女神の血の持ち主の思い①
何時もお読み下さり有難うございます!
更新遅くなり申し訳ございません!(>人<;)
遂に100話までいきました!ブックマークも有難うございます!感謝感激です!m(__)m
最初、加賀視点から入り、途中から、森口ひなの回想に入ります!
宜しくお願いします!
麗を抱き抱えた加賀は直接、自身の開業している病院、アサクラ病院の特別処置室に運びこむ。
同族の医師やヴァンパイヤの存在を知っている看護士に一先ず預ける。
そして、手術に入る前に、シェアハウスに戻り、事の次第をシェアハウスメンバーに手短に話す。皆んなは驚いた顔をしていたがゆっくりしてる暇などない。
麗が女だと言う事を本人が望んでる通り、秘密にしておきたい。
だから、万が一、女物が出て来ても口外しなそうな、口が堅そうな晃生に麗ちゃんの着替えを病院に持ってきてもらう事を頼む。
「加賀さん!私も連れて行って貰えないでしょうか?」そう声を掛けてきたのは、女神の血の持ち主の森口ひなだった。
薄水色の瞳でしっかりと加賀を見つめる。その眼差しは強かった。
「だけど、天使ちゃんが役に立つ事は無いよ?」普段の加賀らしく無く、どこか冷たい感じの言葉を発する。
「それは...。だけど、もしかしたら私の血が役に立つかも知れません。私の血はどんな血液でも合わせられるんです!」ひなは、強く真剣な表情で加賀に訴えた。
その言葉に驚く加賀。
△▼△▼△▼△
私は小さい頃から少し変わっていた。性格とかではなく、生物学的な意味で主に私の血液が変わっていた。
血液検査は赤ん坊の時に済まされていたが、A、B、AB、O、Rhマイナス、Rhプラス、
ボンベイ型など、この地球上にある全ての血液型に当て嵌まらなかった。
両親の血液型はちなみにOとA
なのに何故、私の血液型はちがうのか?
医者は私が中学生の頃、自動車事故に遭い、大量出血した際も、私の今まで存在しなかった血液型に輸血をどうするべきか、悩まされたそうだ。
一か八か両親の血でお互いの血が反発し合わないか実験すると、問題なく馴染んだ。両親から血を提供してもらい、血と血が反発し合う事もなく、輸血に成功した。
私の血が特殊であると言う事をその時、病院の先生が教えてくれた。この不思議な実例に先生は興味深げに話してくれていたけど、正直私は戸惑った。
その後、先生は私の血で実験したいと頼み込まれ、私は承諾した。
それからは驚くべき事実が発覚した。私の血はどの血液にも溶け込む作用を持ち、馴染み、どの血液と合わせても拒否反応が起きないと言う結果をもたらした。
興奮した先生は、私にこの事をいち早く知らせてくれた。
事故に遭った後、
「ひなちゃんが無事で良かった。」
「ひな!大丈夫か?」両親はそう言う。
助けてくれた、両親には感謝している。
何時もニコニコしている両親だけどそんな私を両親は気味悪がっているに違いないそう勘繰ってしまう。
それでも、表面上はニコヤカに笑う両親に何だか気持ち悪さとモヤモヤした感情と申し訳なさと、切なさでぐちゃぐちゃに入り混じってしまった。
どうして、何もなかった振りをしているの?
私は普通では無いんだよ?
両親の優しさが心に痛い。
私は自分自身が気持ち悪くなり、自信が持てなくなっていった。学生生活は静かに適当に過ごそうと心に決めた。
こんな自分でも笑顔で過ごしてると何も知らない人間は寄ってくる。
だけど皆んな私に追い討ちを掛ける様に、私の瞳を何故か見て話してくれなかった。
何故か目をそらされる。
私の気味の悪い血液の事は他人には、知られて無い筈なのに、気味の悪さが外面にも出ているのだろうか?
私は変に勘繰り、不安と悲しさでいっぱいになってしまっていた。私はその事も原因で余計に人に心を開けなくなっていった。
外面だけは笑みを絶やさないまま...。
だけど、高校入学式初日に1人の綺麗な男の子と出会った。
「君も1年?」入学式の日に緊張で少しカチコチになっていた私に声を掛けてきた男の子。
何だか中性的で女の子みたいな男の子。
名前は麗くん。
気さくにも沢山、私に話しかけてくれた。
何時もの様に明るく上辺の笑顔を向ける。すると、麗くんは私を真っ直ぐに見て更に笑顔を深めた。初めての出来事だった。私の目を真っ直ぐにに見て話す人は初めてだった。
この男の子は目を逸らさず、私の瞳を見真っ直ぐにてくれる。
この時、明るくて、どこか同性感を思わせる話しやすい、麗くんとだったら何となくこの先も仲良くなりたいなと漠然と考えていた。
帰りにドーナツ店に行き、
私が麗くんを褒めると麗くんも私を褒めてきた。それは、不意打ちだった。
「それにしても...麗君って本当に男の子に見えないくらい、美形だよね!」お世辞抜きにして本当にそう思う。麗くんは少し慌てた様な表情をする。可愛いけど気を悪くしたかな?男の子に失礼だったかな?私は急に不安になり、もう一言付け加える。
「あっ!ごめんなさい。立派な男の人に失礼だよね。気にしてたらごめんなさい!でも、私的には褒め言葉だよ!」私は思っている事をそのまま真剣に言う。
「いや、全然気にしてない。むしろ、ひなこそ、可愛いし、美形だよな!」と麗くんは私をじっと見つめて言ってきた。
じっと見つめてきて美形な麗くんに褒め返されてドキッとしてしまう。
じっと見つめられるのも初めてだし、人から褒めてもらうのはもっと、初めての事で驚いたと同時に嬉しくもあり照れてしまった。
しかも、男の子に褒められるなんて。
何だか落ち着かない。
「麗君、そんな事言ったら、照れるよ!でも、麗君みたいな美形に言われると、嬉しい!有難う!」私は顔が熱くなり、胸の鼓動が速くなるのを感じながら、満面の笑みで笑った。
もっと麗くんと仲良くなりたいなと感じた。
それから、麗くんとは、クラスでも話し、お互いの家にもお邪魔しあいっこした。
麗くんと話す度、胸の鼓動が速くなり、この気持ちは何だろうと感じるのだった。この頃から、美久ちゃんやさやちゃん、智美ちゃんとも仲良くなり、私の周りは、賑やかになった。
麗くんと仲良くなってから毎日が良い事尽くしだった。
そして、ある日物が無くなった。辞書などが無くなった時も、何故か2冊持参していた
麗くんが辞書を貸してくれた。
その時、疑いたくなかったけど、疑心暗鬼になってしまっていた私は心の中で少し麗くんを疑ってしまった。
2冊も辞書を持っていたのは何故?私の物を盗まれる事を知ってたのか?と麗くんが物を盗んだ犯人じゃないかと疑ってしまった。
だけど、私より、真剣に犯人探しをしてくれて、麗くんのお陰で犯人が分かった。
私は犯人が分かった時、怒りより何よりも、麗くんが犯人でなくて良かったと心の底から思った。
私は犯人が誰でも、麗くんだけは犯人でありません様にと願っていた。
麗くんが犯人でなくて嬉しさから、藤堂さんへの罰はどうでも良くなり、私は許す事に決めた。麗くん疑ってごめんなさい。
抜かり無い麗くんはICレコーダーに藤堂さんの自白した声を録音していた。写真まで撮って、本当に抜かりなかった。
ここまで、用意して
加害者を追い詰める麗くんは意外と闇を抱えているのだろうか?
辞書を多めに持っている麗くんは、もしかして過去、私と同じ様に物を隠された経験があるのだろうか?だから辞書を予備に2つ持ってきていたんだろう。それだったらその疑問も納得がいく。
こんなに、私の事を真剣に考えてくれて、怒ってくれて、私は不謹慎だと思いつつ嬉しくて、心臓のドキドキが止まなかった。
これは、恋なのかな?
この先、麗くんに何かあった時は私が助けになりたい。
そう固く思うのであった。
本日も最後までお読み下さり有難うございました!




