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皿洗い、血とヴァンパイアの衝動


あれから、彩世さんの手料理を食べ終え、(勿論、彩世さんの手料理は超が付くほど美味で、皆んな大絶賛だった!)今は、彩世さんと2人で片付けを行なっている。他のメンバーは舞踏室に先に行ってもらった。


そう言えばこのお皿さっきも欠けてたから、慎重に洗わないと!


ツルッ指が滑り、お皿は流しに落ちる。その拍子に、欠けたお皿が、麗の(てのひら)を傷つける。

ツーーーーッと赤い血が掌から手首、腕に伝っていく。思ったそばから!

「つぅッ」私は掌が痛くて水で流そうと、手を水道に近付ける。

刹那、腕が伸びて大きな手が私の手首を掴む。!?

麗の掌を彩世は自分の顔に近づける。赤い舌が伸びて、麗の掌の傷口をペロリと舐める。うぎゃーー「なっ何してるんですか!?」 私はギョッとする。

「手当だ。」彩世は一言発し、トパーズの瞳で此方を見つめる。

あれ?私の血を絶対に吸わないって言ってたのに...でも、この場合は手当てだからありなのか?

そして、抵抗しようとしたけど、ヴァンパイアの怪力で、びくとも動かない。彩世は舌を滑らせつつも、此方を観察する様に見てくる。掌、手首そして腕に伝った血を一滴も残さず、舐め取っていく。其れと同時に私との距離も近づき、彩世の綺麗なお顔も近づく。ねっとりと体温の違う舌で、舐められて変な感覚になる。

まつ毛が伏せられ、トパーズの瞳は恍惚と輝き彩世は妖艶めいていた。うっ、なんか恥ずかしいよ!伏せられたまつ毛から瞳を麗の方に向ける。

「痛むか?」彩世はトパーズの瞳を麗の瞳に合わせて問う。その艶やかな感じが、なんとも言えず、頬をほてらしてしまう。

「...最初は痛かったですけど...大分痛みが和らぎました。有難うございます。だからもう...これ以上は...」大丈夫です。と言おうとした瞬間、また腕から手首、掌の順番に舐めていく。さっきの舐め残しが無いか確認しながら戻っていく。恥ずかしくて、ドキドキして死にそうです。堪忍して下さい!


彩世は、手のひらをピチャリと赤い舌で舐め、血が止まるまで何度も何度も舐め続けた。恥ずかしい...痛みはマシになってきて、傷口も塞がってきてるけど、この状況が恥ずかしくて、顔が熱くなる。早く終わってほしい...。

男の子に耐性が無い私は、耐性が有ってもこの状況は恐らく恥ずかしくて、ドキドキして変になるし、なりそうな筈だ。


それから、傷口が塞がるまで彩世に舌で舐め続けられた私は、精神的にヘロヘロになりながら、皿洗いの続きを終えた。

先に舞踏室にダンスの練習の為に向かっていた、彩世と私以外のメンバー、ヴァンパイア8人と人間1人ひなちゃん達と合流した。

ひなちゃんは顔赤いけど大丈夫?と心配して話し

かけてくれる。大丈夫!大丈夫!と私は答えた。


先程、怪我した時の艶やかで、

きめ細やかな処置とは打って変わって、何時もの彩世に戻っていた。

「黒頭!覚悟しとけよ!」私に鋭い金色の瞳を向ける彩世。切り替わり早!だけど、いつもの彩世で私はホッとしていた。

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