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転生したらうんこだった件  作者: nainai
1章:異世界転生!?って俺うんこかよ!
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理想と現実

勇者のスピーチが終わって興奮した様子でリポーターが話す。

「以上が勇者と賢者ルルアさんのスピーチでした!いやーもう私も感激ですよ!流石この街の平和を守った希望の光です!この1週間で数々の感動と驚きを我々に届けてくれた勇者ですが、明日には北東の魔王軍討伐に行くみたいです!北東部きは魔王軍との防衛の要、ギルグライン城があります。現在、激しい攻撃を受けているので、勇者の力で戦況を覆して欲しいです!」

どうやら勇者様は北東に行くようだ。


いいなぁ。

ふと思う。俺も勇者のように輝かしい活躍をして皆にキャーキャー言われたかった。

でも俺はうんこ。しかもドアを開けるだけでHPが1になるうんこだ。

黄昏れてるとダイスが話しかけてくる。

「これが勇者の活躍だ。いやー凄いなぁ!おいおい、どうした?さっきから無言で。まあ、同じ転生者でもかたや勇者、かたやうんこだもんな。でも落ち込むなよ!お前も一応は勇者として召喚される筈だったんだから、トンデモねぇ才能があるかもしれねぇ!そうだ、ステータスでも見せてみろ!」

と言う宿屋のおっちゃん、ダイス。

ステータスは自分だけでなく相手にも見せることが出来るのか。ちょっと恥ずかしいな。

---うんこ!---

情けない発言と共に飛び出すステータス画面。

ダイスは最初は真剣な顔でステータスを見ていたが、終わりの頃には残念な表情になっていた。

「まあ、そのなんだ。お前は大器晩成なのかもしれないなぁ。」

さっきまでガハガハ笑ってた奴とは思えない程のセリフ。

そうか、そんなに俺は絶望的なステなのか。

---まあまあ、おっさん。落ち込むなよ。俺はうんこだが、凄まじい才能を秘めてるかもしれねぇ。そうだ!レベル上げだ!レベル上げをしたら凄まじいステータスの伸びがあるかもしれない。---

テレパシーしながら興奮する俺。

そうだ!レベルアップだ!これはあれだ!ドラク◯のスライムみたいにレベルアップが早くてステータスの伸びがいいタイプかもしれない。

「レベル上げか。そこら辺の話はルルアが帰ってきてからだな。まあ取り敢えずは落ち着け。お前さんのHPは何故か1だし」

そう言いながら腰のポケットに手を突っ込むダイス。取り出したのは草。

「これは薬草だ。普通は口に含んだら回復するんだが、うんこはどうすればいいんだ?」

---わからんが、ルルアさんは石ころを俺に突っ込みましたよ。---

ああ、マジックアイテムか。

そう呟きながら薬草を俺に突っ込むダイス。

苦虫を噛み潰したような表情をしてる。やめてよ、その表情。

俺の体内?に薬草が挿入されていく。

食感などはないのだが、体がドクドクしながら薬草を分解していくのを感じる。

「ガッハッハ!驚いたぁ。お前ちゃんと薬草食えるんだな。HPも戻ってるぞ!」

無事HPが戻った俺。そういえば体のズキズキが無くなった気がする。

一段落した所でふと湧いた疑問をダイスにぶつける。

---そういえば、この世界でHPが0になったらどうなるんだ?---

「いや、お前どうなるもこうなるもねぇだろう。

4ぬだけさ」







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