vs幼女
外の世界に出るオレ。
まず目に入ったのは宙に浮いている家だ。
雲の上に家が建っている。その家も土製のようなものや、レンガ製のようなものまで様々な種類な物がある。
・・・どうやって家に入るんだろ?
俺が居た宿屋は地上にあって、向かいには鎧が飾ってある。おそらく防具屋だろう。
視線が低いのでよくわからないが、革製の物や泡のようなもので出来てる物、ウサ耳!?のような物など様々な物が飾ってあった。
防具を見てテンションが上がる。
俺もいつか防具をつけられたらいいなぁ(涙)
通りを見ると、現在パレード中の為か通行人は少なかったが、歩いている人は人間っぽい人しかいなかった。
なんか異世界だからスターウォー◯みたいな異世界人がいるのかと思ったが、そんな事はないみたいだ。
さて、気を取り直して、モンスターがいる南の森に出発進行!!!
ジャンプしながら歩き始める俺。
そして止まる。
南ってどっちだ?あっち?こっち?
迷っていると、突然衝撃が俺の身体を襲った。一瞬頭が真っ白になり、気がつけばコロコロ俺は回転していた。
なんだぁ?何が起こったんだ!?
「うわっ!ばっちぃ!うんこ蹴っちゃった♡」
見上げると5.6歳位のガキがいた。
どうやらこのガキがオレの事を蹴ったみたいだ。
っておい!ペッっペッっペッっ!砂をかけてきやがったこいつ!
ジャンプして砂を避けるオレ。
そうするとガキは目を丸くしてオレを見てきた。
そして、思いっきり息を吸い込んだかと思うと「きゃぁぁぁぁ〜うんこが動いた!」
大きな声で叫んだ。
振り向く通行人。そして声が聞こえてくる。
「うんこ?動く?ハッハッハッ。嬢ちゃん。冗談はいいからさっさと下水道に捨てとけよ?」
下水道?
思い出させる記憶。俺が異世界に来て最初にいた場所が下水道だった。
そこには確かブラックホールのような物が全てを吸い上げていた。
またあそこに行く?嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
俺はガキから逃げ出していた。
せっかく異世界に来たのにゲームオーバーは嫌だ!
急いで曲がり門を曲がる。
どこか隠れる場所はないか?
そうだテレポートだ!宿に戻ってダイスに事情を話そう!
集中するオレ。思い浮かべるは宿屋の1階。
---テレポート---
呪文を唱えた。
しかし、視界が変わらない。あれっ?
---テレポート---
もう一度試してみる。しかし、何も変わらない。
もしかして、テレポートって俺が目視した場所しかワープ出来ないのか?
「みーつけた♡」
可愛らしい声がしたかと思うと、体が押し潰された。
どうやら俺は幼女に捕まったみたいだ。
「ここらへんで何処かマンホールあったかな〜」
幼女は俺を処分するみたいだ。やばい。
体を動かそうとしても、幼女の靴に押し潰されて動けない。
万事休す。絶体絶命。どうする?オレ?
頭を回転させる。
今までの常識で考えるな!
この世界の常識に順応しろ!
・・・はっ!そうだ!忘れてた!俺にはテレパシーがあった!
---可愛い可愛いお嬢さん?聞こえる?オレはうんこだけど実は人間なんだ。足をどけてくれると嬉しいな---
幼女相手に丁寧に話しかけるオレ。
俺は異世界で幼女にも勝てないのか...
対する幼女はビックリしているみたいだ。
目を思いっきり見開いて、顔を上に向けて、口を大きく開けて息を吸い込むと、
「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ」
大絶叫したのだった。




