第66話
今回は戻って直人視点になります。
追記:しばらくは視点がころころ変わることが多くなると思います。なので分かりにくいなと感じるかもしれません
第66話
~若葉直人~
場所は戻り寧々に引っ張られていた直人だが、寧々はいいものがなかなか見つからないらしく次の店次の店へと行き、今は簪の店に来ていた
「直人さん!これどうですかぁ?」
花の刺繍がしてある小さな鞠が先端についている簪を髪に差した寧々が振り向く
「う~ん…いいと思うよ。なんか大人しめな印象だし。でもなんとなく寧々さんには合わない気がするなぁ」
寧々さんに合うかんざしを探すと
「これなら似合うんじゃないかな?」
小さな桜のような花が先端にあしらわれた簪を手にとって寧々の髮に差す。寧々はというと直人が近づいたので「はわわ…」と言いながらやや頬を赤く染めた
「うん。これなら似合う気がする」
そんなことに気がつかない直人は少し離れてうんうんと頷く。寧々はというと顔を上気させたままだった
「おや、旦那様。奥様への贈り物ですかな?良ければお値段をお勉強させていただきますが」
本人たちは気づいていないが端から見たら直人たちのやり取りは夫婦に見えたらしく、店員らしき人物が揉み手をしながら話しかけてきた
「ふぇっ?…あっい、いえ、奥方なんて…そ、その私にはまだまだ先のことで…あ、でも直人さんと結ばれたら…いいなぁ…はっいけないいけない隣には直人さんがいるのに…でも…」
いきなり声をかけられて驚いたのか変な声を出し、すぐに湯気が出そうなほど顔が真っ赤になったらと思いきやすぐにもとに戻り、また赤くなり…となにやら呟きながら百面相をしている寧々をよそ見に直人は
「あ、いえ彼女とはそのようなことはないです。彼女とは友人ですので」
と直人が言うと百面相をしていた寧々はえ!?という顔をしてからムッとした顔になった
「あ、左様でしたか。それは申し訳ありません。ですがそのかんざしはお似合いですね。買っていかれますか?」
声をかけた店員は驚いた様子で謝辞を述べて、やや申し訳なさそうに購入するか聞いてくる
「寧々さん、どうする?」
直人は寧々に聞くが、寧々は変わらずムッとした顔になりながら
「鏡見ていいですか?」
寧々が店員に対して鏡を見ていいか聞くと、店員は「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」と言い残して店の奥に引っ込んでいった。
残された二人は先程の和やかな雰囲気とは違い、どこか殺伐とした雰囲気になり
「あらあら、あそこの旦那様、鈍いですわねぇ…」ヒソヒソ
「いい加減気付かないのかねぇ」ヒソヒソ
加えて、近くにいた人たちがなにやらヒソヒソと話はじめ、店員からは「あーあ、あの男やっちまったなぁ…」など呆れられた顔で見られている
(な、なんか注目されてる…)
その視線の中心にいる直人は困惑するが、店員が磨かれた鉄の円盤を持ってくるとさっと視線が散っていった。寧々が角度を変えながら鏡をしばらく見て、「これください」とつっけんどんな口調で言いながら懐から小銭を何枚かだして払う。
「ありがとうございました~」とにこやかな店員の声を聞きながら、そそくさと店を出る直人とそのあとをいまだにムッとした顔をしている寧々がついていって店を出た。その最中でもヒソヒソと店の中にいた人々が話しているのが目に入り、なおさら直人の足が早くなる。
店の外に出ても寧々は顔をもとに戻さないので
「あの~寧々さん?俺がなんかしました?」
と聞いたら
「直人さんの鈍感…」
そう言ってプイッと顔を背けてしまう。え?何かしたっけ?と疑問を浮かべながらまたも困惑する直人だった。
さてさて直人と寧々のイチャイチャはどうでしたでしょうか?笑一応寧々はヒロイン枠(作者目線)なのでこうゆう場面が必要だと感じ、書いた次第です笑笑
誤字脱字がありましたら遠慮なくどうぞ!




