第38話
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フランク王国の公爵家の嫡男であり我が国の捕虜でもあるエクレールの尋問、というか会談から数日後にエクレールからさらに聞き出したことを報告してもらっていた。要約すれば「・この世界では人という種族の他に獣人という種族があるが絶滅対象であること、・世界の形は地図からしか分からないが円形であり、その中心にはカエレスィエスの出身地、ローマティア帝国とエクレールの出身地であるフランク王国がある中央世界、寧々の出身地である白龍帝国は円の東側にあるマーラシア大陸にあり、東側諸国のなかでは最強国家である。そのマーラシア大陸は中央世界に近い。ただし西側については現在は不明・そしてこの元無人島は神も言っていたようにムロフェニア大陸とマーラシア大陸との間にあり、やや円の西側に入っているらしい」
ということが分かった。
しかし、正確な距離なんてのも分からないので鹵獲した地図を見たとしても「だいたいここらにこれがある」といった感じなので信用はできない。
俺はふと思い浮かんだ疑問を報告にきた中村少佐に聞いてみる
「なぁ少佐…魔法ってなかったのか?」
「はい、エクレール殿下にもカエレスィエス殿にも寧々さんにも伺いましたがなにも知らないと言われ、むしろそんなものがあったら違う世界になっていただろうとエクレール殿下が仰っていました」
ちょっおいっ異世界といったら魔法がつきものだろうがっと心のなかで毒づいた
「そうか、すまないけどちょっと席はずしてくれない?ある人と電話したいから」
と言って中村少佐を退出させた。退出したのを確認した俺はスマホを久しぶりに取り出してあいつに電話を掛ける。
ワンコールツーコールスリーコール… 出ない。もう一度、ワン
『もしもし、どちらかね』
2回目のワンコールに行く前に電話に出た
「あ、お久しぶりです。直人です」
『おぉ久しぶりだな、いつも見ているがでかくなったな』
「これは神のおかげですよ」
『ところでなにか用があるじゃないのかね』
単刀直入に言われてしまった
「えぇ、まぁ聞きたいことがあって」
『ほう、なにかな』
「…この世界には魔法ってないんですか?」
と思いきって聞いてみた。すると
『え?あるはずだが?』
ん?はい?ある?なんだそれ、聞いてないよ
「え、えぇとですね。この世界にいる人々に聞いたのですが、誰も知らないと言われたのですが…」
『えぇ?確かに与えたはずだが…う~ん、もしかしたらたまたま彼らは触れてないんじゃないのか?』
「彼らは魔法が存在しているのなら使っている階級の人や軍人もいたのですが」
と言うと困惑したようだ
『うん?ちゃんと与えたはずなんだがなぁ…思い違いかなぁ』
ときた。とにかく、この世界を支配していると言っても過言ではない神が何度確認しても『与えたはず』と返されたので、「分かりました。ありがとうございます」と電話を切った。
スマホを机に置きながら不審に思う
(魔法が存在しているのならその有効性が分かっているはず…でも使い手が見つからないのはどうしてなんだ?)
ますます疑問が深まる直人だった。
誤字脱字がありましたら遠慮なくどうぞ
もしかしたら、投稿のペース落ちるかも・・・




