第72話
盗賊らしき集団からの襲撃後、直人たちは何をするんでしょうか
第72話
~若葉直人~
謎の襲撃をなんとか退けた直人たちは、最後に生き残った馬車を道端に寄せて御者の老人たちを警護しながら、尾行に向かった第六班と第八班を待つ。
しばらく待っていると第八班の兵士が数人、馬車のもとに帰ってきた
「護衛小隊第三分隊六班の三熊兵長です」
と三熊兵長が敬礼をする
「さっそくだが、報告を頼む」
坂村少尉が三熊兵長に報告を行うように促す
「はっ。ここから800mほどの距離にある洞窟に敵は敗走した模様です。また、そこには馬車の残骸が複数あったことからここら一帯を根城にする盗賊の根拠地かと推測されます。さらに不確定な情報として、空想かもしれないのですが『魔法』を使用しているかもしれないとの懸念もあります」
馬車の前で指揮官の坂村少尉とともに三熊兵長の報告を聞く
「その『魔法』の情報はどこから入手した?」
報告内にあった『魔法』らしきものについて坂村少尉が追及する
「はっ。先の襲撃において、奇襲に何やら火の玉のようなものが飛んでいたと報告もありましたので」
これには坂村少尉も直人も驚く
「う~ん。坂村少尉、この戦力で対処できそう?」
三熊伍長からの報告を聞いた直人は現場指揮官たる坂村少尉の意見を仰ぐと
「そうですね…人数的にはやや劣りますが、兵器の差においてはこちらが絶対的な優勢を持っているかと。しかし、不確定要素として未確認の『魔法』らしきものが気にはなります」
顎に手をつけて思案顔をしながら、坂村少尉は直人の質問に呟く。
一分ほど黙って二人とも思案した結果…
「ここから警察的な人がいる町とか都市あるかな?」
と、直人たちが話し合っていたところから30mほど離れている切り株で居眠りをしていた御者の老人に聞いてみる
「う~~む。けいさつ?というものは何かはわからんが、話を聞く限りここから馬車で一時間ほどのところにある交易都市『山楽』になら衛兵がいるかもしれんなぁ」
と直人たちがこぼしていた独り言をも近くで聞いていたかのように話した。さらに
「あ、そうじゃそうじゃ。別に衛兵に頼らんでも君らで捕らえても罪には問われんよ。むしろ褒賞金がもらえるわい」
フォッフォッフォッと笑いながらそう付け加えられる。
まだ、友好関係も結べていないのに何かことを起こすのは…と躊躇った直人たちだったが、御者の老人の話を聞いて自分達で対処することにしたのだった。
やっと、やっと「魔法」というファンタジー要素を出せた・・・
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