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第91話

皆様!たいへんたいっへん長らくお待たせいたしました!おそらく、皆様中には首をキリン並みに長くなってしまった方もいるかもしれませんが…

ともかく、約四か月ぶりの投稿となりますが、お楽しみください!


〜特別護衛小隊第三分隊分隊長坂村少尉視点〜

まず、砲兵隊が発射した砲弾が敵集団後方に着弾し、大きい煙が多数と豆粒ほどに見える人やそれらのパーツが舞い上がっているのが見える。それとほぼ同時に着弾した擲弾は敵集団の前方、あるいはやや中ほどに着弾したようだ。砲兵隊の砲弾よりもかなり小さい着弾煙であるものの、前方に着弾した擲弾によってその着弾地点周辺の敵が倒れたり吹き飛ばされるのが見える。倒れた敵は仲間に助けられ後方へ引きずられて行ったりもしたが、それはほんの一部でそれ以外は後ろから走って来ている敵に踏み潰されてしまった。

さらに距離が800mと近づくと砲兵隊と擲弾筒による砲撃に加えて、塹壕の各所に構築されたトーチカ内に展開している機銃小隊が九二式重機関銃による射撃を開始。塹壕内にいる兵士たちが九六式軽機関銃や九九式短小銃による射撃を一斉に始め、塹壕のすぐ後ろにいる歩兵砲による砲撃が開始される。九二式重機関銃は戦時中、米軍が『キツツキ』と呼んだ由来である独特な射撃音を響かせながら、各トーチカから幾条もの火線が敵に襲いかかりバタバタと倒していった。

味方が砲弾や擲弾などで倒され数が減ったにも関わらず、敵集団は塹壕へと徐々に近づいている。その光景を見た近くの九六式軽機関銃の機関銃手は

「やつら、味方が何人も倒されてるのにまだ来やがる…。狂ってんのか……?」

と困惑していた。

と、塹壕横の森林地帯から遊撃である第十四戦車連隊が突撃を敢行し、敵陣中に突っ込む。九二式重機関銃と九六式軽機関銃の有効射程である800mを切ってもなお敵が突撃してくるため、剣山大佐が「味方が危険」と判断し司令部に突撃許可を得たのだろうと坂村少尉は考えた。現に第十四戦車連隊の戦車たちは敵を轢きながら敵陣の中を縦横無尽に駆け回っていて、チハやハゴ(九五式軽戦車)の砲塔後部にある九七式車載機銃で射撃をしながら走行している。

700m、600mと徐々に距離が近くなると敵の悲鳴や怒号が坂村少尉の耳にまで聞こえてくるようになった。坂村少尉やその他の分隊員も必死になって小銃を撃ちまくる。がそばで射撃していた九六式軽機関銃の機関銃手が

「くそ!弾切れになった!早く後方から予備の弾薬を持って来てくれ!」

と叫び、仲間が取りに向かう。その間、その機関銃手は自身の持つ九九式短小銃で射撃をしていた。


このような事態は塹壕内の各所で起きており、直人のいる司令部には悲鳴のように「機関銃の弾薬をよこしてくれ!」と無線が鳴り響いて、急遽スマホで予備の弾薬を大量に購入しそれを第二塹壕にいる第四歩兵師団の歩兵たちに届けさせるという事態にまでなってしまっていた。


場所は第一塹壕に戻り、機関銃の弾薬がないまま距離が縮まり砲兵隊による砲撃は止んでしまった。残ったのは擲弾筒から発射される擲弾と歩兵砲、数は少ないがまだ弾薬のある機関銃、小銃による射撃、そして戦場を駆け巡る戦車たちで、ひたすら敵の数を減らしていたものの、一向に減る気配がない。むしろ、変わらないように坂村少尉は見えた。

「航空隊はまだ来ないのか!支援してくれるんじゃなかったのか!?」

そう誰かが声を上げる。確かにそうだと坂村少尉は思った。予定では第五航空団による航空支援も行われるはずだったが、未だに来ていない。敵との距離が残り500mにまでになり、誰もが「撤退」の二文字を脳裏に浮かべだ。


その時、陣地後方から複数のプロペラ音が近づき第一塹壕上空を低空で爆音とともに通過していった。

お読みいただきありがとうございました!

皆様からのブクマ、評価、レビュー、感想、意見お待ちしております!

誰得情報かもしれませんが、投稿した本日(5/23)は作者の誕生日です\( 'ω')/ワーィ

また一年年を取ってしまったなぁと思う作者です笑笑

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