住人達の秘密②
何時も読んでくださり有難うございます。誤字脱字がありましたらごめんなさい。
イラストはまだまだ時間が掛かりそうです。
2階のリビングに移動し、ヴァンパイア9人プラス人間2人が座っても充分余裕があるソファに腰掛ける。
「栗頭の見た通りだ。」
「あ彩世さんは輸血パックを飲んでましたよね。つまり...」
目で合図する。「つまり、そう言う事だ。」
「えっと、人の血がご飯と言う事は
狼人間?」
「違う!」
「悪魔?」
「違う!ヴァンパイアだ!何故外す。」
ひなちゃんはグルリと周りを見回す。
一同頷く。智美、美久そして、さや
までがヴァンパイアだと言う事に驚き、そして納得したように頷いた。
美人3人組は息を飲む。
「確かに!そうだよね!智美ちゃんや美久ちゃん、さやちゃんは人間離れした美しさだもんね!他の皆さんもだし!納得だよ!」明るい口調で笑う。私もひなちゃんに同意する
。
美人3人組も息を吐いた。
「それで、俺らをどうするつもりですか?」
私は、先を促す。
こくこく頷くひなちゃん。
「何も、大人しく、普段通りの生活でいい。」ずっと黙っていた紫黒色の髪に
アメジストの瞳でじっと此方を見てそう告げる。首を傾げると、「瀧川晃生だ。好きに呼ぶといい。」
「宜しくお願いします。瀧川さん!」
ひなちゃんと私は言う。
「そうだね。君達2人は僕等ヴァンパイアからすると、とても良い匂いがするんだ。特に森口ひなさん君はヴァンパイア達にとって、最も特別な血の『女神の血』の持ち主なんだ。君の血は1000年に1人しか生まれない。とても貴重なんだよ。だから、君の血を狙うヴァンパイア達が、沢山いる。守るべき存在なんだ。」「だけど守る為には、力がいる。僕達の源は血だ。矛盾してるけど、君の血を提供をしてくれたら、嬉しいな?」
ひなちゃんとはまた違った濃いブルーの瞳が
ひなちゃんを捉える。
何処か色っぽく、熱っぽい視線に
ひなちゃんは頬を染めつつ「あっえっと、そんな急に言われても、私の血が貴重な事は分かりましたが...」パニック状態になった。
「毎日1人か、2人に君の血を提供してくれたらそれでいいんだ。そう、深く考えないで?」征史朗はフォローを入れる。
「それは、痛いですか?」ひなちゃんは、プルプルしている。少し涙目だ。
「うーん、最初はチクっとするかな?ヴァンパイアの唾液は痛みを失くす効果があるから大丈夫だと思うけど。」
「ゴタゴタ五月蝿い!そんなの一瞬だ。血なんか一瞬で吸えるぞ!」彩世は怖い。そんな事言うとひなちゃんが怯えるじゃないか!と思う。
しかし、一呼吸置いたひなちゃんは、
「そっそうですか!私、血の提供します!それに、住む場所を提供して頂いてるので、私の血で良かったら、どうぞ!」覚悟を決めるひなちゃん。目をつぶって、首を向ける。
「嬉しいな〜!天使ちゃん!じゃあ俺がおっ先〜〜ッうがッ」ひなちゃんに飛び付こうとする、ダークゴールドの髪の朝倉加賀を引っ張る
「ちょっと待て!ここは、公平に順番を決めるぞ!」金色の瞳を光らせて彩世が叫ぶ。
「それはいいね!公平にする為に晴があみだくじ作るね!?」
「じゃあ、今の間に初対面の晃生と由希翔の自己紹介をしようか?!」征史朗が言う。
「さっきも言ったが瀧川晃生だ。血の提供感謝する。」クールな自己紹介だ。アメジストの瞳に紫黒色の艶やかな髪、ガッチリとした体躯。背は180cmちょっとあるんではないだろうか?
「瀧川さん」ひなちゃんが言う。
目が合ってじっと見るとプィッと顔を背けた。悪役女子と言っても、そこまで目つきは悪くないと思うんだけど...イケメンにそっぽを向かれると、ちょっとショックだ。
気を取り直して、伊集院由希翔と目を合わせる。
「僕は伊集院由希翔。僕の事も好きに呼んでいいよ。図書室にいる事が多いよ。趣味は寝る事と本を読む事。ただそれだけ。血の提供は嬉しいな。」
さやちゃんと同じセミロングのシルバーブロンドの髪に朽葉色の瞳。
「伊集院さん...さやちゃんとごっちゃになるから、由希翔さんで!」私も「じゃあ由希翔さんで」と言う。
「うん。」と無表情で言う。感情を表に出にくいタイプの人だ。
そうこうしていると、あみだくじが出来上がった。
あみだでペアになったメンバーがこちら
1日目: 西園寺彩世、瀧川晃生
2日目: 朝倉加賀、一条征史朗
3日目: 早乙女晴一、伊集院由希翔
上記の順番で血を吸う事になった。
おぉ!このゲームの醍醐味だ。まだ恋愛になってないけど、逆ハー状態だよ!凄い!
ひなちゃんは、誰を選ぶんだろう!?ワクワクするな〜!とわたしは傍観者に徹する。
「ねぇ、黒猫ちゃんは?」とヘーゼルの瞳で私を見つめる加賀。
「黒猫って...俺!?」鳥肌が立つ呼び方だ。しかも、今男装中なのだけど...
「黒猫ちゃんは俺たちに提供してくれないの?」ヘーゼルの瞳を怪しく細め、色香を漂わす。
「えっ!?俺...俺は男だけど、いいんですか?」
「良い血に男も女もないよ。俺は君の血も飲みたい!」
「いいだろ?ここの館のリーダー。彩世?」
と彩世に振る。
「ああ。別にいい!つーか黒頭は、男だぞ!そんなもん飲みたいなんて思わないけどな。」と遠慮なく言う彩世。
それに、私はカチンときた。実は女ですが何か?どーせ、私は悪役女子だし、こっちから願い下げです!と怖い顔をする。
「何怖い顔をしてる?」彩世が問う。
「俺だって、頼まれたって上げないから、安心して下さい!」と麗は向きになって答える。
「はっ俺様にいい度胸だな!まぁ、欲しい奴は、黒頭の血を飲むといい!」と赤褐色の髪を抑えて、金の瞳が失笑する。
むっムカつく奴〜麗は思う。
「じゃ、黒猫ちゃんを頂いていきま〜す」と加賀が言う。
「ああ。俺らも栗頭の血を頂こうか。」
とひなちゃんは彩世と晃生に近づく。
https://35309.mitemin.net/i529880/
そのまま、首筋に舌をつけてぷつりと牙を立てる。
金色の瞳の彩世と晃生はアメジストの瞳を恍惚とさせて飲んでいる。次第に2人の瞳の色が赤に変わっていく。血を飲むと瞳が赤くなるのだ。その光景は何処か艶っぽくて、
何だか見てはいけない物を見た様な気がする。
「さぁ、俺達も行こうか?」と加賀が肩を抱き寄せながら言う。そのまま、ひと気の無い廊下まで連れて行かれる。麗は壁を背に、麗の頭の側に太い腕を突き、高身長の加賀は屈む体勢になる。
「怯えてるの?優しくするから大丈夫!俺に任せて?」と怪しくヘーゼルの瞳を細める。
本日も最後までお読み下さり、有難うございます。




