第78話
本日も遅くはなりましたが、最新話ができましたので投稿いたします!
〜若葉直人〜
今朝早く商業都市「山楽」の商人である幸珉の訪問には驚いたものの、それ以後は特になんら出来事はなかった。夕方までは。
「直人様、宮廷の使者様がいらしてますが・・・」
と宿屋の人が朝の時と同じように直人の部屋にやって来た。
「宮廷っていうと僕らを呼んだ皇帝がいる?」
「左様でございます。それと陛下をお付けくださいませ。」
と直人の敬称付けずに呼んだことを窘める。なぜ?と直人が聞いたところ、皇帝陛下を神聖視する派閥が存在しており尊敬していない者を見つけると捕縛、悪ければその場で死刑なんてことがあるそう。ちなみに機嫌を損ねても死刑なんていう人も。その諌めの言葉についてたまたま部屋に来ていた坂村少尉も「皇帝陛下以外の方でも、目上の方には敬称を付けないのは駄目なのでは?」とこぼす。
「分かりました、以後気をつけます。それとその使者をここに案内してください。」
それを聞いた宿屋の人は「かしこまりました。」と部屋から出ていった。
10分後、使者を連れて直人の部屋にやってくる。その使者は部屋に入るなり、
「皇帝陛下より、伝言でございます『明日昼までに宮廷に来い』との事です。」
と膝まづいて単刀直入に言った。それを聞いた宿屋の人は青ざめる。
「な、直人様!今すぐ発たなければ間に合いません!」
と直人に言うが
「少尉〜、ここから帝都までは?」
直人はのんびりした口調で坂村少尉に聞くと、
「トラックで3時間です」
「ありがとう。じゃ明日行けばいいね。」
と返して直人は寝台でゴロゴロし始める。その様子を見ていた2人は唖然として、宿屋の人は青くした顔をさらに青くなり使者はというと冷めた目で直人を見ていた。
翌朝、直人たちは朝食を食べ終えた後点呼を取り出発の支度をする。その様子を昨夜来た使者は昨日と同じような冷めた目で見ていた。
「よし。全員集合したね?具合悪いとかない?」
「「「「欠員なし!異常なし!」」」」
「じゃしゅっぱーつ!…の前に」
くるりと使者の方を向き
「一緒に乗っていきません?」
と誘う。使者はやや渋ったものの、最終的には同乗することに。初めは未知の乗り物にビクビクしていたが、1時間もしないうちに「こんな馬よりいいものがあるとは…」と乗り心地に満足していた。途中、小休止も挟んで昼前には帝都には着いたのであった。
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