ハロウィンのトクベツ
ハロウィンを迎えるウサギと、その飼い主のお話。
俺の名はうたたん。猛暑を乗り切った四歳半の漢だ。
今日は飼い主が、日がな一日キャッキャウフフと気持ち悪い。
そしていきなり、俺にスマホの画面を見せてくる。
「うたたん、見てみて~~」
画面には、ハロウィンコスの女性と、俺みたいな男前ウサギのイラストがあった。
「あのねあのね。お友だちが描いてくれたの」
どっひゃああああ!!
俺はビックリした。
超ビックらこいて、ついウタッチした。
だってだって。
この飼い主に……。
アニメとゲームと、時々駄文を書き散らしているような、引きこもり喪女の飼い主に!
と、と、友だちなんて、いたんだああああ!!
「あのね、すっごい頑張り屋さんで、優しいお友だちなの」
お前と真逆だな。
少しは見習え。
なんでも、ハロウィンイラストを描いてくれるというそのお友だち様に、無理やりお願い(おねだり)して、描いてもらったそうだ。
スマン、お優しいお友だち様。
ウチの飼い主、恥じらいという日本語を知らないのだ。
睡眠時間削ったりして、ないよね。
体調崩していないよね。
俺はまだ見ぬお友だち様のご多幸を、お月さまに祈った。
お友だち様のお名前は……。
ひだまりのねこ様作 うたたんと飼い主
うたたんも飼い主も元気です。




