不穏な手紙
「うう・・・」
アイリが呻きながら起きた。昨日からこの屋敷に住んで良いと言われた。自分の部屋をもらい、寝ようとしたところ
「おなかいたい・・・」
アイリが泣きついてきた。一晩で落ち着いたらしい。
そこで屋敷のドアがすごい勢いでノックされる。
「はーい」
「すいません!アイリさんいますか!?」
受付のお姉さんがすごい切羽詰まった様子で聞いてきた。
「いますけど・・・」
「でしたら、すぐに準備して、ギルドへ来てください!」
「は、はあ」
とりあえず、準備するか。
「ありがとうございます!実は、魔王の部下が、このような手紙を送ってきて・・・」
手紙を受け取り、読む。
『親愛なるナナホンギの諸君へ
我らが主、魔王様のために貴様らには滅んで頂く事となった。つきましては、本日13の刻より攻撃を開始する。首でも芋でも洗って待っているがよい
ナナホンギ侵略部隊隊長 ギャンブラ』
「なっ・・・しょうがない、ヨウスイ!絶対倒すわよ!」
「あの・・・俺今レベル7なんだけど・・・」
マジで。俺はレベル7。そんな状態で魔王の幹部と戦うとか、正気の沙汰じゃない。
「だったら、私が訓練する!」
「遅い!遅い遅い!」
「はぁ、はぁ、いや待てって・・・」
1時間みっちり訓練。陰キャの理系にはつらすぎる。
「筋力足りない!100回腕立て!」
「はひい~」
これじゃあ、幹部と戦う前にへばりそうだ・・・
「異世界人、巻き添えで日本転生」の方に前話が投稿されてます。そこからみていただけると幸いです