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恋敵現る?

「さぁアオイ、ミルクの時間だ」


 慣れた所作であたたかなミルク瓶を用意したキュリオは、ダルドへアオイの抱え方を軽く伝授するとミルク瓶を手渡した。


「アオイは小食なんだ。急に口を閉じてしまうことがあるから目を離せなくてね」


 そんなことを言いながらも"可愛くてしょうがない"と空色の眼差しは語っており、そのなかには赤子が溺れてしまいそうなほどの愛情があふれていた。


「……わかった。気をつける」


 頷いたダルドは緩急をつけぬ動作でミルク瓶を傾けると、吸いつくような小さな手が自身の指に重なって――


「あ……」


「ふふっ、心が蕩けてしまいそうになるだろう?」


「うん……」


 まるで彼の返事に不満があったかのように、頷いたダルドに表情を曇らせたキュリオ。


「……私は心配で仕方がないんだ」


「キュリオが? ……なぜ?」


 キュリオはダルドに抱かれているアオイの頬を指先でなぞり、そのままバルコニーへと続く通路を歩く。


「……この子が大人になったら私はどうなってしまうのだろう……ってね」


「…………」


 キュリオの言葉の真意がわからないダルドは半歩遅れて歩き出した。


「惹かれる速度に抗える自信がない。いっそ#王子__プリンス__#であればよかったと思う日がくるかもしれないほどにね」


「……僕はアオイ姫が#姫__プリンセス__#でよかった。だって……こんなに可愛いから」


 ダルドはアオイから目と心が離れぬよう、偽りのない言葉を静かに告げる。


「ふふっ、恋敵が多そうだな。いつか……」


「いつの日か彼女が誰かに心を奪われてしまったら……私は……」


(……どんな手を使ってでもアオイをこの手に取り戻すだろう……)




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