逸る気持ち
死。
その言葉を聞いた時、背筋が冷えた。
教会や死に戻りはないのか。
まあ、でもでも、、、
俺、そんなん気にしねぇし!つーかもう1度死んでるし!ゲームでもリセゲー派じゃなくて人生プレイ派だし!
---おい、おっさん!もう勇者の事とかどうでもいいから近くのレベル上げの場所教えてくれよ!俺、強くなりてぇ!!!---
「おお、そうだな〜この宿を出て南へ真っ直ぐ行って門を出ると森がある。そこにはモンスターがいるんだが、お前さんはうんこだしなぁ。まあ、スライム位は倒せるんじゃないか?まあ、でも一旦ルル」
森!!!スライム!!!
夢に見たモンスター。いよいよ俺はモンスターと戦う事が出来るんだ!
俺は宿屋を飛び出していた。
行こう!冒険の旅に!!!
宿屋にはポツンとダイスが佇む。
「あいつ詳しい話も聞かずに行っちまったな。やれやれ。心配だが森に出るモンスターは危険なやつはいないし大丈夫だろ。
ルルアからこの世界について説明するよう頼まれてたんだが、うんこが帰ってきてからでもいいか。その頃にはルルアも帰ってきてるだろうし。」
ふと宿屋のカウンターに目を向ける。
そこにはルルアが作ったであろうメモが置いてある。
〜この世界について説明メモ〜
もう一人の勇者が転生してから同行してたルルアが、この世界とチキュウの違いをまとめたメモだ。
「あいつもよくこんな物作るぜ。相当期待してるんだろうな勇者に。俺も希望を託したいが、うんこだしなぁ」
ガッハッハと笑いながら、メモの隣にある写真立てに目を向ける。
そこにはダイス含めて4人の人物が写っていた。
「先代勇者様は生きてたらどう思うだろうな?うんこに。あいつなら一番面白がりそうだし残念がってるだろうな」
しばらく過去を思い返すダイスだったが、現実に戻る。
勇者の凱旋パレードが終わり、帰ってくる客とうんこを迎える為に宿の準備を始めたのであった。




