住人達の秘密①
本日も絵を載せようと思います。
絵は攻略対象者の西園寺彩世と早乙女晴一です。
絵は中々描くのに時間が掛かりますが、ぼちぼち休みの日に制作しようと思います。
想像のイラストで無かったらごめんなさい。大体の雰囲気だけ見てください。
何だか、手の甲に温かい、硬い岩が当たっている気がする。薄紅色の瞳をゆっくりと開ける。
「きゃーーー」朝目覚めたら、上坂麗が開口一番に叫ぶ。
寝る前に薄明かりをつけていた。微かに分かる
赤褐色の髪にまつ毛が長く、陶器の様なきめ細やかな肌、
端正な顔立ちのイケメン西園寺彩世が目の前で目を閉じて眠っている。
思わず叫んでしまった。
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「キャーって女じゃ有るまいし、五月蝿い!人の耳元でキーキーゆっくり寝れねぇじゃねぇか!」金色の瞳を麗に向ける。
「わわっ!ごめんなさい。と言うか何で、ここに居るんですか?そして、私のベッドに何故、居るんですか?」と寝起きの頭をフル回転させ、混乱しながら言う。あっ!今''私''って言っちゃった。バレて無いよね!?
「あぁ?昨日から同居になったじゃねぇか。何寝ぼけてんだよ。」と赤褐色の寝癖を押さえつけながら
西園寺彩世が、怠そうに言う。
そう、遡る事、昨日の夜。
麗が門扉に手を掛けた瞬間
「おい!来たか。栗頭と黒頭!」
「兄上、栗頭と黒頭では無いぞ。森口ひなと
上坂麗だ。」西園寺兄妹に声を掛けられる。
面倒そうに赤褐色の髪をガシガシ掻き、
「ひなと麗付いてこい!部屋に案内する。」そう、素っ気なく言う。
「「宜しくお願いします。西園寺さん?智美ちゃん!」智美!」
眉間に皺を寄せて、
「彩世」
「えっ?」ひなちゃんは疑問を浮かべる。
「彩世でいい!」
「あっ!彩世さん!はい!宜しくお願いします!」
スタスタと歩いて行く彩世に対して、ペースを落とした、
智美が「すまんな。うちの兄が。無礼な物言いを。悪い人では無いんだが。」困ったように眉を下げた。
「いやいや!寧ろ案内して頂いてるこっちの方こそ、申し訳ないよー!」と空色の瞳を細めて微笑むひなちゃん。
「俺からも。夜遅くにごめんな!お邪魔して。」黒眉を下げて言う。
「いや、礼には及ばない!私達は夜行性だからな!夜は目が冴えるんだ。」と冗談の様な本当の事を言う。
洋館は、4階まであり、1階が、玄関ホール、
舞踏室、応接室、晩餐室など客室があり、
2階は図書室や共同スペースのリビング、自由に使えるキッチンその他は幾つか部屋があった。
3階、4階と階段を登り、3階は、男性陣。
4階は女性陣が住む事になっている。私は、ここの住人には、女だと明かそうかと思ったけど、まだ暫くは、秘密にしておくことを決め、私は3階に案内された。ひなちゃんの部屋は女性陣の4階に案内される。そして、
お手洗いは1階、2階、3階にしか無い。4階の女性陣は3階まで降りてこないといけない。そこは、面倒だ。
お風呂場は、1階か2階にある。
「わぁ!」
感嘆が漏れる。
案内された部屋は、凡そ、14畳の広さで、広々としていた。
窓は1つでカーテンは、閉めきってあった。
ベッドの下には、ペルシャ絨毯が敷かれていて、
部屋のそれぞれ4箇所に可愛い花の形をしたシャンデリアが、設置されていた。シャンデリアの明かりのスイッチはクルクル回す式だ。明るさを調整できる。便利だ。
4箇所のシャンデリアで明かりは少々心許無いが、簡易的シャワーも完備されていて凄い!
憧れのウォークインクローゼットもあった。テンションが上がる。
流石、ブルジョアヴァンパイア達の家だ。さっき案内された部屋もひなちゃんと一緒に目を輝かせるぐらい凄く素敵だった。
荷物の片付けもあったので、ひなちゃんとは、分かれて、案内された部屋に荷物を置き、片付ける。銀のナイフがズッシと入った制服は備え付けのコートハンガーに掛ける。
それにしても、2日前の第一イベントに引き続き私まで同居できるなんて!ビックリ!
私もゲームの一コマに加えて貰えてる気がして、嬉しさが込み上げる。もしかしたら、
ひなちゃんと攻略対象者の
赤褐色の髪に金色の瞳を持つ西園寺彩世。
ストロベリーブロンドにエメラルドの瞳を持つ
早乙女晴一。
金髪に
碧眼の瞳を持つ一条征史朗。
ダークゴールドの髪にヘーゼル色の瞳を持つ
朝倉加賀。
まだ現れてない他2人の攻略対象者達との恋愛をこの目で拝めるかもしれない。ドキドキする。
第一イベントと言えば、主人公ひなちゃんが、今日の夜に、寝付けずに男性陣のお部屋が並ぶ、
3階のお手洗いに行くシーンがあった。お手洗いと間違えて西園寺彩世の部屋に行くイベントがあったな〜!と麗は思う。
必要最低限の物しか入れなかったから、大体は片付いた。時計は夜中の1時になっていた。ぐーと腕を伸ばす。幸い明日は休み。
「今日はたっぷり寝るぞーーーー!よし!私も死亡回避するぞ〜」と呟く
「ねぇ死亡回避って何?」
ストロベリーブロンドにエメラルドの瞳、
早乙女晴一が表情の読めない顔で此方に近づいてくる。
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「えっえっと、それは...」と言い淀む麗。しまった!ここの住人達、凄く耳がいいんだった!その中でも
早乙女晴一は特に聴力がいい。
その時、「キャーーー」と声が響く。
反射的に何事!?と駆けつける。晴一も一緒について来る。「この話はまた、後で聞くね」冷たい吐息で耳元に囁く。耳がぞわぞわして、頭が痺れた様になる。これもヴァンパイアの能力なのかな?とそして、
何て答えよう?と思うのだった。
すると、ここの住人達が皆んな出て来ていた。現実で初めて見る攻略対象者も2人いた。
今は見惚れてる場合じゃない。
私はひなちゃの下に駆けつける。すると、輸血パックを片手に、片手はひなちゃんの口を塞いでる
西園寺彩世がいた。
輸血パックを飲んでいる所をひなちゃんに見られてしまったのだ。
「バレてしまったからには、お前の血を貰うぞ。」
彩世が顔を近づけて言う。ひなちゃんは少し震えている。
「彩世、レディーには優しくだぞー」ダークゴールドの髪を靡かせ、人間技とは思えないスピードで
彩世の腕を掴む、朝倉加賀。
「そうだね。彩世は乱暴な所があるからね。ここは、話し合いが必要だね。皆んな揃った様だし、2階のリビングで話そうか?」と暗闇でも光を湛えた様な金の髪に碧眼の瞳を細め、一条征史朗は言う。
本日も最後まで、お目通し下さり有難うございました!




