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宋飛  作者: たいてん
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宋飛4

瞬間、怒りが宋飛の全身を駆け巡った。


雄叫びを上げ、再度勢いをつけて相手の騎馬隊の中心に踊り込んだ。


両側から鋭い斬撃が来た。


馬上で体勢を崩すことでなんとかかわした。


すれ違い様に片方を下から切り上げる。


別の方向から槍が突き出されてくるのを跳ね上げ、すかさず腕を切り落とした。


横目で状況を確認し、こちらの生き残りがもう他に二騎しかいないことに気づいた。


囲まれている。


なんとか馬を止めずに駆け回った。


馬を止めてしまえばもうどうしようもなくなる。


強い。


全員が全員、今まで宋飛が相手にした誰よりも強い。


しかも、集団の戦い方を熟知している。


ついに一人になった時、一瞬後方に指揮官と思われる男を見つけた。


さすがに疲労が溜まり、剣すら重くなってきた。


視界が段々と暗くなってくる。


宋飛は反対側の包囲の薄い箇所を突き破り駆け去る素振りを見せた。


敵が反応しすぐさまそちらに集まってくる。


即座に反転し、一直線に敵の指揮官に向かって駆け出した。


遮るものは最小限の動きで弾き、かわした。


跳躍。


馬上から消えた宋飛を一瞬敵は見失った。


空中で指揮官と目があった。驚き、目を見開いている。


「取った。」

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