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第87話

前回の投稿から間が空いてしまいましたが、どうも皆さまお久しぶりです作者のswordfishです!

さて、今回の話は前回の作戦会議のすぐ後の話になります。どうぞ、お楽しみください!

〜若葉直人視点〜

作戦会議を後にした直人は、宛てがわれた部屋のベッドで〇ouTubeを見てゆっくり過ごしていると部屋のドアをノックされた。

それを聞いた直人はベッドの縁に座り直してから「どうぞ」と声をかける。すると皐少将が入ってきた

「失礼いたします総統。先程の会議にて必要事項がありましたので、共有したく参りました」

皐少将が部屋に入ってから直人にそう言ってきた。

「具体的にはどんなこと?」

直人が聞くと皐少将は手元のメモを見ながら話してくれる。ざっくりまとめるとこうだ

「・師団砲兵のみでは心もとないため、第一塹壕と第二塹壕の間に迫撃砲陣地を構築して自陣地の防御力強化を図ること。

・師団砲兵の野砲の一部を榴弾砲に切り替えて中距離でもできる限り対処可能とすること。」

という内容だった

「あのさ、砲兵の一部の兵器を交換するってことだけど、明後日来る敵に対処できるの?」

直人が素朴な疑問を投げかけると

「さすがに実戦では使い物にはならないかもしれませんが、彼らとて砲の専門家。多少の構造と弾種の違い、操作方法さえ習得すればどうとでもなるだろうというのが我々の意見です」

ビシリと返ってきた返答に直人は少し逡巡した

「……………切り替えなしでは使えないの?」

眉間に眉を寄せて思考しながら皐少将に聞く

「使えない訳ではありませんが野砲の特性上放物線が緩く描くため、近距離に弾着させるとその分滞空時間が延びすぐに支援できない場合があると結論づけました」

皐少将はそう伝え、直人に判断を仰ぐように見据える

「………わかった。二個中隊の砲を榴弾砲に切り替えて。それで明日は一切の他業務を免除して習得に集中させるように」

「はっ、そういたします」

それを聞いた皐少将は姿勢を正して敬礼をし、部屋から出ていった。

皐少将が部屋から出ていったのを見届けてから、ベッドに寝転がりぼーっと天井を見上げた。

(明後日はとうとう大規模戦闘が始まるのか…やりたくないな……)

平和な時代である現代から飛ばされてきた直人にしてみればいままでのような小競り合いではなく、正規軍と正規軍がぶつかる大規模な戦闘は今回が初めてである。そんなことを考えていた直人はいつの間にか寝てしまっていたのだった。




―――――――

『ん?ここは?………どこだ?』

目を開けると目の前には白い霧が立ちこめる場所に広がっていた。

霧自体は寒くは感じないが、おそらく地面についているであろう手からはカサカサと芝のような丈の低い草の感触が伝わってきており、地面が斜めになっていないということがわかる。

直人は立ち上がって周囲を見渡すが、霧のせいで何も見えない。すると何かに引っ張られるような感じを覚え、とりあえずそれに従いまっすぐに向かって歩いていると、草をふみしめる音がしだいに湿り気を含んだ音に変わっていった。

さらに歩いていくと靴先が何かに触れる。直人はその触れたものをよーく見てみると




























人間の腕であった。
















しかも、その腕はカーキ色の袖がついており、肩と繋がっていたところは骨がむき出しで筋肉の腱も見えていた

『おぇっ…………』

グロ耐性がない直人はモザイク処理されていない1本の人間の腕を見ただけで吐きそうになる。当然であろう、なにせ普通に日常を過ごしていれば事故や事件を生で目撃しない限り人間のパーツの一部なんて見ないからだ

突然、直人の視界を塞いでいた霧が晴れ、周囲がしっかり見えるようになった。

直人の視界には異様な光景が広がっており、そこはなにか戦闘があったかのような惨たらしい惨状が広がっていたのだ。おそらく塹壕を掘っておいてそこで戦闘をしたのだろう、塹壕の中とその周囲の至る所に死体がころがっている。

頭をなにかによって潰されている死体、上半身の損傷が酷い死体、腹部から内蔵がこぼれている死体…目に余るほどの死体、死体死体死体死体…直人の視界には凄惨な死を遂げた死体たちで埋まった。

『……っ…………っ』

直人は腰が砕けたのか後ろに倒れ込み、声にならない悲鳴をあげた。直人に向かってくる風には鼻が機能しなくなるのではというくらいの強いアンモニア臭が鼻腔を刺す。

するとひとつの死体からパチッと火花が散りそれが隣の死体に燃え移り、徐々に大きな火となった。やがて直人を囲むように火炎の壁ができ、逃げ道が塞がれてしまう。熱いとは言い表せないほどの熱風を吐き出しながらジリジリと近づいてくる火の壁に、直人は為す術なく絡め取られてしまった。

今回の話はどうだったでしょうか?

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