翔さんの能力は音?を感じ取る能力なんだ!知らなかった。血管の音とか?かな?何の音だろう?
「特別か...考えた事無かったな。僕にとっては当たり前になってる力だからね。麗は不思議だね。そんな事が気になるの?」
私はずっと人並みよりは少し劣っていた。それは、努力が足りなかったって言うのもあるし、諦めるのも早すぎたから。勉強もスポーツも。だから、人並み外れた力とか、不思議な力に憧れがあった。単純にかっこいい!って言うのもあるし。まぁ、私は物事深く考えず楽観的な性格だから、悔しいとか悲しいとかはあまり、思わないけど...まぁ、やっぱり勉強もスポーツもちょっとは出来たらなぁと考えたりもした事はあるけど、
今、2度目の人生は、前世諦めた分、頑張ってるつもりだ。勉強もスポーツも。
「俺には、無い力なので、とても気になります!当たり前な事がとても、羨ましいです。」私は朽葉色の瞳を見てニッコリ笑う。朽葉色の瞳は揺らめく。
「だけど、君たち人間にとってヴァンパイアの能力は気味悪くないの?」
「全然!寧ろかっこいいって思います。俺は普通だし、取り柄が、健康しか無いので!」私は自分で言いつつ、健康も立派な取り柄だと思う。だって前世では、病気して亡くなった私だもん!今はとても元気な事が嬉しくて、感謝だよ!だけど、それとこれとは別で、ヴァンパイア能力は正直かなり憧れる。人には無い力って優越感を感じるもん。
由希翔さんは無言で見つめてくる。
「麗は変わってるね。僕を過去、捕らえた人間達は、ヴァンパイアの能力を恐れていたから、麗みたいな人間に初めて会ったよ。」
「捕らえた?」何か深刻な話かな。由希翔さんルートはプレイした事が無いから分からないや。
「うん。僕は昔うっかり、ヴァンパイア能力を使ってしまった事があったんだ。後、歳も取らないしね。その時から人間達に僕が人間では無いと認識されて、恐れられ、捕縛された。そして、僕は地面に埋められてしまった。」うわー想像した通り深刻だった。
何か、言葉...言葉を
「それは、大変でしたね。...何と言うか、ごめんなさい。」
「何で、麗が謝るの?」
「いや、俺人間だし、俺だったらそんな事されたら、人間の事を嫌いになります。絶対、人間不信になるし、恨んでしまいそう。地面なんかに埋められたら、息が苦しいし、死んでしまいます。」
「だけど、ヴァンパイアは死なないよ。」由希翔は表情の読み取れない顔で話す。
「ヴァンパイアは不死身で死なないかもしれないですけど、きっと苦しい筈です。寂しいと思います。苦しくなくても、心が苦しくなりそうです。生き埋めなんて...辛すぎるだろうし、その人間達はどうかしてます。」私だったら絶対許せないよ。と怒った顔をする。体もきついだろうし、誰かと話せないのも寂しいだろうし、精神的におかしくなりそう。
由希翔は一瞬、驚いた顔をし、麗の顔をじっと観る。
「って、人間の俺と居たくないですよね!今日は本の場所を教えて下さって有難うございました。」嫌な筈の人間(私)に親切に本の場所を教えてくれるなんて、何て優しいんだろうと思う。ニッコリ笑い、ペコリと私は頭を下げて、本を探そうとする。そして、その瞬間、麗の手首を掴む由希翔。
麗は由希翔の方に顔を向ける。
「僕の話を聞いてくれて怒ってくれて有難う。麗は人間だけど、僕は嫌じゃないよ。寧ろ...僕は...」と由希翔が朽葉色の瞳で麗の薄紅色の瞳を見つめて言い掛けた瞬間、
「あっれ〜黒猫ちゃんこんな所に居たんだね!?探したよ!」と襟足まで伸びた、ダークゴールドの煌びやかな髪に、ヘーゼル色の瞳を細めてニッコリ笑う
朝倉加賀が立っていた。
本日も最後までお読み下さり有難うございます(>人<;)




