あなたのご先祖を、彼女として召喚差し上げます
「今日こそ彼女欲しいなぁ……」
俺の名前は畑中修矢。ごく普通の非モテニートだ。いつものように泥良い女現実落ちてないかなと、深夜の街散歩していた。2年間ほぼ毎日この時間帯を歩き回っているけど、女が1人で歩いているなんて稀、いたとしても恋愛対象にはならないおばさん。元々は薄汚い下心で始めたこの習慣だけど、夜の街は綺麗だし、静かで癖になる気持ちよさがる。だから病みつきに深夜の街をぶらぶらと歩く……
だけど、今日の街はいつもと違う、月は紫に光り、黄色い光がそこら中を飛んでいる。綺麗。だが不気味な光景。そしてなにより、車の数と、人の数が以上に多い……
「なんだか今日の街はいつもと違うな、お祭りでもあんのか?」
俺は小さな声で思考を口に出した。すると、誰かが俺に話しかけてきた。
「そうです。今日はお祭りの日、紫月のね。」
「紫月?なにそれ……」
俺は少し、ドキッとしたけど、それっぽい返答をした。それとは別に、俺は話しかけてきた声が若い女の声だと気づいて、興奮し、声のする方向を振り返る。だけどそこには誰もいなかい。
「いない……どこだ!?」
俺は体を回し、周囲を見渡す。だけどそこには誰もいなかった。