ヴァンパイア女子3人組
時系列少し前の会話です!ダンスレッスンの前の話になります。
早乙女美久のヴァンパイア能力の一つで
sound insulation音を遮音するシールドを手から出し部屋全体に掛ける。
「これで、よし!晴兄の地獄耳でも聞こえないから、思いっきり話せるね!」
と上質なシンフォニーソファにダイブする。
「ねぇ、どう思う〜?」美久はソファに行儀悪く寝転び、頬杖を突きながら唐突に聞く。
「どうとは?何だ?藪から棒に。美久、主語がない!」
赤褐色の長い髪を垂らして、西園寺智美は緑の瞳を美久に向ける。
「だって!お兄ちゃん達、麗れいがまだ、女の子って分かって無いよ!?あの反応は
絶対! 結構鈍いよね〜?」美久は行儀悪く足をばたつかせる。
「美久様分かりますわ!私達のお兄様方は、鈍感ですわね!」シルバーブロンドの髪をサラリと耳に掛けた、伊集院さやが同意する。
「確かに。そうだな。だがまだ2日しか経ってないからな。気付かないんだろう。だが、
1人気付いた者も居るぞ。」智美がフォローする。
「加賀様ですわね!あの方は恐るべき女性への執着心ですわ!初日から、麗様の事を女性と見破られておりましたもの!(第6部第一イベント発生!故意に突然に!参照)本当に驚きましたわ!」さやが驚きを口にする。
「美久もその話聞いた時、流石、加賀っちって思ったもん。加賀っち、本当に女の子好きだよね!」美久は笑いながら話す。
「そうだな。それで美久は、麗を女だと言う事を皆んなにバラしたいのか?」智美は疑問を言う。
「う〜ん。バラしたい様なバラしたく無い様な...やっぱり麗れいの元の姿を見たいし、だけど、麗れいが嫌がるのは、嫌だ!男装してるのも、何か深い訳が有るのかもだしね!」美久は真剣なブラウンの瞳を2人に向ける。
「じゃあ、私達は見守っていきましょう!お兄様方が自力で気付く姿も拝見したいですし!」さやはグレーの瞳を細めて微笑む。
「ああ、それが一番だな。」智美も緑の瞳を細める。
「...だけど、美久良い事、思いついちゃった!」
「何ですの?それは!」さやが、美久に詰め寄る。
「ふっふっふっふっふっ!1ヶ月後の彩あやのお父さんの会社主催のパーティーに麗れいを女の子に戻すんだよ!」
「まぁ!?それは、バラすのと一緒ではありませんか!?」さやは顔を顰める。
「まあまあ、さや姉聞いて!名目上は、
麗れいを女装させるの!」美久は嬉しそうに話す。
「お兄ちゃん達モテるでしょ!?だから、女性避けにカモフラージュにひなっちと女装させた麗れいをお兄ちゃん達のダンスパートナーにするってどう?」美久はドヤ顔で話す。
「ふふふ!まぁ!それは、面白そうな考えですわ!」
「でしょでしょ!」美久は興奮気味にソファから起き上がり、正座の姿勢でさやや智美を見る。
「それであれば、自然な流れで麗様を女性に戻せますわね!そして、鈍感なお兄様方も少しは、麗様が女性であると言う事に勘づくかもしれませんわ!自然に気づく分には、問題ありませんわね!」さやが嬉しそうに手を叩く。
「まぁ、後は、本人が女装することを許可するかどうかだな!」智美は正論を言う。
「Nici o problema !(ルーマニア語で問題無いよ!と言う意味)美久が、強引に押し通すから!」笑顔で答える美久。
「美久は強引だな。まぁ、優しい麗だったらあっさり承諾してくれそうだがな。」智美は顎に手を当て、考え込む。
「でしょう!麗れいは優しいから、受け入れてくれるよ!絶対!」美久はツインテールにしたストロベリーブロンドの髪を揺らす。
「そうですわ!パーティーの日の為にドレスを誂えなければなりませんわ!フフフ、
麗様やひな様に似合う取って置きのドレスを注文致しますわ!今から楽しみですわ!」
さやが胸の前で祈る様に左右の手と手を握り、グレーの瞳を煌めかせた。
「じゃ!E un cliseu.(ルーマニア語で決まりだね!)美久は彩あやや、お兄ちゃん達に
麗れいが女装する提案出しに行ってくる!」とはしゃいで、瞬間移動した。
「美久様は元気ですわね!ですが私も楽しみですわ!麗様を当日は素敵なレディに仕上げて、殿方をメロメロにさせてやりますわ!あっ!ダンスでしたら、ヒールが要りますわ!麗様とひな様の靴も誂えなければ!こうしては居れませんわ!私も、これで失礼致しますわ!」とさやはお上品にカーツィ(curtsy)をする。
カーツィ(curtsy)・・・片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げ、背筋は伸ばしたまま挨拶する。
「ああ、気をつけるんだぞ。」と智美がさや達を気遣って言葉を発し、
ヴァンパイア女子3人のミーティングはお開きになった。
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