第45話
皆さん!おはようございます!今日、早く目が覚めたので朝早いですが投稿いたします!
さて、三沢一水たちはどのようにイノシシ(?)を迎え撃つのでしょう
~第一六分隊第三一班班員三沢一等水兵~
三沢が立てた作戦は、
1、「手榴弾でも小銃でもなんでもいいから奴の気を引く」
2、「奴の気が引けたら、徹甲弾を装填した狙撃銃で狙撃する(各分隊の分隊員にはあらかじめ狙撃眼鏡を配布してある。)」
というひどく簡単なものだったが相手がイノシシで、かつ仲間が殺されたことで動揺していたという原因により判断能力が低下していたため、そこまで思考が回らなかった。
だから、このような簡単な作戦というか方法が思い浮かばなかった。
あのイノシシが遠くのほうへ探しに行ったときを見計らい、殺された兵士の供養を行ってから生き残りの分隊員で負傷兵を除く6名に、このことを通達し行動を移す。
「しっかり狙えよ」
「分かってます」
分隊長が狙撃する役目を担う他の分隊員を見守る。一方、三沢一等水兵はというと
「なんでよりによってイノシシの気を引く役目なんだよ…」
とがっかりという効果音がつけることができそうなほど分かりやす~く落ち込んでいた。
「…おい、そろそろ備えろよ…まぁ俺も同じなんだからそう気を落とすなって」
気を引く役目を同じく担うことになったもう一人の仲間が元気付けようとする
「だってよ…死ぬかもしれないんだぞ?」
「ま、まぁ分かるが、死んでも靖国に行けるからいいじゃないか」
「そうゆう問題じゃないんだよなぁ…」
と仲間が三沢を慰めていると
「向こうが準備できたようだ。早く支度を」
分隊長と狙撃役の兵がいる方との連絡係兼足止め係の兵士が言う
「あぁぁ分かったよやりゃあいいんだろっやりゃあ」
三沢がヤケになって構えをとる。それを見たもう一人の仲間も構えた。
「……いいぞ」
さっきの足止め係の兵士が合図をする
「おい貴様っ!さっきはよくやってくれたな!
これはお返しだっ」
自らの体をさらしてから手にもつ小銃でイノシシの足に向けて撃ち、仲間も同じように足を狙って撃った。
――プギィッ
不意に現れた三沢たちにびっくりして対処が遅れたため、見事片方の前足を撃ち抜くことができた。
―プギィィィッ
撃ち抜かれたことの仕返しとしてだろうか、またあの風の刃を飛ばしてくる。
「ヒェッ」
三沢は悲鳴をあげながら変なポーズをして避け、仲間は伏せて回避した。
「さてっこれもプレゼントだっ」
ポイッとピンを抜いた手榴弾を投げる。数秒後に爆裂し、運よく破片のひとつが先程の傷口に突き刺さって傷口を広げたようだ。
―ピギィィィィィッ
初めて悲鳴らしき鳴き声をあげた瞬間、
「今だってぇっ」
分隊長の指示でイノシシの目の部分を狙撃役の兵士が撃ち、ヘッドショットを食らわせた。
―ピギィィィ………
ドサッとイノシシの体が倒れる。
「「「「うぉっしゃぁぁ」」」」
それを見ていた負傷兵と衛生兵、そして三沢と同じ囮だった兵士が歓声をあげる
「うわぁっイテテテ…」
負傷していた兵士は歓声をあげたせいか傷口が少し開いた様子。ともかくイノシシもどきの討伐が終わりを迎えた。
「…分隊長、このイノシシ食えるんですかねぇ 」
狩ったイノシシをぶら下げる棒に結んでいる最中に三沢が分隊長にそう聞く
「う~ん、こいつは普通のイノシシとは違うからな…食えるかどうかは知らん」
と返ってきた
「マジかぁ…せっかくぼたん鍋食えるかと思ったのに…」
三沢が少し落ち込んだが
「しゃべってると基地に帰るのが遅くなる。手を動かそうな」
と分隊長に諌められた。
第一六分隊は1名の戦死者と2名の負傷者をだしてイノシシをぶら下げながら直人のもとに行き、すぐさまこのことの報告を行うと、直人は「すぐに戦車を寄越すから先に基地に戻ってこのことを少佐に話しといて」と言って3台のカミ車を呼び寄せて先に帰らせた。
基地に帰った十六分隊は中村少佐に再度報告を行って指示を仰ぎ、この事件のことを詳細にまとめて提出するように命令された。以後、この出来事は「イノシシもどき襲撃事件」として呼ばれるようになる。
誤字脱字がありましたら遠慮なくどうぞ




