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転生したらうんこだった件  作者: nainai
1章:異世界転生!?って俺うんこかよ!
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安心できる場所

最悪な一日だった。

深いため息と共に尿が落ちていく。

「 ジョボジョボジョボ」

一瞬スッキリとした気持ちになるが、思い出がフラッシュバックしてくる。

今日起きた3つの最悪の出来事の内、1つ目は職場での失敗だった。

派遣工場で響き渡る上司の怒声。

ヘルメットに振り落とされるレンチ。

まあ、なんだ、派遣なんて辞めちまえばいいから気にしない。気にしない。

2つ目の最悪の出来事は推しのvtuberが引退した事。しかも彼氏バレで。

これはショッキング。俺がなけなしの給料で買った抱き枕は洗濯した後に捨てよう。

3つ目の最悪の出来事は思い出したくもない、、、

「ジョボジョボジョボジョボ」

おしっこを出しながら俺はある違和感に気がついた。

---う◯ちが、、、でない---

俺がネガティブな気持ちになってるからか?

でも、う◯ちって感情で出なくなるとかある?

しょうがない、ここは気張ろう。

昔テレビで気張るのは良くないと言われてたのを思い出すが、そんなまやかしはない!!

「でろ!でろ!」

思わず口に出したが、う◯ちはでない。

奥歯を噛み締めて、さらに力を入れる。

顔がぷるぷる震え、血圧の上昇を感じる。

しかし、出ない。

「でろ!あああああああああああああ」

夢中でう◯ちを排出しようとしたその瞬間、強烈な違和感が体を襲う。

顔のぷるぷるが収まらないどころか、体全体の震えが止まらない。

えっ、うんちって、こんなに、ムズかったっけ、、

そんな事をうっすらと思うと、口から泡が出てきた。

「あ」

人の口から泡って出るんだなって、他人事のような事を思うと同時に意識を失う。

「 ブリュリュリュリュ」

明るい個室の中で、唯一の暗い場所へ一つの物体が落ちていった、、、


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