第92話
前回から間が空きましたが、皆様夏休みはどのようにお過ごしでしょうか?またも間が空いてしまってすみませんでした(__)(おそらくしばらくこんな感じが続いてしまいます。すいません…)
さて、本日最新話が出来ましたので投稿いたします!どうぞお楽しみください!
〜特別護衛小隊第三分隊分隊長坂村少尉視点〜
陣地後方から複数の爆音を響かせながらやってきたのは、4機の日の丸が描かれた航空機だった。その4機は扇状に広がりながらそれぞれ4つずつ主翼下にある爆弾を投下していく。
航空機はその4機だけでなく、陣地後方から次々と航空機が隊列を組んで敵集団後方へと爆弾を投下していった
「いいぞいいぞ!やつらにもっと痛いのをぶっ食らわせてやれ!」
塹壕内にいる兵士たちは各々、自分たちの上空を通過していく航空機たちを歓喜で出迎え、落ち込みかけた士気も元に戻っているようである
「や、やっと、やっと航空隊が来たかぁ……」
坂村少尉の部下である1人の兵士が、航空隊が来たことによる安心感で崩れるように座り込む
「安心するのはまだ早いぞ。航空隊が来たからって言って、敵が逃げる訳では無いんだからな」
そう言いながら、坂村少尉はその兵士に近寄り立たせ、
「もっと気を引き締めないと、その緩みが自身の死につながりかねないぞ」
最後に兵士の肩を軽く叩き喝を入れた。
味方航空隊による爆撃で敵集団は浮き足立ち加えて混乱もしている様子で、中には航空機に向かって弓矢やおそらく報告にあった魔法の類であろう火の玉やら氷柱やらが撃たれているがかすりもしない。
が、上空を飛んでいた味方航空機に火の矢が1発直撃。
これには見ていた兵士も「み、味方が被弾した!」と動揺する。
火の矢自体はすぐに消滅し味方には何も被害が無かったように見えるが、被弾した味方機は徐々に高度を落としていった。
「くそ!堕とされた!」
先ほどの兵士が悔しそうに叫び、敵に向かって小銃の射撃を再開。同じくその光景を見ていた他の兵士たちも仲間をやられた憎しみを込めながら射撃を再開していく。
そして、その航空機のプロペラは動きを停止。少し滑空した後、第14戦車連隊がいた森に突っ込む。幸いにも爆炎が上がらなかったため、燃料に引火して爆発したということにはならなかったようだ。
墜落の直後、補給用の弾薬を運んでいた第4歩兵団が到着し機関銃や歩兵砲、擲弾筒の弾薬補給が完了する。加えて、前線の歩兵たちへの弾薬や各種補給物資の補給も行われ、ある程度の余裕が生まれたのであった。
両軍の戦闘は日没まで続き、敷島防衛軍側の被害としては兵器は航空機が一機被撃墜に三機損傷(軽微な損傷が二機に交換が必要な損傷が一機)、九二式重機関銃の過度の射撃による機関部の損傷が十艇、人員は撃墜された九九式襲撃機の乗員二名(パイロットと機関銃手)が軽傷。対して敵側はというと死体が平原を埋め尽くすほどの損害が出たと報告がなされた。
これにて両軍の一日目の戦闘が終了した。
と思われたが…………
「諸君、これより我々は敵宿営地に対し夜襲を決行する」
照明として置かれている篝火の明かりが第4歩兵団の兵士たちの顔と演説台に立つ師団長の犬崎少将の顔を煌々と照らしていた。
いかがだったでしょうか?前話と今話で登場した航空機は九九式襲撃機という航空機でした。ざっくり説明すると前線に展開している歩兵に対して空からの援護(支援)をする航空機で、わかる人には近接航空支援を行う航空機という説明で分かると思います。ちなみにこの機体は主に中国戦線で使用されました。
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