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転生したらうんこだった件  作者: nainai
1章:異世界転生!?って俺うんこかよ!
8/15

脱出!

あれから何分だっだろうか...

俺の目の前に立ち塞がるは巨大な壁。

ドアを開けたいのだが、ドアノブに体が届かないのだ!!!

何度かジャンプをしてみるも、俺の跳躍力は約10センチほど。届かない。

よじ登ろうとするもズリズリと落ちる。

うんこにも関わらず粘着力もないみたいだ。

体が駄目なら頭を使うしかない!

①助けを呼ぶ

②道具を探す

③どうにも出来ない。俺はうんこ。

この3つの案が思い浮かんだ。

まず①。さっき教えてもらったテレパシーで助けを念じるも、何も反応がない。ダメ。

次に②。探したが使える道具はなかった。そもそも道具を使える体でもない。

最後の③。もうどうしようもない。

諦めてしばらく待つも、依然として宿屋のおっちゃんが部屋を開ける気配はない。

この何も無い時間が俺をナーバスな気持ちにさせる。

結局異世界にきてもこれか。

俺は勇者じゃない。無力なんだ。何もできないんだ。俺はうんこなんだぁ!!!!!!

自分がうんこであることを強く意識した時だった。

「ステータスオープン、うんこ」

頭の中で機械的な音声が流れて、俺の目の前に画面が表示された。

---

名前:うんこ

レベル:1

HP:10 MP:30

力:1

身の守り:10

素早さ:1

魔力:1

かっこよさ:-999

技:テレパシー

魔法:テレポート

---

こ、これはステータス画面だ!!!

突然の異世界要素に興奮しながら一個一個のステータスを確認する。

まず1が多い。まあ、うんこだからしょうがない。その中で身の守り10はでかい。

すぐに崩れるうんこではないみたいだ。

というか正直数値なんてどうでもいい!

注目すべきは一番最後の項目!

「「「テレポート」」」

俺、魔法使えるんだ!ただのうんこじゃない!使うぞ!魔法!

まずステータス画面を閉じる。

色々試したが自分がうんこだと強く念じるとステータス画面が開閉するらしい。

そしてついに、、、テレポートを使ってみる!

目標はあのドアノブ!

魔法なんて使った事ないが、転生前は散々魔法を使う妄想をしたもんだ。楽勝だ。

まずはゆっくりと深呼吸。自分が行きたいドアノブの上を強くイメージする。

---テレポート---

心の中で呟く。体が光に包まれる。

一瞬景色がぐるりと回転すると、イメージ通りドアノブの上に移動することが出来た。

つかまれぇええええええ!

ドアノブを体全体で掴む事に成功する。

捻じれぇえええええええ!

最後に全力で体をくの字に曲げて、ドアを開けることに成功した。

やった。

俺は成し遂げた。ドアを開けれた。やった。やった。やったんだぁ。

達成感に包まれていると、ドアノブから体がツルッと滑った。

体がクルクルと回転する。地面が遥か下に見える。

えっ地面遠くね?俺大丈夫?

つかこれ怖い。怖い怖い怖い怖い怖い。

死。

頭の中にその一文字が反響する。

体の全身から危険信号が発せられてパニックになる。

体がクルクル回転してる為、上手く着地体制を取ることも出来ない。

視界は上下が何度も入れ替わるから吐きそうになる。

そうだ!テレポートを使え

ひらめいた時には遅かった。

今までの人生では経験が無い、凄まじい衝撃が俺を襲った。
















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