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第31話

今回は直人たち、軍事国家『敷島』がほしい「この世界ついて」の話し合いの話です

翌朝、昨日呼んでおいたカエレスエィスがきたのだが…

「やぁ、カエレスエィス…ところでなぜ寧々さんがいるんだい?」

とカエレスエィスと一緒にいる寧々を見る

「こんにちはっ直人さん、私もお手伝いをしにきましたっ」

と元気よく挨拶されてしまった。

「あ、あぁうん。よろしく.。ところで寧々ちゃんなんでここにいるの?」

と不審に思ったので聞いてみたら・・・

「カエレスエィスさんから外の世界に詳しい人を探していると聞いたので来ちゃいましたっ!これでも私は白龍帝国の一大商会の娘ですよ!お役に立てると思ったのでついてきましたっ」

寧々がフフンと胸を張りながら答える。直人はまさか寧々が商人の娘だとは知らなかったので意外だったというか、詳しい人が身近にもう一人いたということにうれしいというか、なんというか複雑な気持ちになった。が、気をとりなおして直人が

「とりあえず、二人が泊まる部屋まで案内するけど何か見学したいものある?」

と言った。

カエレスエィスと寧々の二人は一瞬「え?」という顔をしたが、カエレスエィスは「仲間が見たという灰色の船を見てみたいな」、寧々は「あっコハクちゃんをナデナデしたいですっ」と答えられた。寧々はともかく、カエレスエェスの発言に対して「見たのか」と聞くと「仲間が見たそうなのでひょっとしたらと」と言われた

「ちなみに大きい方か小さい方、どっちがいい?」

と聞くと少し間が空いて

「大きい方を」

と返された。

まぁいいかと思い、二人を連れて軍港に向かう。


「おぉ…」

停泊している軽巡と駆逐艦を見て、カエレスエィスはいつものように冷静な態度ではなくて目を少年のように輝かせながら感嘆の声をあげる。

(分かるよ、その気持ち)

うんうんとうなずく俺、寧々はというとあまりの変わりように目が点になっている。しばらくすると、カエレスエィスは近くにいた水兵を捕まえて質問攻めにし、質問攻めにされた水兵は困ったような顔して仲間に助けを求めている。

それを眺めていると顔に茶色い毛の物体が貼り付いた。「ぎゃっ」と驚く俺、顔全体が毛でおおわれているが引き剥がす。引き剥がすとウニャウニャ言いながら、俺に抱えられている猫がいた。

「なぜに猫が…」

と不思議に思ったら寧々が「わ~かぁわいいぃ~」と言いながら俺からぶんどりナデナデし始めた。ナデナデの次はお腹を顔につけてスリスリ、次は肉球をぷにぷに…と楽しんでいる。猫はというと逃げようとジタバタしているが、寧々がガッチリつかんでいるのだろうか逃げられなかった。最終的には諦めたのかなすがままにされていた。

近くで作業していた水兵に聞いたら、どうやらこの猫はいつのまにかふらりとやってきて、餌を与えたらそのまま居ついてしまったらしい。猫は積み荷とかを食い荒らすネズミを退治してくれるから船には猫が載せられていた、ということも聞いたこともあるのでそのままにしとくかと思い、時々俺も混ざりながら楽しんでいると後ろから肩を掴まれ「司令、会議が始まるので早く来てください」と探しに来た中村少佐に諭された。

中村少佐に後でこんこんと説教されたくないので、急いで質問攻めにしているカエレスエィスと猫を愛でている寧々を「呼ばれたから早く」と急かした。カエレスエィスは名残惜しいのか残念そうに水兵たちを見ながら、寧々は猫を抱き抱えたまま「この子、つれていってもいいですか?」と中村少佐に断りを入れて、というか中村少佐が有無を言わないうちにそのまま抱きかかえ連れていく。

会議室に急いで向かうとそこには中枢メンバーとマジャールが既に待っていた。そして俺たちは割り当てられている席につく。その様子を見た中村少佐は全員揃ったのを確認して、会議を始めた。

「えー、では会議を始めます。今回の内容はこの世界についてですが、我々はこの世界のことはよく知りません。なのでこの世界について知っているであろう皆様方にお集まりいただきました。早速ですがどなたかこの世界について話してくださいませんか」

と中村少佐が問いかけると、カエレスエィスが手を挙げる。それを見た中村少佐は発言を促した。

「私はローマティア帝国ムロフェニア大陸親善使節団の団長を務めていたカエレスエィス・ガッセイです。私の国は先ほど申し上げた通り、ローマティア帝国といいます。わが帝国は中央世界、つまりこの世界における文化、技術、軍事など様々な面において中心的な役割を果たしていた国家でした」

「国家『でした』?」

最後の発言に違和感を覚えた俺はカエレスエィスに聞く

「えぇ、我が帝国は新興国家「フランク王国」によって昨年より侵略を受け、徐々に領土が奪われ同時に勢力も失っています、反対にフランク王国は領土及び勢力を拡大しいまや中央世界のみならず西側の国家にまで侵略の手が伸び、勢力図が書き換えられつつあるのです。今回のムロフェニア大陸への親善使節派遣は国家間の協力体制を構築するためです」

「あぁ、俺の国、ヤッカ―連邦っつてんだけどそのフランク王国に攻めれて俺が脱出した時点でたしか首都が陥落したと聞いたぞ」

カエレスエィスの発言に話を聞いていたマジャールも話に入った。

「俺の聞いた話は今までの兵士対兵士で剣やら槍やらで戦うというやつじゃなくてフランク王国の兵は弓を横にした兵器を軍全体が持っていて、その威力は騎士の鎧が貫通したというやつだったなぁ」

そいつらとの戦いは生きて帰ってこれないから誰も戦場に行きたくねぇとほかのやつらも言ってたや、と最後に付け加えた。

それを聞いた俺は、中村少佐に先ほどでていた兵器は何か聞いてみた。

(なぁ少佐、彼らが話していた兵器に心当たりあるか?)

(推測ですが、弓を横にした兵器でかつ威力に高い兵器となりますと「クロスボウ」、「ボウガン」、「弩」と呼ばれる類の兵器かと)

その話を聞いた俺はふーんとなった。

すると突然、バタンと会議室に息を切らしながら兵士が入ってきた。その兵士を中村少佐がなに用だと睨み付ける、それを俺は制して「何かあったのか」と聞くとその兵士は一息ついてから

「定期哨戒中の吹雪より緊急電っ「ワレ、タスウノハンセンヲハッケンセリ。マタ、ハンセングンヨリハッポウ。コレヨリワレセントウニウツル」です」

「なにっ」

驚愕する中村少佐、俺は不明船団が敵意をもって攻撃したと判断、

「水雷戦隊は緊急出撃っ三鷹丸には港湾入り口に待機させろっ」

と下命して発令所に行かせる。会議室内にいた中枢メンバーこと各小隊長に

「一応全部隊に常時臨戦態勢をとらせといてくれ」と頼んだ。全員敬礼をして散っていく。

中村少佐にマジャール、カエレスエィス、寧々(+猫)を空いている士官室に向かわせるよう指示、そして俺は司令室に向かった。

誤字脱字がありましたら遠慮なくどうぞ

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