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第44話

探索で何か見つかるといいなぁ・・・

~第一六分隊第三一班班員三沢一等水兵~

ガサガサ…ガサガサ…

笹のような植物に地面が侵食されている森のなかを分隊単位で捜索行動、もしくは偵察行動を行いながら第一六分隊の二つの班は進んでいく。

「だーっ。この笹うっとおしいっ」

分隊員の一人が手にもつ九九式有坂銃で笹をなぎ倒しながら、愚痴を叫ぶ

「おい、静かにしないか。お前の声で熊とか来たらどうするつもりだっ」

分隊長が下士官から持つことができる軍刀を振るって同じく笹を切り裂きながら諌める

「それは勘弁してほしいですね。ま、怪我をしたら僕の出番なんですが、その出番がないことが一番ですね」

分隊の衛生兵も笹をなぎ倒しながら分隊長の言葉に対して発言する

「いやいや熊はいないでしょ。居ても鹿とかじゃない?」

とさきほど愚痴った分隊員が反論し、もしいたらこの銃でイチコロだぜぃと銃を構える

「その油断が命取りだと副司令がよく仰っているが、それができてないんじゃなぁな…」

分隊長が眉間を押さえながらはぁぁ…と深いため息をつく。その分隊員が仲間から「確か、今日の配給は酒だったよな。もし、なにか動物いたら今日の酒を寄越せや」と笑いながら言われ、「あ、じゃいなかったら俺が酒もらうからなっ」と食って掛かる。


そんな感じで話ながらしばらく歩くと

「しっ。貴様ら静かにしろっ」

分隊長から警告が入り、一斉に身を屈めて周囲をうかがい始める

「一時方向800に、動物発見。…あれは、イノシシか?」

背負っていた背嚢から取り出した狙撃眼鏡(スコープ)で分隊の副長が確認する。

「どれ……。たぶんイノシシだろう。よし、頭を撃って持ち帰るとするか。一応報告しなければならんしな」

分隊長がそう言い、分隊全員に狙撃体勢をとるよう指示する

「……撃てっ」

パパパパン…

分隊長の指示のもと、全員が発砲、が当たったものの、致命傷に至らなかったようだ。

のっそりとそのイノシシは打たれた方向に顔を向け

――プギィィィィ

威嚇の声をあげて分隊の方に突進をしてきた。

不幸にも分隊が持つのはボトルアクション式の九九式有坂銃のみであり、弾を込めるもイノシシが接近してきているがゆえか動作が鈍い。

すると、イノシシの上に4つの風の塊ができ、それが刃物のようになって分隊めがけて飛んできた。

分隊長が「総員回避っ」と指示を出すも一人の分隊員が一歩遅れ、脇腹にその刃を受けてしまった。その傷口からは血と切られた小腸や大腸が見える

「衛生兵ぇっ」

誰かがそう呼ぶも、盾にしていた木ごとその隊員の首を切断され、そこから血しぶきが空を舞う。

三沢自身も助けに行こうと隠れていた岩から身を乗り出しそうになった時、その前をあの風の刃が横切った。

分隊の負傷者は最初の1名を含め2名で、死者は首を切られた分隊員の1名のみ、逃げようにも後ろからあの風の刃が追ってくるので逃げられない。


向かい側に分隊長が隠れていたので

「分隊長っ司令部に救援を要請しましょうっ」

三沢がそう言うと

「できんっ。さっき無線機を切られたっ」

要請ができないと返答が来る。

「ならばっやつの目を狙撃できませんかっ。やつも生き物ならそこは無防備なはずですっ」

そこで三沢は分隊長にある提案をする。

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