プロローグ・大河「直虎」 1
なんでも私は歴史を知っているらしい。
年齢を隠した覚えはないのだが、初代東京オリンピックの生まれ、2017年現在で満五十三歳。
でもアニメ大好きでラノベも読み書きしている。
そして、歴史好きだ。
もちろん大学などで専攻した人たちにくらべれば、大人に向かって得意げになっている小生意気な幼稚園児程度だろう。
でも歴史が一番好きなのは間違いない。
今回、縁があってってかネタが思いついたので歴史モノを書き始めている。発表は……そこそこ書き溜めたらね。
本エッセイではなく小説の下準備の段階で、とてつもない壁の存在を知ったがりまし、その辺はゴニョゴニョと無視します。
あちらはウィキ丸写しの超ド級ご都合主義なので善し悪しを問わず次元が違うので。
さて、歴史設定や裏話。なにより歴史のヨタ話が好きなので今回書き始めてしまいました、とさ。
お暇でお暇でしょうがない人たちが読んでみて、ふーんと思って頂けたら幸いです。
尚、この駄文エッセイは活動報告と多分同文の予定です。
「作品」扱いされる小説アップが先だと思うので、活動報告は半日くらい遅れて掲載予定、誤脱を気づいたら訂正するくらいの違い、タイムラグだと思います。
これは備忘録的エッセイなので、お気楽に目通しを希望します。
さて、歴史。
特に日本の歴史を語る上で欠かせない『NHK大河ドラマ』から始めさせて頂く。
今後、特に説明がない場合、ドラマを割愛省略して「大河」と呼称させて頂くのでご了承あれ。
正直、私が歴史に触れ。興味を持ったのは亡父の故郷自慢だったか大河ドラマだったか迷うくらい人生の初期から影響を受けているのがこの番組なのだから。
良きにつけ。
悪きにつけ。
現在。
2017年の大河は「女城主直虎」。
まあ八月末に書くのもなんなんですが。
後に北近江の彦根の太守。徳川四天王の一人で、後に譜代筆頭となる井伊直政と、現在の静岡県の一部で旧名遠江の土豪、井伊直親の『つなぎ』当主だったと推定される井伊直虎。
これが本当に女性だったのか、何故井伊家家中に正しく当主として認定されていなかったのか。
この当時、人が名前を変えることは珍しくないので、直虎とは誰、例えば井伊家の傍流の無名の人物なのかまた直親の娘次郎法師が直虎なのか、確定はしていない。恐らく永遠に。
ともかく歴史マニアでも、ゲームの「野望」や「無双」、「バサラ」の全キャラコンプリートで歴史好きを主張する人たちなどには無縁のマイナー人物であることは間違いない。
もっとも大河の主役抜擢で、最近のバージョンではキャラとして器用されている可能性もあるけど、「バサラ」系には興味がないので未確認です。
などと初期版では記述したのだが、色々調べたら偶然、直虎がゲームキャラとしては既に定番化しているらしい。予想通り美少女系で。やれやれ、である。
ともかく「正当」な歴史好きでも一朝一夕のファン歴では知名度の低い人物なのだ。
で、前作。「真田丸」が好調だったせいもあって──秀吉の晩年は正直退屈だったから、その頃私は観ていない──不調だとの噂もある。
なぜか──?
そもそも大前提として、大河は定番である。
なにか大きなイベントや特番でもないと、大河と朝のドラマは視聴率のトップを独占していて、不調だ不作だと叩かれても結局は上位をNHKが独占しているのは事実なのだ。
但し、まさに定番。
日曜になんとなくテレビをいれてぼぉぉっと見る無意味無限ループの二番組や、昨今の教育児童や父兄の問題からすると、そろそろ苦情で打ち切られてもいいんじゃないかって異様に長生きしている青い猫も定番。
メンツが変わってもほとんど代わり映えしない、本来は余興が生業になった、なんちゃって伝統芸の番組も、定番である。座布団、持って来て下さいなっと。
いわば「海軍カレー」のように、『この番組の翌日は月曜だ』
と世間に認識させるためだけに存在する。そうでなければ、ほとんど毎年イベント系のネタが使い回しされる作品など、あっていい訳がない。
毎年毎年毎年、「ゆくとし」と「くるとし」兄弟と出会ってればいい加減覚えろよと、小学生当時でも怒っていた記憶がある。
でも、そんな定番でも視聴率の多い少ないや評判の良し悪しはある。
基本的に幕末ものは不発。
戦国双璧とその馬糞のついでは、「信長ーキングオブジパング」は少なくても歴史ファンには大不評──ツッコミ大会が毎週私の知り合い同士で展開していた懐かしい思い出もある。
当時、モデムを使ったパソコン通信の時代。
一方名優滝田栄の好演もあって「徳川家康」は伝説的にヒット、など評価は脚本とその大元のコンセプト次第といったところか。
で、「直虎」に戻ろう。
本来、直虎は埋もれていた。〝存在〟しない人物である。
ウソではない。井伊家当主としての記録がないのだ。
これが真実なのか、意図的に「女が当主」だった過去を消し去ったのか。これも永遠の謎だ。
また、ある種の大河効果なのだが、今年2017年になって「やはり男だった」説とその根拠となる資料も発掘されているのだから、歴史は面白い。
そんな「お騒がせ」な直虎だが、不評不調説をネットなどで耳にする。
繰り返すが、大河と朝ドラは視聴率的には上位であることがほとんど。ツートップのほうがザラなのだけどさっきビデオリサーチのホームページで確認したら、成る程大河としては苦戦している。
理由は簡単。
柴咲コウの演技力や、衰えている容姿はそれほど重要ではない。
見えないのだ。
なにが?
作品が。
流れが。
結末が。