第70話
皆さま!こんにちは!
本日、最新話が書けたので投稿させていただきます!
どうぞお楽しみください!
~若葉直人~
前日の夜に、『皇帝と謁見してほしい』という旨の要請が入城許可の書類と共に、海軍の渉外担当である黄・仂大将から送られてきた。それに対し直人は、『喜んで拝謁させていただきます』と連絡をし、たまたま別件で司令部として使っている会議室に来ていた護衛小隊長の白上中尉に、随伴する分隊を決めとくよう、命令してある。そして、念のために九六式軽機関銃2丁と弾薬を留守を任せる第一分隊に渡しておいた。
翌朝、
「皆、忘れ物はないかな?もし途中で忘れ物に気付いても取りに帰ってこれないので注意するように」
いつもどおりラフな格好をしている直人がまるで遠足に行く前の学校の先生のように、今回随伴する分隊―護衛小隊の第三、第四分隊―の面々へ向けて話しかけた。それを聞いた分隊員たちは苦笑で返す。ただし一部の隊員は
「一応、確認しといてくれないか」
と仲間の隊員に確認してもらっている様子が見られた。
直人による最終確認を済ませた遠征隊は、用意してもらった幌つき馬車に各分隊長の「乗車!」という掛け声のもと、次々乗り込んでいく。最後に遠征隊の護衛指揮官である坂村少尉の第三分隊が乗っている馬車に直人が乗り込む。そして、荷物を含めた計3台の馬車が見送りに来ていた当直の第一分隊の見送りで、朝日が差し込む中皇帝が待つ白龍帝国帝都へ走り出していったのだった。
「のどかだなぁ…そして暇だなぁ~…」
港町『潮煙』からのんびり揺られること6時間。緑色の草が一面に広がる草原とその向こうに広がる森、という自然あふれる景色を見ながら直人は呟く。
現時刻は11時回るか回らないかぐらいではあるが、未だに帝都へ着く気配がない。その道中は何もなく、直人は第三分隊の隊員たちと他愛のない会話をしたり、大富豪を楽しんだりして過ごすが、あまりにも長い時間過ぎて次第に飽きていた。それに加え、なにもクッションがない木の板でできた椅子に長時間座っているために、お尻が痛くなってきている。
「そろそろ、一旦休憩させるべきでねぇか?」
御者を務める老人が坂村少尉にそう提案してきた
「そうだな。そろそろ休憩をとろう。御笠、後ろの馬車に休憩することを伝えてくれ」
「了解でさ。…おぉーい!休憩だとさぁ!」
ちょうど乗り込み口に近かった御笠准尉に伝え、御笠准尉は大声で後ろの馬車に伝えた。すると「わぁったぁ!」という大声が聞こえ、了解の意だろうか両手で大きな丸を作っている。
御者の老人は、前方に見えてきた道の脇にあるちょっとした広場のような所へ馬を向かわせ、後続の馬車と共にぐるりと広場を囲むよう停車させた。
「各員、降車!」
坂村少尉の合図で、次々に背嚢を背負った隊員たちが自分の小銃を持って素早く降りる。直人もそれに続いて降りた。
「どのくらい休憩するべきですか?」
隊員全員が下車し、歩哨の担当を第三分隊に任せそれ以外を「別命あるまで待機」とさせた後に、御者の老人に聞くと
「お天道様が真ん中ぐらいに来るまでかねぇ」
と自身の長い顎髭を撫でながら言った
「ありがとうございます」
直人は一言お礼を言って坂村少尉へ「30分ほどの休憩だそうだ」と告げる。
坂村少尉は「了解です。隊のみんなに伝えときます」と敬礼しながら答えた。
――――――
「ん?あれは商隊の馬車か?」
広場に停められている馬車を、離れた草むらから見ている男らの一人―ボロい服を着ている男が言う
「いや、商隊なら豪華な服を着てるやつがいるはずだが」
と、熊のような動物の毛皮をかぶっている男が答える
「よし、『遠視』……おいおい、人数がたったの20人ほどだぜ?」
ボロい服を着ている男が遠視の魔法を使い偵察をしたが、人数の少なさに驚いてしまった
「20人でもこっちは何人かやられる。…このことをお頭に伝えるぞ」
そう言って、二人の男は腰を屈めながら足早に立ち去っていった。
いまさらながらに、『敷島』の所在地である島から15ノット(約時速30キロ)で三週間って・・・笑。なかなか遠いところに直人たちは来ているんだなぁと思ってしまったこの頃です笑笑
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