第46話
どうやら、調査隊が帰還したようですよ?
戦死者1名、負傷者2名をだした「イノシシもどき襲撃事件」から数日後…
「地形資源調査隊、第二銃隊及び中戦車小隊っただいま帰還致しましたっ」
ビシッと直人に向けて敬礼をしながら佐藤中尉が帰還報告を行う
「ご苦労様。ケガとかなかった?」
最初の頃よりかは形になっている敬礼を返しながら聞く
「はっ、いえ調査中の死亡者及び負傷者はいませんっ」
と気を付けをしたまま答える
「分かった。んじゃ風呂に入って汚れと疲れを流してきてね。詳細な内容は調査を行った三井さんと柳瀬さんと一緒に後で報告よろしく」
じゃ解散っと直人が言うと調査隊の面々はきれいな敬礼をひとつしてからどこかに散っていった。
直人は調査隊全員が散っていったのを確認してから司令官室に戻る。その道すがら「これから報告を聞くから会議室を準備しといて」とそば付きの従兵に頼んだ。
最近、「トップ二人が常にそばにいるのはさすがにあれなんで中村少佐は司令室にての待機でお願いします」という意見が出たために直人には身の回りの雑事を行う従兵二名が付くことになったのだ。その命令を聞いた一人の従兵が了解致しましたっと駆け足で立ち去っていく。
その後、司令官室に戻って執務をしているとノックがされ兵士が一人入ってきて「司令、報告会の準備が整いました」と連絡がきた。
分かったと答えて部屋から出ていく。そのときは愛犬(?)のコハクも一緒だ。コハクはフサフサの尻尾を振りながら直人のあとをついていき、会議室に入っていった。
会議室には各分隊の分隊長と中戦車隊と水陸戦車隊の隊長、偵察航空隊の隊長、水雷戦隊の各艦長と一等輸送艦の艦長、三鷹丸の船長、そして既に洗濯済みの軍服を着た佐藤中尉と同じく洗濯済みの服を着た三井と柳瀬両名も席についている。
直人が席に付き、直人が席についたことを確認した中村少佐が報告会を始めた
「これより、地形及び資源調査の調査報告会を執り行います。まず《石油》部門から」
促されて石油部門担当の柳瀬が立ち上がる
「えーまずですがこの島には石油がありました」
その事実に会議室がざわめく
「石油の埋蔵量ですが、正確にはわかりませんがざっと50年分はあるかと」
「なんだとっそれはほんとうかっ」
チハで構成されている中戦車隊の隊長、渡辺少尉が立ち上がる
「しっかりと調査した訳ではないので具体的な年数ははっきりしませんが、おおよそそれぐらいはあるかと思われます。しかし…」
柳瀬が言葉を濁す
「しかし?なんかあるのか?」
渡辺少尉が聞き返す
「我々の精製技術がまだ未熟なため生産できるガソリンの質が悪くなり、消費し尽くすのは早まることが考えられます」
これには渡辺少尉だけでなくガソリンを必要とする海軍、戦車、飛行機の隊長らがむむむと顔をしかめた
「でも、その精製技術が向上すれば採掘可能年数は縮まらないんだろ?」
その話を聞いていた直人が柳瀬に聞く
「えぇもちろんです。精製技術がもっと向上すれば年数も増えるはずです」
柳瀬がそう答え、さきほど気を落としていた面子は心なしかきらきらし始める
「分かった。今後はガソリンの精製技術の向上に努めて」
と決定を下す。「分かりました。今後も国のために尽くしていく所存です」と言って座った。
この報告会はまだまだ続く。
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追記
そろそろ書き貯めが底をつきつつあるので投稿ペースが落ちる可能性が大です。そのことをご承知ください。




