VS 中国武術代表 王 龍道 【超格闘技大会】
【超格闘技大会】
4か月後
─8月21日超格闘技大会当日─
ついに大会か、なんだかんだ緊張はするものだ。
優勝すれば上位ヒーローへの近道だけあって皆オーラと覚悟が違うな。
「おう!光!ついに本番だな!」
薫だ、ただ学校で見る薫とは雰囲気が違っていた。
俺はこれとまた戦うのか。
俺は薫と違いもう道場には通えていない、薫がどれだけ仕上げてきたのか想像もできない。
「少し怖いな。」
俺はつぶやく
「ビビってんのか???」
薫が言う
(あぁ、お前にな?)
満面の笑みを浮かべた薫が言う
「俺らがぶつかるのは決勝か、まあ当然来るよな!?」
「あたりまえな」
俺も笑みを浮かべながらそう返す
『じゃあ決勝でな』
二人は控室まで進んでいく。
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えーっと俺の初戦の相手はっと・・・
俺は対戦表を確認する
・中国武術代表 王 龍道 48歳
中国武術か。
空手しか武術を習ってこなかった俺には新鮮な響きだった
それも48歳相当な修行を積んでいるのだろう
ただ勝たなければならない、薫と戦うために・・・
〔この時は忘れていた、自分の唯一の欠点を・・・〕
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「第24回超格闘技大会第一試合目ええ!!! 」
MCが叫ぶ、その声に続いて観客の声が会場に響く
中国武術代表 王 龍道 VS 高校生 黒木光
「いままで高校生が優勝したことはありません!!!今大会には黒木選手ともう一人高校生が出場している様です!一体どんな試合を見せてくれるのか!!!!」
第一試合目開始っ!!!!!!
ゴングが鳴る
「おぬし。」
王が俺に言う
「なんだ。」
俺は聞く
「わしは子供相手でも手加減はせんぞ?冷やかしなら辞退しなさい。」
「ただの子供かどうかは自分の目で判断しろ。」
俺は返す
「バカなじじいだぜ、年齢で人を図るなよ。」
控室で観戦してる薫は言う。
「では、行くぞ。」
王が動いた
5mはあったであろう距離を瞬きをする合間に詰めてきた。
流石に早いな。
その速度を乗せた右上段突き
俺はすぐさま左手で右に流す
流した王の右手が客席まで風を押した。
流石だ、だがあいつほどじゃない。
「おい、じじい。ここから先は俺の時間だ。」
俺は言う
「出たなあいつの悪癖が」
(戦闘になると口が悪くなるのは変わってないのかよ)
薫が笑う
大旋風脚!!!
王の2度目の攻撃
床をえぐるほどの威力の蹴りが俺の頭上から降ってくる。
─ Mode 雷 ─
「雷龍流し」
俺は体の力を軽くし王の正面に移動する
おそらく王レベルじゃ目で追えないだろう
「雷光」
雷龍流しよりもさらに早い突きが王を襲う
「大旋風脚・・だったけか?いい動きだなピエロにでもなれよ。」
俺は突きを振り切る。
王は壁まで吹き飛んだ
カンカンカンカン!!!!!
試合終了のゴングが鳴り響いた
「試合終了です!まさかの高校生、黒木光選手が勝利です!」
「わかっていた結果だろ。」
薫が笑う
「なにか感想はありますか!!??」
MCが俺に聞く
「決勝以外は通過点です、俺は薫しか見てません。」
観客が ワァァアア!!!!!!! と湧いた
会場の出口で薫が待っていた
「おまえ、あの悪癖治ってないんだな」
薫が笑いながら言った
「あぁ、これだけは治りそうにないな」
俺も笑った
『次は決勝で会おう』
お互い声をそろえて言う
その後も俺たちは順調に勝ち進んでいき決勝の時・・・
今回新しく光の技Modeが出てきました!光はこのModeを使い分けて戦います!
(Modeは光の脳内意識なので本当に雷が出てるわけではありません!)
いまのところは・・・(小声)